2011シーズンまとめ

2012.01.17 Tuesday
2012年はじまってますが、昨シーズンのまとめ。昨年はJ1の試合にもいろいろ行ったので、行く先々で出会ったマスコットへの「カッコイイポーズリクエスト」コレクションでどうぞ。

4/29 J1第8節 柏−甲府
柏の太陽王子。ホーム側フードコートの充実ぶりにびっくりした。アウェイ側とはえらい違い。差別だ!バクスタの席がやたら端っこで反対サイドが見づらかったので、今年は反省を活かして何とかしたい。








6/4 J2第15節 草津−千葉
温泉小僧。思ったよりずいぶんちっちゃくて拍子抜けw しかし草津ではホント負けっぱなし。それも完敗。もうあそこ行きたくないわ・・・・

6/19 J2第17節 横浜FC−千葉
正体不明のイキモノ。電波ゆんゆんであります。結局こいつは何者なのよ。三ッ沢でもなかなか勝てませんでなぁ。あとちょっとだったんだが、粘りが足りんかった。三ッ沢のそばのマンション(社宅?)にジェフと横浜FCのフラッグが並べて掲げられていたのが印象的でした


7/23 J2第22節 千葉−熊本
わんころを間近で撮ったのずいぶん久しぶりでした。試合前にわんころに会いやすい場所が分かったので、それ以降はフクアリに行くたびに撮ってますねw あ、ユニティは一応ボールを蹴ってるふり。

8/20 J1第22節 甲府−浦和
ツーショット!このリア充が!!









9/18 J1第26節 鹿島−名古屋
カシマスタジアムのもつ煮をたらふく食った。噂通りウマかった。しかお先輩昭和テイスト満開。









9/28 J2第5節 千葉−京都
平日のフクアリに初参戦。人が少なくてわんころ撮り放題だった。楽しかった。そしてこの昭和ポーズw


10/1 J1第28節 甲府−川崎
日帰り小瀬。ヴァンくんはとことんエンターテイナーですよ。

10/19 J2第6節 水戸−千葉
キー!(`皿´)


10/22 J1第30節 横浜FM−浦和
マリノスくんは立体化がホントかわいくないよ・・・・







昨シーズンの僕の観戦コンセプトは、「遠くのアウェイより、近くの他試合」。ジェフの遠方アウェイ遠征を極力控える代わりに、関東近郊で開催される他の試合をたくさん見に行こうと。それまでは年に3回か4回くらいは遠征してたんですが、そのお金を節約するのがひとつ。それと、ジェフのサッカーばかり見ていると価値観やサッカーを見る目が偏っちゃうかなと思って、いろんなサッカーを見てみようと思ったのがひとつ。「応援する」だけでなく「見る」というスタンスを確立したいと思ったのがひとつ。まぁ、勉強の1年みたいなもんですね。なので、昨年は主にJ1を中心に他チームの試合をたくさん見ました。

得るものは大きかったですよ。J1の試合を見て刺激になることもたくさんあったし、それは今のジェフの力の無さを実感することにもなりましたけど、でも近い場所に目指すべき目標があるとわかったことは収穫でした。バックスタンドから観戦することで、ゴール裏のサポーターが周りからどう見えるのか、バクスタではそれをどう感じるのかを体感できたのも大きい。さらに、審判のジャッジを比較的中立の立場で見ることができるので、プレー解釈の勉強にもなりました。

今季もこの観戦スタンスは続けようと思います。
ジェフの試合は、ホームゲーム+関東近郊のアウェイに参戦。
土曜日がほぼ空きになるので、関東開催のJ1を観戦して、関東にあるスタジアムには必ず1度は行く。
つくばFCが参戦している茨城県リーグ1部、つくばFCレディースの茨城県女子リーグ1部を最低1試合見る。
その上で、お金とタイミングと相談して、遠方のアウェイに1回くらいいけるといいかなと。

どっぷりサッカー漬けというのもアレですけど、いろんなサッカーを見ていろいろ吸収したいと思いますね。「サッカー」というものに関して僕はまだまだ素人だとわかったんで、また勉強します。

新体制も発表になって、ジェフの2012シーズンがスタートしました。初戦は2/19のちばぎんカップ。J1王者の柏レイソルをフクアリに迎えます。2月には日程も発表になるし、やっぱりこの時期は一番ワクワクしますね。今年はちゃんとサッカーを楽しもう。

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J2第38節 仕切り直し

2011.12.06 Tuesday
2011 Jリーグ Division 2
第38節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 1●水戸ホーリーホック
8位(勝点55)→6位(勝点58)

冷たい雨の降りしきる中でのシーズン最終ゲーム。フクアリに来るのも今年はこれが最後ですね。味スタで2連敗しての試合でしたが、最後は勝って終われました。ここんとこずっと1点しか取れないか1点も取れてなかったゴールも、2点取ることができたわけだし。最終順位は6位です。

スタメンを振り返ります。GKの岡本はチームでただ一人シーズンフルタイム出場を達成。最終ラインは、茶野、竹内、青木良太、渡邊の4人。アンカーの位置にファン・ゲッセル。2列目は右から、米倉、深井、村井、林。最前線に久保です。佐藤勇人と伊藤大介はケガで欠場。また今節は、山口、ミリガン、オーロイの3人がサスペンションでした。警告の多さはシーズン中ずっと気になるところでしたね。どうやらクラブは反則金を支払うことになりそうです。

前半のうちに2ゴール。この日の水戸には10月にアウェイで戦ったときの粘っこさがなくて、2列目からの攻撃の組み立ては割と自由にやらせてもらえました。動きのある深井がインサイドハーフに入ったことで、米倉や林と合わせて前線の人の動きが活性化され、水戸の守備陣も捕まえづらくなったのかな。特に両サイドからの攻撃は多くのチャンスを作っていたし、持ちあがったときにボックスの中に入っていく人数も少なくなかったので、それが結果に結びついたのは良かった。1点目のゴールは、深井をインサイドハーフにおいたからこそのあのポジショニングでしょうね。インスイングのボールを丁寧に蹴れるのは深井の大きな武器です。2点目も水戸の右サイドをしっかり崩してのゴールなんで、なかなか見事なものでした。深井も米倉も久しぶりのゴールでシーズンを締めくくれて良かったんじゃないかな。

