J2第14節 ゴールのためのゴール

2012.05.15 Tuesday
2012 Jリーグ Division 2
第14節 ジェフユナイテッド市原・千葉○6 - 1●FC町田ゼルビア
6位(勝点24)→4位(勝点27)

当日は他の用事があって野津田には行けなかったので、出先でスカパーオンデマンドで見ておりました。twitterでは楽しそうな野津田レポートがわんさか届いていて、やっぱり行きたかったなーと思ったw 中継はなるべくちゃんと見るようにしてたんですが、音声を消していたしいろいろとあって飛び飛びになりがちだったので、あらためて録画したものをじっくりを見返してみました。そしたら当初とはだいぶ印象が違って、これはこれは、と。

まずスタメンです。GKは岡本。バックスはいつもの4人、大岩、竹内、山口智、武田。ボランチは今回は佐藤健太郎と伊藤大介の組み合わせ。2列目は、右に田中佑昌、左に深井、中央に兵働。最前線は藤田です。ベンチには佐藤勇人が10試合ぶりにメンバー入り。町田也真人も久しぶりの登録になりました。一方、ここ5試合連続して出場機会を得ていた大塚翔平が今回はベンチを外れています。

あらためて見返してみると、ゲームの主導権を握っていたのは終始町田だったんですね。全体的なポゼッションも、おそらく町田の方が上でしょう。ボールを持つと、どんな状況でもまずつなぐことが最初の選択肢になる。タテにぼーんと蹴っちゃうってのはないんですね。センターバックからサイド、ボランチ、ワイドと丁寧に丁寧にボールをまわして、相手のバックラインがちょっと高くなったりバックスの間にギャップができたりしてスペースができると、すかさず鋭い楔を入れて、トップの平本や鈴木孝司が飛び出してくる。やってるサッカーのスタイルとしては、バルセロナを頂点としたポゼッションサッカーのお手本のようなやり方ですわな。これ、実際やられてみるとおっそろしいですね。竹内も山口も佐藤健太郎も、対応には相当苦労したんじゃないでしょうか。結局のところ、町田のシュート13本があまりターゲットに行かなかったことがすべてだったのかもしれません。ディミッチのフリーでのシュートとか平本の振り向きヘッドとか、絶対やられたと思ったもんよ。

ジェフの6得点という結果は、その町田のスタイルと相対したときに、ジェフのやり方がうまく「ハマッた」ってことでしょう。とりわけ、開始3分で先制ゴールを奪えたことが非常に大きかったと思います。田中佑昌と兵働と深井と、3人が粘って獲ったゴール。まさに「幸先良く」先制して、気持ちの面でも戦術の面でも余裕ができたということ。バックラインからゲームを作り始める町田のスタイルに対して、前線で過度に追い過ぎないようにして、ボールと選手を釣り出す。町田の最終ラインがハーフウェイライン近くまで出てくると、ボールがディフェンディングサードまで下りてきます。そこに猛然とプレスをかけてボールを奪い、速いテンポで相手のバックラインの裏やギャップにポーンと出す。あとは田中、深井、藤田が一気にそれを追いかければ、GKとの1対1の出来上がりです。先制点以外の5点は全部この形ですね。こういう形をジェフばかりが何度も繰り出せたというのは、それこそ個々の技術の差なんでしょう。

田中佑昌は、ようやく本来の"自分のカタチ"でゴールを決めました。中盤からの1本のスルーパスに反応してバックラインの裏へ突っ走り、トップスピードでゴールを強襲するこの形こそが、福岡時代に彼が何度も相手を陥れた田中佑昌の"十八番"ですよ。足下も柔らかくて、1対1で冷静にボールをコントロールする技術も持っています。ハットトリックは出来過ぎですけど、見ていて実に痛快でした。あの形をもっと作れるといいですね。幸いいいパスを出せる選手は揃っているわけですから。

それから、藤田はあの栃木戦以来の久しぶりのゴールになりました。1点目は思い切ったダイレクトのボレーショット、2点目はクイックリスタートに反応した冷静なゴール。本人も大満足の2ゴールですね。試合後もいい笑顔を見せていました。栃木戦以来ちょっとスランプに入りかけて、なんとかそれを振り払おうとがんばっていましたが、これでもう何も心配はいらないでしょう。やっぱりフォワードにはゴールが一番の良薬だな。

最近けっこう思うことなんですが、ポゼッションサッカーといえば2010年に江尻さんが目指していたことと同じなんですよね。その時期にサッカージャーナリストの西部謙司さんが指摘していたのが、「ジェフが点を獲るためには、先制点が必要」ということ。特にJ2のチームの場合、ガッチリと引いて守備の形を形成して戦うチームが多いので、ポゼッションサッカーを展開するためのスペースがなかなかできません。スペースを確保するには相手の守備陣に前に出てきてもらわなきゃいけないわけですが、釣り出しのためには「相手が攻めざるを得ない状況」を作り出すことが必要、つまり先制ゴールが必要だということでした。
「点を取って勝つためには先制点が重要だなんて、ニワトリとタマゴの関係みたい」と西部さん本人も言っていましたが、実際問題そうなんですよね。岡山戦や富山戦は、引いた相手に対して有効な手段を見つけられなかったが故にドローで終わらされてしまったわけだし、横浜戦や徳島戦はいずれも比較的早い時間帯で点を獲れたから、ジェフの志向するスタイルを存分にピッチで表現して追加点も奪えた。今季は守備が非常に硬くて、水戸戦や愛媛戦のようなウノ・ゼロゲームもできていますが、本来やりたいのはピッチ上の主導権を完全に掌握するサッカーでしょう。引いた相手に対してどう先制点を獲るか、そのやり方は今後ブラッシュアップする必要があると思います。

で、次はおそらくガッチガチに引いて守りを固めてくるであろう熊本が相手です。今回みたいにはいきませんよね。高木監督もしっかりウチを研究して臨んでくるでしょうから。そういう相手にいかにして先制点を獲るか。それになんといってもホームゲームです。この流れが続く限りは、勝てるだけ勝っていきましょう。

[J'sGOAL]【J2:第14節 町田 vs 千葉】レポート



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J2第13節 Enjoy Football.

2012.05.07 Monday
2012 Jリーグ Division 2
第13節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●愛媛FC
8位(勝点21)→6位(勝点24)

大型連休の4連戦、最後はホームゲームで締めです。連休の最後ということで地元にいるサポーターも多かったのか、今シーズン2度目の10000人超え。厳しくてしんどい試合でしたが、なんとか結果ももぎ取って、これで1年ぶりの3連勝です。

スタメンです。GKに岡本。バックスは変わらず、大岩、竹内、山口智、武田の4人。ボランチは今回は佐藤健太郎とミリガンのセット。2列目は、右に田中佑昌、中央に兵働、左がレジナルド。最前線に藤田。4-2-3-1でスタートです。深井はベンチスタート。前節負傷退場した荒田はメンバー入りしませんでした。

10日間で4試合という地獄の連戦の最後ですから、両チームとも疲労が色濃く出て低調な試合展開になりました。立ち上がりこそリズムを掴んでチャンスも作れていたんですが、そこでスコアを動かせないと、徐々に戦況が停滞気味に。愛媛が固い守備からのカウンターを主戦術にしていて、かつボールポゼッションはジェフのほうが高かったので、相手の攻撃機会そのものを少なく抑えられたことで決定的なピンチというのはありませんでした。ただジェフの方もだいぶ動きが重めでボールの流れも今ひとつスムーズでないし、なかなかボックスに近づけない。結局これいった見せ場のないままに前半を終えてしまいました。

ミリガンと佐藤健太郎のダブルボランチは、やはり相性があまり良くないですね。以前も一度書きましたが、この2人はどちらも守備に力を発揮するアンカータイプ。ゲームメーカーではないわけです。佐藤は山形時代に縦への鋭いパスを供給するなどして攻撃の起点になることもあったはずですが、ジェフでは1列前に兵働がいるので、役割としてそれを担っていない。ミリガンはもともとセンターバックですから、中盤でのビルドアップは不得手です。ですから結果的にタテへの推進力が少し足りなくなってしまう。ハーフタイムでミリガンを伊藤大介に代えたように、ここは役割分担をはっきりすべきですね。

で、後半からはそこのバランスをはっきりさせて、60分にレジナルドを大塚に交代。兵働が左ワイドに開いた形になって、決勝ゴールもその左サイドからでした。DFに当たってふわーんと山なりの軌道になった兵働のクロスを、ゴールの目の前で待ち構えていた田中佑昌は落ち着いてファーに流し込みました。ノンプレッシャーであったとはいえ、秋元の位置や体勢がしっかり見えていて、実に冷静に秋元が反応できない位置にボールを落としましたね。基本的に右ワイドに入っている田中ですが、中盤真ん中でボールを受けたり、大岩が上がって空いた後ろのスペースをカバーしに下がったり、ゴールの目の前まで突き進んで行ったり、自由自在に動き回っています。ボールを持っているときもしっかりルックアップして周りの様子を把握し、的確にボールを捌いています。すばらしい仕事ぶり。アタッカーは層が厚くてチーム内での競争も激しいところですが、他の選手も刺激を受けてレベルを上げていってもらいたい。米倉ももうすぐ帰ってくるしね。

守備はこの試合も無失点。13試合で7失点、8試合でシャットアウトですから、十分すぎる出来です。愛媛のカウンターは推進力がハンパなくて、竹内も有田の突破に終始苦労していましたが、必死に食らいついてなんとか凌ぎきってくれました。それからなんと言っても、SGGK岡本昌弘の大活躍。赤井とトミッチの2連発を一人で防ぎきったのには震えたわ。文句なし、この試合のMVPですよ。岡本が飛び出した裏も、山口や大岩がきちんと塞いでゴールを割らせませんでした。守備陣は良くがんばってくれてます。

だからこそ、攻撃陣はそのがんばりに結果で応えてもらいたい。ラストパスやシュートの精度をもっと上げないといけない。今回だって、序盤のチャンスに点を取れていればもっと楽に試合を進められたはずですから、そこは結果にこだわって、愚直に練習を積み重ねてほしいです。お前たちにかかってるんだぞ!

厳しかった連戦を終えて、なんと3勝1分の10ポイント。結果だけ見れば上々です。選手を入れ替えながらの戦いでなかなか難しい試合が続きましたが、それでも結果がしっかり出ました。素晴らしい。ようやく1週間開きます。次は昇格組の町田とのアウェイゲーム。早いもので、この試合でシーズンの3分の1を終えることになります。僕自身は予定があって野津田には行けないんです。初めての場所だから行きたかったんですがねぇ。決して楽な試合になならないでしょうが、勝てない相手ではないはず。行かれる皆さんよろしくお願いします。

今回も愛媛からたくさん出張してくれました。愛媛FCは本当にJリーグでの戦いを存分に楽しんでますよね。一平くんは稀代のエンターテイナーだし、金太ちっちゃかった!w 僕は愛しのたま媛ちゃんに握手してもらえたので、もうそれだけで満足でしたw

[J'sGOAL]【J2:第13節 千葉 vs 愛媛】レポート



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J2第12節 覚醒の予感

2012.05.05 Saturday
2012 Jリーグ Division 2
第12節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 0●ザスパ草津
10位(勝点18)→8位(勝点21)