ただ、人の動きが出るのはいいことなんですが、根本的にボールの動きが遅いのが気になるところですね。裏にフッと抜けていく動きもうまく活かし切ることができなかったし、サイドにうまく展開しても最初の選択肢がバックパスではほとんど意味がない。中盤センターで後ろからのボールを受けてうまく前を向いてテンポをあげていけないと、本来の意味で迫力のある攻撃ってできませんからね。久保がハイボールへの対応ばかりで地上戦であまり目立てなかったのはもったいなかったな。菅澤さんのサッカーに切り替えてから時間も経っていないから、まだまだこれからなんでしょうけどね。

今回は、林がすごくがんばっていました。普段は前線でのあまりに軽い守備で中盤に負担をかけてしまっている林ですが、この日は水戸のサイドバックが持つボールに執拗にアプローチしてプレッシャーをかけ、相手に自由に組みたてさせない。ボールを持つと中に切れ込んでいったり、どんどんDFの裏を狙ったり。林はゲームを作るのがウマいんですよね。日曜日に契約満了が発表されてジェフを離れることになってしまいましたが、林を出してしまって大丈夫なのかな。他の選手にはない(そしてJ2で十分通用する)武器を持っている選手だし、敵になったら厄介だなァ。

後半、来季トップに昇格するユースの2人、佐藤祥と井出が揃ってピッチに登場。ジェフサポにお披露目となりました。終盤にはこの2人の息のあったコンビネーションで相手を崩してチャンス、なんてシーンもあったし、やはりプロにいって全く通用しないなんてことはないとあらためて思いましたね。何にも染まっていない今こそが、彼らのクリエイティビティを引き出す絶好のチャンスです。若い選手が伸び伸びとやれるように、中堅・ベテランの選手には周りを引き締める役割を期待したい。2人には嫌がおうにも期待しないわけにはいかないですからね。サポーターを始めいろんな方面からの過剰な期待とプレッシャーから、彼らを守ってあげて欲しいのです。5年先を見据えて、しっかりと戦力に育てなきゃいけないんだから。

これで2011年のJリーグは終わりです。あと天皇杯が残っていますね。アウスタはちょっと都合が合いそうにないな。ジェフを離れる選手には今までありがとうと、ジェフに来てくれる選手にはようこそ、これからよろしくと。悲喜交々のシーズンオフを経て、3ヶ月後には新しい年がやってきます。

それまで、どうかお元気で。

[J'sGOAL]【J2:第38節 千葉 vs 水戸】レポート



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Jユースカップ2回戦 未来への希望を探して

2011.11.24 Thursday
2011 Jユースカップ 第19回Jリーグユース選手権 決勝トーナメント
2回戦 ジェフユナイテッド市原・千葉U-18●1 (4 PK 5) 1○柏レイソルU-18

ジェフのユースチームが、鹿島やFC東京という強豪チームのいる予選リーグを勝ち抜き、見事決勝トーナメントに進出した今大会。トーナメントの初戦が日立台での千葉ダービーということで、ちょうど祝日ですし行ってみることにしました。来季トップチームに昇格する2人や、大木さんが3年かけて作っているチームがどんなものなのか、また現状千葉でNo.1のチームである柏U-18のサッカーにも興味ありましたしね。

では、アウェイの地に乗り込んだ若きジェフのスタメンをご紹介します。GKに白川。4バックは右から、吉永、鈴木裕喜、石原、豊川。中盤は佐藤祥と長野祐希が並び、その前に井出遥也が陣取る三角形のトレスボランチ。前線に佐藤遵樹、今関、仁平のスリートップです。来季トップチームに昇格する2人はともにスタートから登場。ベンチには"スーパーサブ"和田凌や、ヴィヴァイオ船橋から移籍の中学3年生・仲村京雅もいます。

力の差は歴然と思われた柏U-18との試合は、予想に反してPK戦までもつれ込む接戦になりました。序盤からボールポゼッションはジェフが上回っていて、中盤でのショートパスワークからサイドに展開し、そこからカットインしてゴールを狙うというのが多く見られたパターン。クロスからのフィニッシュはそれほど見られませんでした。柏の守備ブロックが不安定なうちは何度かボックスに侵入してゴールも狙えたんですが、しかし一瞬の躊躇や消極的なプレーがあったりで得点には至りませんでした。しばらくすると柏もジェフの攻撃にしっかり対応して、真ん中をしっかり固めるブロックを作って守り、センターラインの今関と井出には厳しいフィジカルコンタクトをかけて仕事をさせず、それまである程度通用していたジェフの攻撃パターンは完全に封じられました。ポゼッションは取っていましたけど、ブロックの外側でまわしているだけなので、さして効果的とは言い難かったですね。

先制点は柏。何本かのダイレクトパスでジェフのバックラインを翻弄し、最終的に右サイドから荒木が抜け出してGKと1対1になり、狙い澄ましてゴールイン。柏のトップチームの試合を見ていても思うことですが、前線の選手がフリーでボールを受けてそのまま決定的なチャンスになるシーンがすごく多いですね。視野が広いのと意思疎通がしっかりしているのかな。またそれが、トップとアカデミーで同じように見られるというのが興味深い。柏はトップチームからアカデミー、スクールまで、共通した指導方針とコンセプトで一貫した指導をしているということですが、「しっかり育ててレイソルの戦力を作る」という確固たる信念があるということ。柏では酒井や工藤、茨田といったアカデミー出身の選手が大活躍していますが、同じサッカーを目指しているわけですから、それもうなずける話です。

後半のジェフはパスワークのテンポの良さに磨きがかかり、加えて中盤での激しいプレッシングがかなり効くようになっていて、スリートップの強みを活かせるようになりました。とりわけ右ウィングに入った佐藤遵樹のテクニックはなかなかの見もので、バックラインの裏にスッと抜け出してチャンスになるシーンがたくさん。利き脚の右に比べて左の精度はいま一つということでしたが、しかし今回は左脚でのシュートを積極的に打っていきました。ゴールネットを揺らすことはできなかったものの、非常に可能性を感じさせてくれるアタッカー。まだ2年生ですから、もう1年でしっかり力をつけて、将来ジェフの右サイドで思う存分活躍してもらいましょう。

来季トップチームへの昇格が決まっている2人、佐藤祥は中盤でそのフィジカルの強さを存分に発揮し、柏の攻撃の芽を摘み取り続けました。身体でドンッと当たってボールを奪い、強い芯でバランスを崩さず、チェックをかいくぐってフリーになると素早く前を向いてアタッカーへボールを展開する。また試合終盤になっても前に後ろにボールを追いかけ、ジェフのセンターラインを支え続けました。見事な活躍。今回はユースが相手ではありましたが、プロに行ってもからっきし通用しないなんてことはないんじゃないでしょうか。もう一人、エースの井出はいまひとつリズムに乗り切れない感じで、軽い身のこなしは魅力ですが、しかし相手に読み切られる場面も少なくありませんでした。もちろん柏も井出を警戒していて、激しいコンタクトを受けて負傷し、後半途中に交代することになってしまいました。これ以降ジェフが全く攻められなくなってしまったことを考えても、井出による部分は大きかったのかな。これまで「遥也で勝ってきた」ということですしね。

他にも良い活躍をした選手はいるんですよ。たとえばボランチの一角に入った長野は、両サイドバックが前がかりになって守備が手薄になった際に、佐藤祥と一緒にセンターラインを締めつけて相手の攻撃を遅らせたり、またボールを奪ってからは適度にタメを作って前後のバランスをとったりと、地味だけど的確な仕事ぶり。左ウィングの仁平は前線でガンガンボールを追いかけてチャンスを作り、脚を攣りながらも和田と交代するまでしっかり走りきりました。センターの今関は前後に動いて基点になり、また値千金の同点ゴール。終盤は孤立しながらも柏のセンターバック2人を相手にしっかり食らいつきました。長野と仁平は3年生でこのあとはおそらく大学へ進学することになるでしょうが、その活躍が楽しみです。

柏U-18については、前述の意思の共有や組織力もそうなんですが、やはり個々人の能力・与えられた役割をしっかりこなす力がずば抜けている。特に目についたのは、中盤に構える5番の小林祐介くんと8番の中川寛斗くんの2人です。小林くんは、守備ブロックの中にポンとできた危険なスペースを素早く察知して空間を埋め、ボールを奪う能力も高く、柏の中盤に大きな安定感をもたらしていました。中川くんは、攻撃のスイッチを入れるレジスタタイプ。狭い範囲をよく動いてボールをもらい、素早くルックアップしてベストの選択をする、できる選手です。中川くんと右ワイドにいる19番の荒木くんのラインが完璧で、この2人で何度もチャンスを作られました。柏U-18の大心臓を支える2人は、近い将来プロの舞台でも見られるんじゃないかな。良い選手が揃ってますね。

寒くて雨も降って屋根がなくて、観戦にはなかなか厳しい環境でしたけど、しかし大変に面白い試合を見せてもらいました。ユースの試合を見たのはこれが初めてなんですが、これを長いスパンでちゃんと継続させていけば、必ずトップチームの強くなれるだろうと思いましたよ。サッカージャーナリストの西部謙司さんがラジオで語った「ユースから1年に2人づつトップに昇格すれば、フィールドが全員入れ替わるまでに5年」という構想は、あながち的外れではありません。それまでは辛くて苦しくて吐きそうな時間でしょうが、腰を据えて力をつけるためには必要な時間なのかも。僕らも歯を食いしばらないといかんのだろうな。

[J Sports Jリーグブログ]Jユ−スカップ決勝トーナメント2回戦 柏U-18×千葉U-18@日立台

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天皇杯3回戦 シビレる試合

2011.11.17 Thursday
第91回天皇杯 全日本サッカー選手権
3回戦 柏レイソル○6 - 1●ヴァンフォーレ甲府

柏と甲府が同じ山に入った時点で、この日のこのカードは目をつけていたんですよね。2回戦で順当に両チームとも勝ち上がって、家から近い場所でもう一度この対戦を見るチャンスが巡ってきた。片や優勝争い、片や残留争いの真っ最中で、リーグ戦ではチャンスの少ない選手もたくさん見られるかもしれない。なので、今回は奮発してS席中央をとって、じっくりとサッカーを堪能することにしました。

目下J1の頂点に最も近い場所にいる柏と、過酷な残留争いから抜け出せない甲府。両極端の状況にある両チームのスタメンは、少々意外なものになりました。まずホーム扱いの柏は、GKに菅野。バックスは酒井宏樹、増嶋、近藤直也、橋本。ボランチに大谷と栗澤がいて、その前にレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネル。工藤荘人と北嶋のツートップです。対するアウェイの甲府ですが、GKに久しぶりに登場の荻晃太。4バックは右から、吉田豊、小林久晃、犬塚、内山。中盤3枚に伊東輝悦、保坂、石原克哉。堀米、養父、ダヴィのスリートップ、だったと思います。「思います」の中身は後ほど詳しく。交代カードは、柏は林稜平と田中順也の前線2枚と水野晃樹。甲府は松橋、津田琢磨、小池の3人でした。

結果は6-1で柏の圧勝でした。10分に柏がジョルジのミドルで先制したものの、甲府は直後に吉田のグラウンダーのクロスがこぼれたところに養父が右足を振りぬいて同点。競った試合が見られるかなと期待したのも束の間、柏は工藤、北嶋、橋本のどれも見事なゴールで甲府を突き離し、後半から登場した田中順也も素晴らしい2ゴールで"エース"の貫録を十分に見せつけ、終始ゲームを支配したまま試合を終えました。

90分の間、柏には「うわぁー!」とか「すっげぇぇぇええ!」って唸ってしまうようなプレーが盛りだくさん。予想に反して主力メンバーを惜しげもなく出場させた柏ですが、全員がしっかりと自分の役割を理解していて、どうすれば自分の仕事を全うできるか、また自分の強みを活かしてもらうにはどう動けばベストなのか、常に考えながらピッチを走っています。パスやクロスボールに大きなミスがほとんど見られないのは、もちろん個々人の技術が高いこともありますが、練習からお互いの意識をちゃんと共有していて、クセや考え方をわかり合っているのが大きな要因ではないかと。だから多少のズレなら受ける側で容易にアジャストできるんですね。練習の量も質も、ずいぶんとレベルが高いんじゃないかしら。「このチームは強い」と、あらためで印象付けるに十分な試合でした。

浦和との残留争いがどうやら最終節までもつれそうな甲府は、週末のリーグ戦を見据えてあからさまにメンバーを落としてきました。保坂は試合後「ゲーム勘というのは思ったよりないという感じではなかった」とコメントしていますが、僕自身の見た感想は正反対です。今回の出場メンバーには明らかに「試合勘」が足りていませんでした。保坂自身、中盤でプレーした最初の35分間は驚くほど消えていて、流動的にポジションを変えるのはいいとしてもその効果がまるで感じられない。チェックを簡単にかわされ、結果的に開いた中央のスペースで栗澤とレアンドロに自由にやらせてしまうという展開で、途中から犬塚と位置を交換してました。中盤から前線の構成はちょっと不安定なところがあって、堀米は右サイドに張っていたんですが、石原と伊東は中盤で上下左右に動き回ってポジションを固定せず、ダヴィと養父が並んでボールを待っている。さきほどの「スリートップ、だと思う」の正体はこれです。前線はツートップの形にセットされていて、左の深い位置を安定して使う選手がいない。すると柏はここに力を置く必要がなくなるので、ライトバックの酒井宏樹がグイグイ上がってくるんですね。柏が事実上増嶋、近藤、橋本の3バックのような形でも、オフェンスのセッティングが不安定で容易に守られてしまった。流れの中で状況を把握して対応するのに著しく時間がかかっている。つまり「試合勘がなくなっている」と思うのです。