アウェイで連勝!超鬼門の醤油スタでシャットアウト勝ちなんて、なんとまぁすばらしい以外に言葉もない。あれだけ点が取れず、攻撃どころか守備までバランスが崩れて苦しんでいたのに、それがすっかり過去のようです。急にどうしちゃったのw

スタメンです。GKは岡本。バックスは、大岩、竹内、山口智、武田のいつもの4人。ボランチに伊藤大介とマーク・ミリガン。両ワイドは右に兵働、左が深井、前線は藤田と荒田のツートップになりました。

前半早々に荒田のゴールで先制。藤田と荒田のツートップはかなり相性が良くて、ボールをおさめてはたく藤田と走り回ってボールを追いかける荒田というように、役割分担がちゃんとできてるんですね。先制ゴールもこの2人で獲ったものだし、短い時間の中でも多くのチャンスを作れていました。それだけに、荒田が負傷でピッチを後にせざるを得なくなってしまったのが実に惜しい。ケガが軽いといいなぁ。あのツートップは見ててワクワクしますよ。ああいうのを待ってたんです。藤田も少しづつふっきれてきてるみたいだし、いい傾向。まぁ一番の良薬は、彼自身のゴールなんですけどね。

それから、なんといってもボランチのマーク・ミリガン。昨シーズンに何度かボランチ起用されていて、その度にもうカンベンしてくれと思い、今シーズンもその考えはずっとあったわけですが、何が起きたのがここ2試合は実に素晴らしい仕事ぶりです。中盤の底で草津の楔のボールをことごとく引っ掛け、前に進もうとする松下やリンコンをガッチリと抑えてチャンスを作らせず、それでいてボールを持つと早い球離れで効果的に前線にリンクさせる。いやはや、立った数ヶ月の間に彼に一体何が起きたというのか。聞けば、短期ローンで所属したメルボルンでも、またオージー代表チームでもボランチとして起用されていたとのこと。この中で何か掴んだんでしょうか。これほどの活躍を見せ付けられると、僕も考えを改めなければいけないかもしれません。いやはや、参ったよw

木山監督はさらに上を求めているようで、やはり大変な野心家です。たしかに最初の藤田のシュートをはじめ、決めてしかるべきチャンスというのは多くありました。上位に行くためになによりも必要なのが得点。それをきちんと結果に結び付けられるように、シュートの精度を上げることですね。オンターゲットのシュートの少なさは、ずっと気になっていることですし。

で、明日にはもう愛媛戦です。早い早い。ですが、これで厳しい連戦もひと段落します。なんといってもホームゲーム。連休の最後をいい気分で終えて、次の1週間を気分よく過ごせるように、がんばろう。がんばりましょう。

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J2第11節 結果至上主義

2012.05.01 Tuesday
2012 Jリーグ Division 2
第11節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 1●ギラヴァンツ北九州
11位(勝点15)→10位(勝点18)

遠く北九州まで行かれた皆さん、お疲れさまでした。テレビで見たらすごい雨と風だったようで、僕も松本で暴風雨を経験したので苦労が身にしみます。それでも勝ってこれたんだから、少しは疲れも飛んだでしょうかね。やっぱり勝つっていいものよねw

スタメンですが、今回も入替がありました。GKは岡本。バックスは大岩、竹内、山口智、武田の4人。ボランチが今回は伊藤大介とミリガンのセット。右に田中佑昌、左に兵働が開き、大塚と藤田のツートップです。これまでずっとスタメンを張っていた佐藤健太郎はベンチスタート、深井に至っては登録すらされませんでした。バクチではあるものの、ここのところパフォーマンスが落ち気味だったのも事実。中2日続きの連戦で下手に酷使するよりは間をあけるほうが良いと、木山監督は判断したんでしょう。他にも動きの重くなっている選手はいますしね、積極的に休ませていくのは、ケガの予防のためにもいいことだと思います。

ただ、メンバーが変わるとやっぱり今までのようにはいかないわけで。立ち上がりの30分間は、これもうこの試合どうなっちゃうんだろうってくらいに最悪の試合展開でした。北九州のテンポの速いパスワーク、スペースにきちんと入って連動していく動き、サイドバックの裏を的確に突いてリズムを作る攻撃に、ジェフの守備はことごとく後手に回ってしまいました。あれほどけちょんけちょんにされるのは今季初めてじゃないかしら。中盤の新井涼平と竹内涼が積極的にボールに絡んでポイントを作り、前のアタッカー陣はDFの間あいだに入ってパスを引き出していく。特に渡大生は噂に違わぬいいストライカーで、目立った高さや速さというのはないものの、DFにとって一番イヤな場所にいつもいるんですよね。そこにスパッとボールが入ると、あとはもうワンステップすればフィニッシュチャンス。ああいうのが、いわゆるFWの「コワさ」ってやつなんでしょうね。あれは恐ろしい選手だ。彼、高卒ルーキーなんですよね。このまま順調に成長してステップアップしていったら、とんでもない選手になるぞ。

この展開が前半ずっと続いていたらもうフルボッコ覚悟だったわけですが、33分に同点ゴールを獲れたことが実に大きかったです。兵働から縦に鋭く入ったパスを、ボランチの伊藤が受けて抜けだすという展開は、それまであった悲壮感を払しょくするに十分なものでした。今まで勝てなかった試合は、ああいう形がほとんど作れなかったんですよね。タテに入っても最後で変に躊躇しちゃったりして。システムの変更もあって、それ以降はボールを保持して攻撃の形を作ることもできたし、守備も冷静に対処できて崩される場面も少なくなりました。後半のミリガンのゴールは、田中佑昌が左脚でよくコントロールしたフィードをあげて、なぜか走り込んでいたミリガンがこれまたしっかりコントロールしたヘッドで左上隅にストン。録画を見返しましたけど、ミリガンは中盤でボールを持ってはたいたあと、その勢いのままにオーバーラップしてるんですよね。あれ、たぶんあの時点では何も考えずに走ってるぜ絶対w