全体の感想はここまで。ここからは、僕が見たいと思っていた選手たちについての感想を少しづつ書きます。こっちが本来の目的だったんだしね。

まず甲府。最前線に配置された養父雄仁は、久しぶりの公式戦ということもあってはりきっていました。時には中盤まで下りてボールをもらってさばき、左右の深い位置から切り込んでシュートを狙うシーンも。甲府の唯一の得点はこの養父のボレーショットで、こぼれ球が飛んできたときには前に黄色い壁が何枚も見えたはずなんですが、躊躇なくダイレクトで叩き込みました。遠目からでも積極的にゴールを狙っていく姿は、昨年からよく見てきた養父そのものでした。ストライカーという感じでは全然ないんですが、ゴールに向かう姿勢はピカイチだった。ローン移籍中の彼ですが、果たして来年はどうなるでしょうか。

右アウトサイドハーフで先発出場した"甲府の至宝"堀米ですが、決定的な仕事というわけにはいかず。不安定なフォーメーションに窮屈な思いをしつつ、それでもなんとか相手と渡り合おうと必死にプレーしていました。コメントを読むと、自身としても消化不良の試合になってしまったようで、しかし向上心は朽ちていません。同じ若手の吉田豊とは特によく話しているようで、甲府の次世代を担う戦力として立派に成長してほしい。

中盤に入った石原は、養父と同じように気合の入ったプレーを見せてくれました。風貌や表情からはその気合の入りっぷりがよく見えない彼ですが、最終ラインから最前線まで顔を出す奮闘ぶり。柏がバックパスで菅野に戻すと、それを猛然と追いかけるのが、誰であろう石原なんですよね。オン・ザ・ボールでも、栗澤や大谷のチェックに必死に耐えてボールをつなぎ、また走ってボールを受け、と本当によく走りました。いい選手だ。本当にいい選手ですよ、彼は。

そして、帰ってきた"守護神"・荻晃太。公式戦の最終出場は8月20日の浦和戦で、実に3か月ぶりの登場。結果的に6失点してしまいましたが、しかしそれで話を終わらせるのはあまりに惜しい。一番後ろから必死に叫びまくってバックラインに指示を出し、それでもゴールを決められると顔を伏せて悔しがる。前がかりな立ち位置もそのままで、直線的で意図のはっきりしたゴールキックも変わらない。とりわけ、後半に裏に抜けた田中順也へのパスに対して、接触を恐れず顔から飛び込んでガッチリ抱え込んだシーン。この勇気あるセービング姿勢こそが彼の真骨頂であると、荻は以前と変わらず懸命にプレーしているのだと再認識しました。林との1対1やレアンドロへの決定的なパスを防ぐなど、機動力を活かしたセービングは健在。週末のリーグ戦で先発復帰するのは難しいかもしれませんが、彼は何も変わっていません。過去に出場機会が乏しく我慢の時期も多かったことが、忍耐強い精神を生んでいるのかもしれませんね。

柏はこの人。途中出場の水野晃樹です。酒井との交代で、てっきりすこしポジションをいじるのかと思ったんですが、なんとそのまま右サイドバックに入りました。セルティック時代は分かりませんけど、僕は水野のサイドバックを見たのは初めてです。ディフェンス面では増嶋に逐一指示を受けながら自分の位置をきちんを守り、チャンスを作らせませんでした。攻撃面では、右サイドからの鋭く精度の高いクロスボールを久々に披露。これがまた田中順也にドンピシャでして、惜しくもアシストは尽きませんでしたが、本来の主戦場である右サイドで生き生きとプレーする姿を見ることができました。ボランチでの仕事に順応できず夏以降も出場機会が増えていない水野ですけど、ポテンシャルは高いんですよ。あとは使われ方次第だと思うんだよな。黄色い29番、もっと誇らしげに見せてくれよ、コーキ。

ところで、ジェフも磐田を下して4回戦進出を決めました。スタジアムを出たあたりで、周りの柏サポの人たちが「お、ジェフ勝ったのかー」と口々に話題にしてくれていて、とても嬉しくなりました。自分たちはJ1で優勝を狙える位置にいて、ジェフは今年も昇格がかなり厳しいという状況なのにも関わらず、こうしてジェフのことを気にしてくれている。「柏は千葉のことを特別意識なんかしてない」って言われることも少なくないですが、そんなことはないんですよ。たとえJ1で優勝しようと、アジアの舞台で大躍進を遂げようと、ジェフがJ1に昇格したら日立台でまた温かく(そして手荒く?w)迎えてくれるはずです。がんばらないと、ね。

[J'sGOAL]【第91回天皇杯 3回戦 柏 vs 甲府】レポート

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J2第35節 サッカーは頭を使うスポーツ

2011.11.14 Monday
2011 Jリーグ Division 2
第35節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●ガイナーレ鳥取
6位(勝点52)→5位(勝点55)

勝ちました!7試合ぶりですよ!僕は愛媛に入ってないので、生観戦で勝ったのは9月の北九州戦以来です。もうね、喜び方をすっかり忘れちゃってるし、「勝ったィヤッホーウ!」というより「はー、勝ててよかった・・・・」という感じの方がどうしても強くなっちゃってました。いかん、サッカーを楽しめてないぞ!