苦しいながらもアウェイで勝ち星を獲れたのは大きいです。次は鬼門中の鬼門の醤油スタで、しかもまた雨の予報が出ています。誰か雨男でもいるんじゃないのw いい調子で連休を締めくくれるように、いい試合をしてホームに帰ってこれるように、がんばりましょう。そろそろ連勝したいぜよ。

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J1第8節 J2で磨いた魂

2012.04.30 Monday
2012 Jリーグ Division 1
第8節 柏レイソル△1 - 1△サガン鳥栖

土曜日にふらりと日立台に行ってきました。ふらりとと言っても現地に着いたのはキックオフぎりぎりで、席に着いたらもう選手が出てきちゃうというタイミング。でも新装日立台の立派なスタンドからの眺めを楽しんできましたよ。

両チームのスタメンです。ホーム柏は、GKに柏でのデビュー戦になる稲田が先発。酒井宏樹、増嶋、近藤、橋本の4バック。ボランチ2枚は大谷と栗澤、その前にレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネル。ツートップは北嶋と田中順也です。対する昇格組の鳥栖は、GKに赤星。4バックは丹羽、小林、キム・クナン、ヨ・ソンヘ。岡本と藤田直之のダブルボランチに、水沼宏太とキム・ミヌがワイドに開く形。前線は豊田とトジンのツートップです。

シーズン前の下馬評と現在の立ち居地を考えると、両者の精神的なコンディションは大きく違います。チャンピオンチームながらなかなか勝てずに中位に甘んじている柏と、昇格1年目ながら好調を維持する鳥栖のゲームは、そのメンタルの差が大きく出た試合になりました。前半はほぼ完全に鳥栖のペースで、ボールを持つとポンポンと速いテンポで全然にボールを供給。右の水沼がフリーになるシーンが多く、左の藤田とキムで柏のDFを釣っておいて、フリーの水沼に展開してフィニッシュ、という形がひとつのパターンになっていました。この2列目の3人は非常にパフォーマンスが良くて、いいリズムでプレーをしていましたし、しっかりと自分のスタイルを活かしてサッカーをしているんだなというのがよくわかります。いい調子なんだな。

その水沼が使っているスペースは橋本和が上がった裏なんですが、つまり柏は攻めきらないうちにボールを奪われてしまうんですね。レアンドロのところがいまひとつ噛み合っていなくて、うまく前線につながっていかない。柏の攻撃は、レアンドロによる中央でのリンクがあるからこそ、両サイドバックがぐーっとオーバーラップして攻撃参加するようになる。またサイドバックの攻撃参加を前提にして、ボランチには守備力の高い二人を当てているわけです。つまり、中央での組み立てがうまくできないと、サイドバックがうまく上がれず、サイドバックが上がれないと前線が完全に孤立する。実のところかなり危ういバランスの上に成り立っているシステムであったわけです。

柏は、交代で出場した3人も含めて全員が昨シーズンからの"既存戦力"でした。ベンチには新加入選手も3人いましたが、ネルシーニョ監督が新戦力をピッチに送り出すことはかなり少なくなっています。J2での戦いの時期から熟成させてきたチームのバランスを崩してしまうことを避けているのだと思いますが、しかしそれは昨シーズンからの上積みを拒んでいることと同義。他のチームは新戦力を得てパワーアップし、また柏のシステムを研究しているわけですから、うまくいかないことが続くのも必然といえば必然かもしれません。

昨シーズンの柏の試合で見てきた「強さ」というものを、今回はほとんど感じることができませんでした。昨シーズンは見るたびにうなるようなプレーを数々見せてくれた柏ですが、スタートダッシュに失敗してちょっとリズムが停滞気味です。でも自力のあるチームであることは確かなわけですから、このままということはないでしょう。どういった形で浮上のきっかけを掴んでいくのか、期待しつつ見ていこうと思います。

鳥栖はとにかく、今はチーム全体でJ1の戦いを楽しんでいるなと、そういう雰囲気がひしひしと伝わってきます。今季は厳しい戦いになるというのはサポーターも含めて全員がわかっていて、その上でとにかく自分たちにできるサッカーをきちんと全力でやろうと、たとえ相手が前年のチャンピオンであろうとも、気負わずしっかりと相対しようという姿勢が見えて非常に好印象です。多くの識者が「降格候補」に挙げている鳥栖ですが、選手たちはそんなのどこ吹く風。それでいいんです。ようやくたどり着いた日本のトップディビジョンを、思う存分楽しんで、そして最後にはギャフンと言わせてやればいい。終盤戦にどう変わっているかはわかりませんが、こういうのは楽しんだもん勝ちですからね。

日立台はホント立派になりました。ホームのゴール裏にはしっかりとしたゲートもできたし、2階席は高さも傾斜もあって実に見やすい。今回はほんとに試合を見るだけになってしまったので、また今度いろいろと楽しめるようにいきたいと思います。今度はメインの脇にできた高いところでもいいかもな。

[J'sGOAL]【J1:第8節 柏 vs 鳥栖】レポート

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J2第10節 我慢がまんガマン

2012.04.29 Sunday
2012 Jリーグ Division 2
第10節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△カターレ富山
11位(勝点14)→11位(勝点15)

執念でもぎ取った午後半休を行使して、平日開催のフクアリに行ってきました。わんころの写真を撮ろうと思ってコンコースをぐるっとまわったりしたんですが、どうもいつもと行動パターンが違ったようで、結局会えずじまい。課と思えば、友達はキックターゲットであだっちーとわいわいやってきたとか言うし。なんやねんもうヽ(`Д´)ノ

連戦スタートのスタメンですが、GKは岡本。大岩、竹内、山口智、武田といういつもの4バックに、ボランチが今回は佐藤健太郎とミリガンのセット。ガンバからシーズンローンで加入した大塚翔平がトップ下で初先発、右に兵働、左に深井、ワントップは荒田がこちらも初先発です。レジナルド、藤田、伊藤大介はいずれもベンチスタート。オーロイは登録を外れました。

結果は1-1のドロー。負けたわけではないんですが、なんだか非常にマズイ感じがしています。印象としては、まるで先週の松本戦の延長のようでした。予想に反して4バックの婦人を組んできた富山に対し、シュートを22本放ちながらも結局はセットプレーからの1点のみ。あまつさえ、相手のクイックリスタートに完全に集中を切らしてスコンと失点するという大失態。流れからの攻撃にしっかり対応できていても、ああいうところで致命的なミスを犯してしまっては何にもなりませんわ。あれはしっかりとボールを見てさえいれば防げた失点だし、つまるところゴールに対する意識が相手より劣っていたということ。あれはガッカリでしたよ。

メンバーの入れ替えは、ターンオーバーの意味もあったんでしょうが、ここ数試合パフォーマンスの落ち気味だった布陣へのテコ入れだったんでしょう。ミリガンのボランチ起用は正直個人的にはホントカンベンしてくださいって感じなんですが、守備面での貢献はやはり大きいです。サイドバックが積極的に上がるようになったことで、ミリガン自身が無理に攻撃参加する必要がなくなったことが大きいんでしょうかね。球離れもよく、中盤で良くさばいていたと思います。富山のカウンターを遅らせたりタテへの楔を塞いだり、センターバックの前にもう1枚網を掛けて、富山の強みをうまいこと消せていました。惜しむらくは、佐藤健太郎と役割が完全にかぶってしまっていたこと。中盤のそこに2枚いる場合、1人はアンカー、もう1人がレジスタになるのが理想的ですが、サトケンもミリガンもアンカータイプ。押し込んでいるときに前に飛び出してミドルを撃てるようなボランチがいればいいんですが、残念ながらそういうタイプじゃないんですよね。

フクアリデビューになった大塚は、トップ下というよりもややツートップ気味に陣取っていました。ですが持ち味や強みはもうひとつ出せず。彼の主戦場があのあたりであることは間違いなくて、しかしうまくボールをおさめられませんでした。大塚があの位置でもっとボールを触れるようになると、荒田が裏に抜けてフィニッシュってこともできるし、大塚自身もフィニッシュ持ってますから、攻撃の形も作れるんですがね。もう少し使いながらになるのかな。まだ日も浅いことですし。

とにもかくにも、シュートが打てても枠に行かないわ勢いを殺されて簡単に取られてしまうわDFに引っかかるわで、まるで決定機になりませんでした。問題はそこなんですよね。アタッカー陣に迫力が足りない。攻撃の停滞感・チグハグ感は、ちょっと深刻なレベルになっています。フィニッシュのひとつ前、ふたつ前のパスがもう少し精度がよければ、っていうのがすごく多いんですよ。やろうとしていることが明確な分、それをきちんとした形で具現化できていないのがすこぶる歯がゆい。スタイルを劇的に変化させるのは難しいですから、練習を重ねて熟成させていくしかないんでしょうね。それまではとにかく我慢ガマンなんでしょう。いやー、これは辛いわ。シーズン前にはある程度覚悟していたことでしたが、開幕からホームゲーム3つであれだけのパフォーマンスを見せられたので、僕自身舞い上がってたかもしれません。そこに強烈にしっぺを食らった感じです。うーむ。

中2日で北九州です。北九州もなかなか良いサッカーしてるし、活きのいい若手もいますから難敵です。遠方には僕はいけませんが、こちらから声援を送ろうと思います。

[J'sGOAL]【J2:第10節 千葉 vs 富山】レポート



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J2第9節 膠着状態

2012.04.23 Monday
2012 Jリーグ Division 2
第9節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○松本山雅FC
6位(勝点14)→11位(勝点14)

松本へ行ってまいりました。いやはや疲れました。朝早くから出かけて、まぁ運転は友人にまかせっきりだったんですが、着いたら雨・風・寒さの三重苦。初めてのアルウィンだったので、スカッと晴れた中で楽しみたかったなぁ。これで勝ってれば疲れも幾分飛んでくんですけど、あの結果では3倍増しになっちまいますよ。ハァ。

スタメンです。GKは岡本。4バックは右から、大岩、竹内、山口智、武田。佐藤健太郎と伊藤大介のダブルボランチ。2列目にレジナルド、兵働、深井。前線は藤田のワントップです。ベンチには山口慶が復帰しました。

松本のシステムは中盤フラットの3-4-3。なのでサイドバックを積極的にオーバーラップさせてのクロスボールというのは有効な手段です。レジナルドと深井もいいクロスを持ってますから、攻撃のやり方自体は間違ってなかったと思います。前半の途中で左右サイドハーフの位置をスイッチしましたが、これもこれでアリ。クロスに使っていたキックの威力をそのままシュートに使えるんで、実際深井の惜しいショットもありましたし、攻撃にコントラストがついて良かったと思います。だけど結局は無得点。シュートを15本も撃ったにもかかわらずですよ。