スタメンを振り返っておきます。GKは岡本。4バックは山口、竹内、ミリガン、渡邊。今回は佐藤勇人とファン・ゲッセルのダブルボランチ。右に米倉、左に深井、トップ下に伊藤が入って、最前線にはオーロイがスタメン復帰です。大島がベンチに復帰しました。前節初ゴールを決めた久保も引き続きベンチ入りしています。

もうね、今回は井上のスーパーセーブショウでしたよ。とにかく彼にゴールを阻まれまくりました。井上が防いだ失点は2点や3点じゃ済まないでしょう。きた!と思ってガッツポーズの準備をして、それを止められて頭を抱えるなんてことを、もう何度も何度も繰り返す羽目になりました。あれはキツイわー。どうしたら入るんかわからんもん。"ぬりかべ"の異名をとる井上ですが、よくもまぁあそこまでやれるもんです。敵ながらあっぱれだわ。

井上には散々苦労させられましたけど、逆に言うとそれだけ決定的なフィニッシュが増えたってことです。公式スタッツではシュートは21本。前半はオーロイをターゲットにした高さでの勝負、後半は大島と深井、米倉の3人をワイドに使ってのポゼッションサッカー。オーロイもファン・ゲッセルもあまり動ける選手じゃないので、前半は人の動きが緩慢であんまりワクワクしない展開になってましたが、バックラインから単純にオーロイに当てるだけじゃなく、サイドをえぐってのクロスも増えてオーロイの高さを本当の意味で脅威にすることができるようになっていました。鳥取も必死にオーロイの高さに対抗してきて、自由にやれない場面を多かった。でもそのせいで、後半のためのスタミナを前半で使っちゃったんですよね。そこで後半はシステムを4-3-3にして、今度は前線での人とボールの動きをどんどん増やして、相手がついてこれなくなるところを狙うと。これはかなり効いてましたよ。交代枠を2つも消費するというリスクの非常に高い戦術ですが、前半と後半でここまでコントラストをつけると相手も対応しづらくなります。シュートで終わるシーンも増えて、とても良い傾向です。なので、これだけうまくいったんだからゴールが欲しい。もうあと少しではあるんですよ。鈴木がハンドをしてPKになったシーンも、ハンドがなければ大島がズドンを仕留めていたんだし。・・・・たぶんw

動きがあって狙いもはっきりして、だんだん形のできてきたサッカーですけど、米倉恒貴が自身の強みを活かしきれていません。右アウトサイドでフル出場した米倉ですが、ボールを持ったときに次のプレーをどうするか迷うシーンが度々見られました。ゴールまでまだ距離のある場所で受けても、ゴールまでの直感的なイメージができていないのかもしれません。サポ仲間は「サッカー脳が育ってない!」と言っていましたが、持っている技術にインテリジェンスがついていけてないんですよね。これは大変もったいないこと。相手DFに身体を寄せられても、それを振り切ってボールを死守できるフィジカルや、ロングボールをワンタッチでしっかり自分のコントロール下におけるテクニックを持っているんだから、それをどうにかしてもっと活かしてほしい。今はサイドアタッカーとして起用されていますが、もしかしたら、"No.11"としての仕事が合っているのかもなぁ。

ピッチレポーターの佐藤さやかさんも、ようやくヒーローインタビューができてよかった。長くかかってしまってすいませんでしたなぁ。スカパーのクラブ応援コーナーを見てても、佐藤さんはまだまだ"千葉の人"になってないんで、引っ張りこめるようにがんばらないと。ラスト3試合。次はヴェルディとのアウェイゲームですね。その前に天皇杯の磐田戦があるか。僕はどちらも現地には行けないので、テキストライブでおっかけることにします。

[J'sGOAL]【J2:第35節 千葉 vs 鳥取】レポート



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J2第34節 未来への確かな一歩

2011.11.08 Tuesday
2011 Jリーグ Division 2
第34節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△大分トリニータ
5位(勝点51)→6位(勝点52)

"相性のいい"大分とのアウェイゲームは、1-1のドロー。結果も内容も、なんとも感想の持ちづらいゲームになってしまいました。どう言ったもんかね、これ。

とりあえずスタメンから。GKは岡本。最終ラインは、山口、ミリガン、青木良太、渡邊の4人。アンカーに佐藤勇人、2列目に深井、伊藤、村井、米倉。ワントップに久保です。徳島戦と同じですね。竹内は練習中に軽いケガをしてしまったようで、遠征にも帯同せず休養。大事ないといいですが。ベンチには太田が復帰しました。オーロイはこの日もベンチスタート。大島はまだかかるんでしょうかねぇ。

シュートはジェフが7本、大分が3本。スコアが1-1。数字が物語る通り、正直低調な試合展開でした。前半のうちはある程度ペースをつかんで有利に試合を運べていましたけど、ひとつひとつのプレーのテンポが遅いんで、フィニッシュチャンスになる前にボールを奪われてしまうばかりでした。サッカーのコンセプトがガラッと変わってまだ日が浅いんで、成熟度でいったらこんなもんなんでしょうけどね。今の状態を、これから先を見据えた長いスパンの始まりととらえるか、シーズン終盤の追い込みの時期ととらえるかで、見方も印象もずいぶん変わります。僕はどう見るべきかちょっと迷っているところもあって、ふんぎりがついていません。ただ、このサッカーをやる以上は、残り4試合で劇的に内容が向上するということはおそらくないだろうなとは思っています。突出した武器をびゅんびゅん振り回すようなサッカーじゃないから、どうしたって結果が付いてくるには時間がかかる。

そんな中でも、久しぶりのゴールがFWでルーキーの久保であったというのは、本当に素晴らしいことです。流れの中から粘りと崩しで相手のゴールを陥れ、久々の歓喜に僕もテレビの前で絶叫しました。試合後にプロA契約への移行が発表された久保がこのゴールを決めたのは、規定到達のわずか6分前。なんとかひとつ結果を出して、本人もホッとしているかもしれません。よかったよ。ホントよかった。久保は、オーロイと大島の離脱によって出場機会を増やしていて、しかし特にここ数試合は出場を重ねるうちにどんどんプレーが洗練されて、できることも多くなっています。成長しているのが手に取るように分かる。これからも順調に力をつけて、次世代のジェフのエースになっていただきたい。それだけのポテンシャルは持っていますからね。

久保もそうですが、米倉や深井も前線で躍動して、大分のDFの裏をきれいに奪うシーンが多く見られました。伊藤と村井のゲームメイクもなかなか形になっていたし、山口と渡邊も積極的にアタッキングサードまで顔を出して、攻撃には少しづつ厚みが出ています。ゲームは支配できていただけに、久保や伊藤の決定的なチャンスをで決められず勝ちを拾えなかったのは、実にもったいない。終盤はオーロイを入れて空中戦に入りましたが、後ろからぽーんと縦に放りこむばかりでは強みが活かしきれません。中盤は今までどおりしっかりつないで前に持ち上がって、サイドからのクロスを多くすれば、オーロイの高さもこぼれ球に反応する深井や米倉のクイックネスも活かすことができるはず。そういう工夫がもう少し欲しかったですね。

守備は、特に書くことがないんです。それくらい今回もよくがんばって、大分にチャンスらしいチャンスを作らせませんでした。失点はPKのひとつだけだしね。ミリガンと青木と佐藤の3人でセンターラインをしっかり固める守り方は、確実に効果が発揮できています。この調子この調子。