正直、負けるような試合じゃなかったんです。松本の中盤から後ろは安定しているというには程遠かったし、ミスも多かった。それをかっさらってチャンスを作れる場面もたくさんあった。野澤のミスキックも一度や二度じゃありません。松本の試合は生観戦とスカパーとで2試合ほど見ましたが、「普通にやれば普通に勝てる」という印象しか持っていませんでした。ところが、結局のところその「普通にやる」ということそのものが全然できていなかったわけですから、つまりはこれまで何度となく繰り返してきた典型的な"ジェフのアウェイゲーム"だったわけで。

ポゼッションすることはできていました。攻勢にあったのは明らかにジェフの方で、ボックスの中にボールが入るまではいい形が多い。けど、結局クロスは野澤に難なくキャッチされてしまったりディフェンスにひっかかったりだったし、持ちあがってボックスに侵入しても最後のフィニッシュが全く枠にいかない。藤田はアタマで合わせるよりも足下に欲しいタイプなので低くて速いクロスが必要なんですが、そういうクロスは多くなかったですね。後半に深井が持ち上がってグラウンダーのボールを入れたシーンがありましたが、あのときは藤田のほうがなぜかファーに入ってしまった。意識が合ってないんですよ。一人ひとりがまだ全然噛み合ってない。攻撃の部分でリズムを作りきれないんで、最近はそれが守備のバランスの崩れにも波及してしまっているんですよね。

松本は「しっかり守ってカウンター」という約束事をしっかりと守りとおしました。前線に弦巻、塩沢、船山というスピード系のアタッカーを揃え、守備の際にはラインを深くしてガッチリ守り、ボールを奪うと速いテンポで前にボールを供給して、そのままスピードを落とさずに一気にアタッキングサードまで持っていく。ジェフは攻撃時にサイドバックが当たっていて裏がガラ空きだし、センターバックの2人はスピードに弱いわけなので、抑えるのには結構苦労してましたね。山口はそれでもしっかり冷静さを保って最後のところでちゃんと抑えてくれましたけど、ボランチを含めたセンターボックスは何度も脅かされました。攻撃のリズムを掴もうとして伊藤とサトケンがいろいろと試行錯誤するうちに、守備の方のバランスが崩れてしまった格好。流れの中ではなんとか食い止めることができても、セットプレーになるともうそういうのが関係なくなっちゃうんで、ポテンとやられてしまう。栃木戦の失点もこんなんだったんだよな。セットプレーの守備は練習で修正できるところだと思うんですけど、良くならないなぁ。うーむ。

失点直後にオーロイを入れてパワープレーに入りましたけど、正直まったく効果がありませんでした。後ろから縦に放りこむばかりになってしまって、でもそれはまるで有効でないと昨年散々思い知ったはずなんですけどね。オーロイがいるときこそ、サイドから高いクロスを入れて、絶対的な高さでゴールを陥れるというスタイルにするべきなんですが、そういうボールは全くなかったですね。それが残念で仕方ない。もうひとつ工夫が足りないというか、素直すぎるか奇をてらい過ぎるかしかないのがね。なんとももどかしい。

後半、ガンバからローン移籍してきた大塚がデビューしました。入った後の状況もあってあまり目立った動きはできませんでしたが、トップ下の位置に入って、ボールを受けるとすぐに前を向いてプレーする姿勢は好印象でした。アタッカーもこなせるタイプの選手だし、出場時間が増えればシュートも狙っていけるでしょう。このポジションは兵働がファーストチョイスですが、攻撃陣がいまひとつ活性化できていない現状では、多少戦力を入れ替えることも試すべきかもしれません。ひとつ作っているものが出来上がっていないのに新しいことをやり始めるのも相当難しいミッションですが、次からは連戦になるわけですし、一度チーム全体をリフレッシュして組み直すというのもひとつの手かなと。

次は金曜日。富山戦はまだ行けるかどうか分かりません。平日は行くの大変だよw この富山戦から、10日間で4試合という連戦に入ります。すべて中2日の強行軍。遠方アウェイあり、鬼門中の鬼門の醤油スタありで過酷なゴールデンウィークになります。こんだけキツイ思いしてヘトヘトで帰ってきても、結局またフクアリに行っちゃうんだもんな。ホント、バカよなぁw

[J'sGOAL]【J2:第9節 松本 vs 千葉】レポート



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J2第8節 適材適所

2012.04.18 Wednesday
2012 Jリーグ Division 2
第8節 ジェフユナイテッド市原・千葉△0 - 0△ファジアーノ岡山
5位(勝点13)→6位(勝点14)

朝から資格試験がありまして、キックオフには間に合わなかったものの前半の15分にはフクアリに到着。スタンドに付いた直後に深井のいいミドルショットがあったので、なかなか調子いいのかなと思ったんですが、なかなかどうしてうまくはいかないもので。

スタメンです。GKは岡本。ライトバックに今回はミリガンが先発、竹内、山口智、武田との4バックです。佐藤健太郎と伊藤大介のボランチ、ひとつ前に兵働、右ワイドにレジナルド、左に深井、トップに藤田という布陣です。週の大半をU-23代表合宿で過ごした大岩はベンチスタート。また坂本が久々にベンチに名を連ねました。

勝ち試合を獲れなかったのか負け試合を分けに持ち込んだのか、これは判断の分かれるところでしょうね。シュート数は13対13で全くのイーブンですが、ジェフのシュートはひとつのチャンスで立て続けに2、3本打ちこむという場面が多かったので、チャンスの数そのものは岡山のほうが多かったのかもしれません。ジェフはオン・ターゲットのシュートも多くあったんですが、中林が非常に好調で何度もピンチを防いでいたし、そもそもシュートが中林の正面に行っちゃったりで、チャンスをモノにできませんでした。岡本も2本決定的なピンチを防いでジェフを救いました。岡山のカウンターは非常に脅威でしたけど、こちらはシュートが枠に行かなかったので助かった感じ。肝を冷やす場面は2度や3度ではありませんでしたわ。

岡山のシステムは3-4-3。ただこれは本当に基本の基本で、ジェフがボールを持つと即座に5-4-1に変化します。ウィングバックに服部と澤口という守備職人を配置しているので、この5バックは非常に硬いんですね。ジェフはいつものようにパスを回してDFのギャップを突こうとしていましたが、人が多くて隙間が狭いんでパスが引っ掛かってしまって思うように前に進めない。すると中盤の選手がみんな「なんか違うな、どうも違うな」と疑心暗鬼になってしまって、動き出しやボール捌きの判断に少しづつ迷いが出てくる。チーム全体の動きが停滞してしまって、結局丁重なゲーム展開に終始してしまいました。深井のスピードも藤田の踏ん張りも、単発じゃどうしようもないですもんよ。真ん中の3人も良くなかったし、まるで噛み合ってませんでした。

ミリガンのライトバックは、これはもうはっきりと良くなかったですね。元来が典型的なセンターバックの選手なので、オーバーラップというのに全く慣れていない。岡山の3バックの脇を制圧することはそれほど難しくなかったと思うんですが、やっぱり本人のプレースタイルと合ってないんですね。レフティだからクロスボールを上げることもできないし、勢いでボールを持ちあがっちゃって結果右往左往するなんて目も当てられない。あれじゃかわいそうですよ。

終盤はもうみんな電池切れ。レジナルドは80分以降目に見えて動けなくなってしまって、最後に兵働にあげたクロスですべてのエネルギーを使いきってしまいました。田中佑昌の奮闘で右サイドは活性化しましたが、周りのペースがガックリと落ちてしまっていたので奏功しませんでした。3枚目にオーロイを入れて絶対的な高さでゴール前を制圧できればまだ良かったんでしょうが、武田の負傷という想定外が出てしまって、リズムを変化させるには至りませんでした。アクシデントはしょうがないけどね。

失点はゼロに抑えましたが、正直相手のシュートミスに救われた部分が少なくありません。8試合で4失点という数字は目下リーグ最少で、数字上全く文句のつけようもない。でも徐々に攻略され始めているのは事実です。今のジェフは攻撃も守備もセンターにいる4人がコアになっているわけですが、逆に言うとここを攻略すれば、左右にはけっこう広大なスペースが広がっているし、センターバックの2人はスピードがないので、ゴリゴリと押しこまれると対応が難しい。結果が出ている以上大幅に手を入れる必要はないと思いますが、カウンター対策というのは考える必要があるかもしれません。

次はアウェイで昇格組の松本とのゲームです。GWの連戦前に勝点をしっかり積んでおきたいところ。アルウィンには行ったことがないので、正直ワクワクしています。松本はちょうど桜の見ごろを迎えるそうで、スカイパークで軽く花見もできるといいなぁ。

[J'sGOAL]【J2:第8節 千葉 vs 岡山】レポート



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J2第7節 「負けない→勝てる」の道筋

2012.04.09 Monday
2012 Jリーグ Division 2
第7節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●水戸ホーリーホック
7位(勝点10)→5位(勝点13)

3年目にしてようやく水戸で勝ち星をもぎ取りました。陽射しが暖かくも冷たい風の吹きすさぶ中、はるばる茨城間でお越し下さったジェフサポの皆さん、ありがとうございました。試合終了が中途半端な時間で、水戸の経済にどれほど貢献していただけたのかなぁと、茨城県民としては若干心配なところもあるんですがw

正念場の北関東アウェイ2戦目のスタメンですが、GKに岡本。バックスは大岩、竹内、山口智、武田。伊藤大介と佐藤健太郎のダブルボランチと、レジナルド、兵働、深井の2列目。ワントップに藤田。つまりメンバーを「元に戻した」格好になりました。登録が完了したミリガンと大塚翔平がベンチ入りしました。前節スタメンだった山口慶と、そして町田がついにはじかれてしまいましたね・・・・。

今季は水戸の試合を既に2試合見ているわけですが、その2試合の印象からは「普通にやれば負けはしない」としか思っていませんでした。水戸のメンバーはずっと変わっていないし、つまりサッカーのスタイルもそう大きく変わろうはずがない。ジェフの守備は強固な裏付けがあるし、両サイドの主導権を握ることもできるだろうと。なので、容易に崩されるようなことはないだろうなとは思っていたんです。

イレギュラーがあるとすれば、それはチーム同士のぶつかり合いではない「外的要因」によるもの。とりわけK'sスタのピッチコンディションはあまりに良くなくて、普通にボールが転がる場所がほとんどないくらいに荒れてボコボコ。中盤でテンポよくパスをまわしてリズムを作るってことがほぼできなくなってしまっていました。それと、なんだかあまりにもゆるゆるな審判団。主審だけじゃなくて、副審まで含めてゲームのペースに順応できてないというか、浮きまくってるんですよね。あんまり言いたくはないですけど。

シュートはトータルで9本でした。「普通なら負けない」という戦前の感触はその通りで、守備面でしっかり守りきれるだろうということはあっても、逆に攻めきるのが容易ではなかったんですね。基点になる伊藤と兵働のところがうまく塞がれてしまったり、ミドルサードで強烈なプレスを連発されたりで、リズムを作ってボックスまでボールを持っていくのになかなか苦労しました。深井のスピードを活かしたカウンターも何度も繰り出しましたけど、キム・ヨンギと塩谷のセンターバックはなかなかに固くて、いいところでスピードを殺されてしまったり。そういえば昔「水戸ナチオ」なんて言葉がありましたね。考えてみれば、僕が見た2試合では失点はわずか1つ(それも鹿島のセットプレー)しかないわけで、守備は堅いんですよね。