残り4試合。次は鳥取とのホームゲームです。アウェイではギリギリのところで勝ちをもぎ取れましたけど、また難しい試合になるんでしょう。それでも、そろそろ勝ちが見たいよね。

[J'sGOAL]【J2:第34節 大分 vs 千葉】レポート



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J2第33節 何度目かの覚悟

2011.10.31 Monday
2011 Jリーグ Division 2
第33節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○徳島ヴォルティス
5位(勝点51)→5位(勝点51)

負けました。正念場と機したこの5連戦で、成果はわずかに1ポイント。監督交代という劇薬もまるで効果はなく、昇格を争う直接のライバルにはあえなく連敗し、昇格圏との差は8ポイントに広がり、残りは5試合。数字上可能性は残っていますが、現実的に見て「昇格は難しい」と言わざるを得ない状況です。ホントに「ラストチャンス」だったんですから。

スタメンを振り返ります。GKは岡本。バックスは山口、ミリガン、青木良太、渡邊。アンカーの位置に佐藤勇人、2列目に深井、伊藤、村井、米倉の4人。ワントップに久保裕一です。竹内は警告累積によるサスペンション。横浜FC戦で負傷した"大巨人"オーロイが、3か月ぶりにベンチに復帰しました。またファン・ゲッセルもベンチ入り。アウトしたのは、太田と青木孝太でした。

試合の内容・展開としては、水戸戦や鳥栖戦とそう変わりません。やろうとしていたサッカーも同じ。だけど、ひとつのプレーがうまくいかないと途端に委縮して、もう一度同じプレーをしようとしなくなってしまう。失敗を極度に恐れてチャレンジする積極性を失い、変にボールを抱え込んで激しいチェックを受け、ボールを奪われてしまう。自陣でボールをとって攻め上がろうとしても、「取られたとき」の反撃が怖くてポジションを上げきれず、先に守備陣形を整えられてチャンスをフイにしてしまう。ずーっとそれの繰り返しでした。フリーでボールを受け取っても、一度後ろを向かないと気が済まないのかってくらい後ろ向きで、結果出すのは横や後ろへのパスばかり。パスを出す選手だけじゃない、周りの選手もただボールを待っているだけで、全然パスを「呼ぼうと」しない。突っ立ってるだけならその間に入ってればパスコースを消せるんだから、DFは楽なもんです。サッカーは相手よりも多くの点をとることを目指すスポーツだなんて至極単純で基本的なことを、いつの間にか忘れてしまったんだろうか。

こちらの攻撃が怖くないと分かれば相手が攻勢に出てくるのは当たり前のことで、セットプレーでの失点は必至のものでした。そして残された20分間、それまで続けていたパスサッカーをあっさりと捨ててまたしても放りこみ一辺倒の中盤省略サッカーになってしまい、みすみす相手に守りやすい環境を与えてしまうという、本当に「なんにも変わってない」有り様。ファン・ゲッセルも投入して高さに厚みを持たせたかったようですが、いかんせん横からのクロスがほとんど入らないのでほとんど機能できません。意識もやっていることもやろうとしていることもみんなバラバラで、ワクワクなんかしようはずもない。2週間、ただバタついただけで終わってしまったんですよね。

守備の面では、ディフェンス陣は本当によく頑張っていると思うんです。草津戦で3失点してしまいましたが(僕は見ていないんですが)、それを除けばここ1ヵ月半はずっと1失点ないし無失点に抑え続けています。アンカーの佐藤は相手の危険な攻撃の芽を摘み取るのに走り回り、第3センターバックの青木良太はミリガンと竹内のいない穴を埋めて余りある安定感を見せ、岡本は致命的なピンチをその俊敏なセービングで何度も守ってきました。しっかりとブロックを作って整えた守備の網で相手を何度も絡め取り、失点を最小限にとどめているんです。それなのに、攻撃陣がそれに全く応えられない。4試合連続無得点は、昇格を目指すチームとしてはあまりにお粗末です。

もうその場しのぎのスクランブルサッカーでは通用しないと、それで戦えるほどジェフは強くないと、それをあらためて思い知らされるシーズンになっています。こういうことを言うのはまだ気が早いのかもしれませんが、とにかく何が何でも昇格を目指すというより、しっかりと腰を据えて、実績と信頼のある監督に来てもらって、現場の要求にそう選手をちゃんと選んで補強し、じっくり時間をかけて組織と戦術を作り直し、アカデミーからの新戦力も交えてチームを鍛えなおす。きちんと戦えるチームを作り上げられるまでは、ひたすらに我慢して我慢して、耐えて耐えていくしかないんじゃないかと、そう思い始めています。J2で長い期間をかけてチームを作り、いまJ1で一定の成果を上げている仙台やセレッソのように、たとえ一時期うまくいかなくても焦ってすぐ放り出さずに、ジェフのスタイルを作り直す。そういう覚悟が必要なんだろうと思うんですよね。

こうして書くだけなら簡単なんですが、実際やるとなるとそれはもうめちゃめちゃしんどいと思います。僕は90年代終盤の「ガラガラの臨海」ってやつを知りませんが、その時代を知る人は「アレに比べりゃまだマシ」と言います。でも、2005年のナビスコ優勝以降フクアリに来るようになったサポーターは、それだけのメンタリティをもっていないし、選手やスタッフ陣にも当時を知る人はほとんどいないでしょう。だから、たぶん想像を絶する辛さだと思う。でもそれに立ち向かう勇気と覚悟がなけりゃ、J2では戦えない。歯を食いしばって強くなれよと、サッカーの神様が言っているのかもしれない。

でもいまは、とりあえず今シーズンを精いっぱい戦いぬくことを考えようかな。来年のことは、今シーズンの試合が全部終わってから考えりゃいい。僕らサポーターはね。

[J'sGOAL]【J2:第33節 千葉 vs 徳島】レポート
[J3+]【千葉×徳島】 ジェフ J1復帰は絶望的に・・・



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J2第7節 "Goal Attempt"

2011.10.27 Thursday
2011 Jリーグ Division 2
第7節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○サガン鳥栖
5位(勝点51)→5位(勝点51)

昇格を争い直接のライバルに0-1で負け。この負けは重いですね。鳥栖とのポイント差は9に開き、昇格圏との差も5に開き、残り6試合。もうギリギリの状態です。いや、とっくにギリギリの状態でしたけど、これでさらに追い詰められてしまった。

スタメンを振り返っておきます。GKは岡本。4バックは右から、山口、竹内、出場停止明けのミリガン、左に渡邊。アンカーに佐藤勇人。2列目には米倉、伊藤、村井、左は今回は林が先発。最前線に久保です。今節は深井が警告累積でサスペンションになります。

公式スタッツでは、ジェフのシュートは5本(前半2本、後半3本)。少ないですよね。米倉の3度のシュートもロングスローからの竹内のボレーも決定的ではありましたが、ゴールに収めることはできませんでした。失点するまであれだけゲームのペースを握って、「自分たちのやりたいサッカー」を表現していながら、フィニッシュチャンスの数と精度に難を抱えて、3試合連続の無得点。形ができつつあります。それはわかるんですけど、結局はシュートを打たないと何も始まらない。フットボールコメンテーターとして名高い倉敷保雄さんは「シュートは勝利への扉を叩いているノックのようなものです」と言ったことがありますが、完璧な形じゃなくても少々強引でも、ゴールにアプローチしなければ勝つことはできない。サッカーって、そういうスポーツです。

失点シーンは、豊田の揺さぶりに一瞬動揺してマークを被らせてしまって、結果ノンプレッシャーでコントロールされました。十分にケアしているはずなんですけど、一瞬だけ切れてしまったんですよな。正直、あのたった1秒だけですよ。あの差がすごく大きな差になってしまった。その後の20分間、あわてずに形を作り続けてゴールにアプローチし続けられれば良かったんですが、結局は後ろからの放りこみ一辺倒のサッカーに戻ってしまいました。伊藤や渡邊はなんとかリズムを掴みなおそうと必死に動き回りましたが、選手間の意識がいまひとつ合わずにパスが繋がらない。ロングボールは跳ね返され続けてチェックも雑になって、最後はクールに逃げ切られました。

監督交代というカンフル剤の効果は、長くもっても次の徳島戦まででしょう。その次の大分戦までは1週間空くし、そうすればライバルチームのスカウティングも充実してくる。残り6試合で5ポイント差ですから、あと全部勝ってようやく肩を並べられるかどうかってとこです。時間はほとんど残されていませんが、少ない中でこのスクランブルの体勢をどうにか"闘える"ところまでもっていかなきゃいけない。強引でもやれることは全部やらないと。

次は竹内がサスペンションで出られません。はー、キツイなー。キツイけど踏ん張らないと。ヘンに達観した感情とかいらない。一生懸命に応援しよう。残り全部行けるわけじゃないけど、どこからでも精いっぱいに声援を送ろう。うん、そうしよう。

[J'sGOAL]【J2:第7節 鳥栖 vs 千葉】レポート



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J2第32節 前へ前へ

2011.10.25 Tuesday
2011 Jリーグ Division 2
第32節 ジェフユナイテッド市原・千葉△0 - 0△栃木SC
5位(勝点50)→5位(勝点51)

個人的アウェイ初勝利はまたもお預けというね。しかし関東ではなぜここまで勝てないかなぁ。なんか変な力でも働いてるんじゃなかろうか・・・・

スタメンです。GKは岡本。4バックは右から、山口、竹内、青木良太、渡邊。今回は佐藤勇人がアンカーの位置にいて、その前に深井、伊藤、村井、米倉。最前線に久保。システムは4-1-4-1です。ベンチに林が復帰しました。ミリガンは前節レッドカードを受けてのサスペンション。大島はどうやらケガをしてしまったようです。前節後半開始直後に交代という不可解な事態がありましたが、あれもケガの影響だったんでしょうか。

金曜日にドワイト監督を解任し、神戸TDを新監督に据えるというバクチを打ったジェフですが、土曜日の浦和のように鮮やかに勝利を挙げることはできませんでした。3連敗は回避しましたが、徳島が勝って結果的に昇格圏との差が開いてしまったことを考えると、やはり「痛恨のドロー」と言わざるを得ません。現実的に考えてもまだ可能性はありますが、残留争いと違って昇格争いは「勝つ」ことが前提になる部分が多いので、以前として状況は厳しい。

ただ、内容はそれほど悲観するようなものでもないと思いました。8月の札幌戦以降ずっと蔓延していた前線の窮屈感はある程度払しょくされて、センターバックの青木と竹内から始まるビルドアップが形になるようになりました。中盤と最終ラインの間に佐藤を据えて、そこをひとつのリンクノードとして米倉と深井につなぎ、両ワイドの深い位置にあるスペースを使わせると。2列目センターに構えた村井と伊藤は、個人でも栃木のチェックをかいくぐってチャンスを演出しました。欲をいえば、もっと遠目からのチャレンジがあっても良かったかな。最前線の久保は、ムリに競り合いをせず比較的低い位置でボールを収めてはたく、という仕事に徹していて、中盤省略の放りこみ一辺倒がなくなりました。シュート10本は決して多い数字ではないですが、かなりゴールの近くまで迫れていたし、何より攻撃のコンセプトがはっきりと見えた。ここでもう一度ベースを掴むことができるというのは、正念場を前にして好材料ではないかと思います。

とは言え、連敗のあとで監督交代という劇薬を使ったわけですから、「内容云々よりもとにかく何が何でも勝つ」という積極性がもう一つ見られなかったのは残念。ミドルサードでボールを奪ってカウンターを仕掛ける場面は少なくなかったんですが、どうしてもゴールに迫る一歩手前で止まってしまう。そこをもう強引にでも相手を振り切ってフィニッシュまで持っていくぐらいの気迫があれば、米倉も久保ももう一つ上に行けると思うんです。久保はルーキーですが、もうあと丸3試合くらいでA契約の900分に到達します。それまでになんとかひとつ結果を出してほしい。みんな期待してるわけですから。神戸さんの采配も、結局交代枠を1つしか使わなかったことについては、消極的になってしまったと言わざるを得ない。青木や林を使って、少しでもリズムを引き寄せてやろうっていう感じが出てこなかったのは、これはアウェイゲームだったからなのか、たった2日ではそこまではできないと思ったのか。

とにかく、次とその次は本当に重要です。残り試合は7、もしかしたら「ラストチャンス」かもしれない。今回のミリガンに続いて今度は深井がサスペンションですが、この試合である程度の手ごたえはつかんだはずです。あとはそれをモノにして、結果を出すだけ。鳥栖には行くことができませんが、勝利を信じて応援します。がんばろう。がんばろう。