それでも最終的には1点取って勝ちました。田中佑昌は早いうちにひとつ決められて、ホントによかった。持ち味のスピードを活かしたゴールではありませんでしたが、大岩の折り返しになんと左脚で合わせました。田中は現状スーパーサブとしての働きを期待されているようですが、チームにはこういう「リズムを変える選手」が絶対に必要です。ペースが停滞して攻めあぐねたときに、状況を打破できるだけの力を持った"ジョーカー"がいることは、チームにとって大きな武器になります。田中にはそれができるはず。大いに期待しています。

レジナルドは、まだちょっと物足りないですね。前への推進力という点ではずいぶん力を発揮するようになりましたが、やはり外国籍選手には僕らが唸るようなプレーをもっともっと見せてもらわないと。藤田や深井は決めて然るべきビッグチャンスをはずしてしまっていますし、アタッカー陣には一層の奮起を期待したいです。ホーム3戦では完勝続きでも、アウェイではそれが全くできなくなってしまうでは、昨シーズンまでとなんら変わらなくなってしまいますからね。

厳しかった開幕シリーズは、これでようやくひとつ息をつけるといったところでしょうか。次はホームで岡山戦です。今季はまだ連勝がない。せっかくアウェイで勝ったんだから、連勝して今後に弾みをつけましょうや。

[J'sGOAL]【J2:第7節 水戸 vs 千葉】レポート



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J2第6節 攻めているという「錯覚」

2012.04.02 Monday
2012 Jリーグ Division 2
第6節 ジェフユナイテッド市原・千葉●1 - 2○栃木SC
3位(勝点10)→7位(勝点10)

13時という早い時間帯のキックオフ。早起きして2時間弱クルマを飛ばして、栃木まで行った挙句にこんな劇的な負けを見せられてしまっては、そりゃ気力も尽きようというものですよ。本来なら試合後に宇都宮名物の餃子をたらふく食って帰ろうと思っていたんですけど、時間も中途半端だしあまりに気分が沈んでいたので、何もせずまっすぐ帰ってきちゃいました。いつもより3倍増し疲れたわ・・・・

スタメンです。GKは岡本。バックスは右から、大岩、竹内、山口智、レフトバックは今回は山口慶が先発。伊藤大介と佐藤健太郎のダブルボランチ。2列目はレジナルド、兵働、深井。ワントップに藤田です。ケガの癒えた荒田がベンチ入りしました。

内容としてはかなり良かったと思います。右サイドではレジナルドの突破や大岩のオーバーラップからのアーリークロス、左では深井や兵働の切り込みと細かいパスワークでの崩しと、コントラストをつけて攻撃のリズムを作れていたし、藤田も相変わらず巧みにボールを収めて役割を全うしたし。レジナルドもずいぶんチームにフィットしてきて、伊藤や大岩との連携もスムーズにいったし、大岩が前のスペースをどんどん使って攻められていたし、かなり期待の持てるものでした。前半も後半も、「いけるいける!」って思ってましたもん。

でも、何度も言うように、J2では「結果至上主義」。どれだけ決定機を作れても、それが得点に結びついて勝利に至らなければしょうがない。シュート数は14本ということですが、それだけ撃っても前半の藤田の1点しか入らなかったわけだし、もっといえば、特に後半はあれだけ押せ押せだったのに、結果的にシュートがトータル14本"しか"撃てなかった。ゴールのすぐ近くまで行っているのにシュートでなくパスを選択してしまったり、角度のある場所でもチャレンジせずに外に出したりマイナスに返してしまったりで、結局自分たちでチャンスを潰してしまったシーンが何度もあったわけです。ゴールの目の前で最後に消極的になってしまう選手たちを見て、「なんで!なんで撃たない!?」と何度絶叫したことか。情けないというか、悲しいというか。

土曜日のスカパー・マッチデーJリーグで、コメンテーターの水沼がその日に行われた横浜FM−鹿島の試合をして言っていたことですが、

「マリノスは前がかりでボールを保持できていて、フィニッシュにあと一歩というところまでは何度もいっている。でもシュートが撃てない。クロスが入ったりボックス内に侵入できても、DFに跳ね返されたり判断を誤ってしまえばチャンスをフイにしてしまうわけだけど、それがなければシュート1本カウントできるから、『攻めることはできてる、チャンスは多い』と錯覚してしまうんですよね」

多分同じことが今回のジェフにも言えるんだと思います。最後の最後に、ボールをゴールにねじ込めるだけの力とか迫力が、まだ決定的に足りない。ゴールに迫れているシーンは多いからいけいけになりがちだけど、心理的にどこか引いてしまっている部分があって、それが元で広瀬やサビアにゴリゴリと一人で持っていかれてしまうと。

藤田は試合後にひときわ落ち込み、泣いていました。PKを外してしまったことにことさら責任を感じていたんでしょう。藤田がそう思うことは仕方ないことですけど、でもPKだって外れるときは外れるもんですし、先制点を獲ったのは他でもない藤田ですからね、下を向くことはないです。PKは次決めればいいよ。

で、今週も苦手北関東アウェイ、今度は水戸です。今年早くも3度目のK'sスタは、もちろんゴール裏からにします。今度こそ、今度こそだ。

[J'sGOAL]【J2:第6節 栃木 vs 千葉】レポート



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