[J'sGOAL]【J2:第32節 栃木 vs 千葉】レポート
[J3+]【栃木SC×千葉】 痛み分けのスコアレスドロー



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J1第30節 たとえ未来を犠牲にしたとしても

2011.10.25 Tuesday
2011 Jリーグ Division 1
第30節 横浜F・マリノス●1 - 2○浦和レッズ
横浜:4位(勝点52)→4位(勝点52)
浦和:16位(勝点29)→15位(勝点32)

はじめは大宮に行こうと思っていたんですが、NACKのチケットが早々に完売。他はカシマか日産スタくらいしか行けるところがなかったので、今年2回目の日産スタジアムに行くことにしました。この日はバックスタンド上層の中央部分が指定席に設定されていて、ややホーム側よりの自由席で観戦。上層階だとホントに見やすいですね。問題なのは暑くて眩しい西日だけですよw こないだ気づいたんですが、最近新しくできたスタジアムはほとんどが西側にメインスタンドが設定されているんですよね。午後の西日でベンチスタッフが苦労しないための配慮なんでしょうね。

アジアへの挑戦権を目指す横浜と、降格ゾーンに転落してしまった浦和。対照的な状況にいる両チームのスターティングメンバーはこうなりました。まずホームの横浜は、GKに飯倉。4バックは右から、小林祐三、栗原、中澤、波戸。小椋と谷口がボランチの位置で、右に中村俊輔、左ワイドに兵藤。渡邊千真と大黒のツートップ。一方の浦和は、GKに加藤順大。最終ラインは、平川、濱田、永田、野田が前節負傷した影響でレフトバックは宇賀神。鈴木啓太がアンカーの形で陣取り、2列目に梅崎、柏木、山田直輝、原口の4人。ワントップはエスクデロ・セルヒオ。4-1-4-1というシステムでスタートです。

ペトロヴィッチ監督の後任として崖っぷちの浦和の指揮を任された堀新監督は、今シーズンいまひとつフィットできていない"No.10"と、ポストプレーに難のあるハイタワー、2人の外国籍選手をあっさりとメンバーからはずしました。右アウトサイドを好調を維持する梅崎に任せ、今季ここまで比較的少ない出場時間ながら随所に光るプレーを見せていた山田直輝を先発起用。柏木を1列前において、攻撃に厚みを持たせる作戦。前半はリズムをつかむのに苦労しましたが、やはり山田直輝を前目の真ん中に置くとうまくスイッチが入っていいですね。ワントップのエスクデロは強靭なフィジカルを活かして横浜のバックスを引きずりまわし、惜しいシーンをいくつも作りました。ただ、これはこれまでの浦和でもできていた形ではあります。

開始4分で先制を許したように、中盤の守備がやや手薄になったことでカウンターに対処しきれず、また横浜のレフトバックの波戸が常にフリーでプレーできる状態になってしまって、右サイドの守備はかなりスカスカ。監督が変わって僅か3日のスクランブルですから、感覚をつかむまでに時間がかかるのは必然ですね。

横浜は中村俊輔が中盤で左右に動き回り、広い視野でボールを捌いてゲームを作っていました。前半はほぼ横浜のペースで、波戸がフリーになっているのを中村が的確に見つけて活かし、谷口や大黒がボールをもらいに寄せることで、攻撃パターンを絞らせず浦和のDF陣を翻弄。中央ではショートパスもテンポよくつながり、前線2枚も貪欲にゴールを狙って加藤を脅かしました。右はいまひとつ動きが悪く停滞気味でしたが、浦和の選手もそちらへ引っ張られがちで左サイドに大きなスペースができていたので、逆にスピードのコントラストがついて攻めやすかったかもしれません。先制点のシーンはボックス内に2人のストライカーがいて、3本のシュートで最終的に大黒がねじ込んだもの。周りにDFがいてもなりふり構わず狙うあたり、大黒も渡邊も"ストライカー"ですよ。フォワードにはこれくらいの気迫がなきゃ。

後半早々のPKのシーンは、僕は席に戻るのが少し遅れてしまって見逃してしまいました。あとでVTRを見てみると、山田直輝に対する小林祐三のバックチャージをとられたようです。メイン側からの映像ではファウルもやむなしという感じでしたけど、バック側から見たら通常のフィジカルコンタクトに見えただろうな。周りの横浜サポは大ブーイングでした。山田のキックは一度は飯倉に止められるものの、こぼれを原口がプッシュして同点に。

逆転までにそう時間はかかりませんでした。軽くホイッスルが鳴った直後の一瞬の意識の差で、梅崎がボールをもって一気にスピードアップ。エスクデロも並走して中澤を釣り、開いた一本のシュートコースに見事な低空ミドルをズドン。かくも鮮やかなゴールに、周りは横浜サポだらけでしたけど思わず拍手してしまいました。まったく、まったくお見事だった。

それでも横浜には30分以上の時間が残されていました。ですが、逆転されてからの横浜はとんとパスがつながらなくなります。真ん中では中村が相変わらずルックアップして巧みにボールを捌き、両サイドの奮起を促していましたが、前線も中盤も、まるでバネが外れてしまったかのように動けなくなってしまったんです。交代出場の小野ですら、アップでクタクタになってしまったように走れていなかった。残り15分でキム・クナンを入れて早い段階でパワープレーに移りましたが、クロスの精度もいまひとつだしロングフィードへの競り合いは浦和のセンターバックに全くかなわない。シュートは12本でしたが、本来もっともゴールへチャレンジしなければいけない時間帯でのシュートは思いのほか多くありませんでした。

残留争いをしているとはいえ、浦和の総失点は30試合でわずか36。これは仙台、横浜、名古屋に次ぎ、新潟と並ぶ4位タイの数字です。もともと守備には自信のあるチームですから、リードした終盤に坪井を追加投入して真ん中を固めた状況で、15分を凌ぎきるなど容易かった。横浜は、終盤は何もできませんでした。

勝利を手にした瞬間、山田直輝、原口、加藤、濱田、交代出場の高橋峻希が一斉にベンチに向かって走り、堀監督と抱き合っていました。レッズユースからの昇格で残り5試合の指揮を執ることになった堀監督は、何を隠そう彼らユース組の"育ての親"。お互い思うところは大きかったんでしょう。嬉しそうでしたねー。原口は泣いていたそうです。

今季4試合目の浦和戦観戦で、ようやく「We are Diamonds.」を聴くことができました。普段からアウェイでも歌うのか、それとも9試合ぶりの勝利に酔いしれての歌声だったか、いずれにしろ実に誇らしげでした。甲府が敗れたので、再び残留圏に浮上です。ただ、差は2ポイント。残り4試合、過酷な戦いはまだまだ続きます。

[J'sGOAL]【J1:第30節 横浜FM vs 浦和】レポート

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