J2第18節/なでしこL杯1部第3節 "普通"のための、普通じゃない努力

2017.06.14 Wednesday
2017 明治安田生命J2リーグ
第18節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△アビスパ福岡
2017/06/10(Sat.) 13:00 フクダ電子アリーナ
14位(勝点23)→13位(勝点24)

2017 プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループ
第3節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース〇2 - 1●AC長野パルセイロ・レディース
2017/06/10(Sat.) 17:30 フクダ電子アリーナ
1位(勝点3)→1位(勝点6)

共にトップリーグで活動する男女のチームを保有するジェフが、はじめて男女のダブルヘッダーを開催することになりました。ダブルヘッダーというのは、同じ日・同じ会場で2試合を開催するということで、この日は13時から男子トップチームのJ2の試合を、そのあと17時半からレディースのなでしこリーグカップの試合を開催するというスケジュール。男女同時開催は過去にアルビレックス新潟が何度か実施していたり、つくばFCはもう何度も経験しているので、それ自体は僕にはなじみのあるもの。ですが、ジェフがそれをやったら何が起きるのか、どうしても時間が空いてしまう試合と試合の間はどう手当てするのか、スタンドは、ゴール裏はどんな雰囲気になるのか、とても興味がありました。ワクワクと若干のドキドキを抱えて、フクアリに向かったのです。

J2の試合が終わる15時までは、まったくいつも通りのジェフのホームゲームでした。この日はヤックス・マッチデーでしたので、大量のサンプリングが詰め込まれてパンパンに膨らんだ買い物袋がそこかしこに見られるのはある種"異様"でしたけど、毎年のことなので見慣れたものです。ヤックスの日は屋台村に人が減って行きやすくなるので、グルメを楽しむにはいい機会なんですよね。ちょうどお昼どきでもあったので、いつもより余計にお金を使ってしまいました(笑)

試合はゴールレスでのドロー。初先発の山本海人がビッグセーブを連発したり、ウェリントンとポッピの強力なツートップにしっかり組織的に対応できたことで無失点。攻撃陣も何度も相手ゴールを脅かしたし、終了間際には大変に惜しいシーンも複数ありましたが、結局は得点を奪えずじまいでした。それでも首位から勝点を獲れたこと、ホームでは変わらず無敗を継続していることは、とても素晴らしいことです。選手が多少入れ替わってもサッカーのクオリティは大きく変わらないというのは大事なことで、エスナイデル監督のコンセプトが少しずつ"チーム全体に"浸透しつつあることの証左でもあります。焦らず、ブレずに続けていくことが、今は大事なんじゃないかな。

ここからレディースの試合開始までは2時間半空いていたわけですが、12JEFでちょっと買い物をし、フクスクとフクアリビジョンでのイベントをちょっとずつ見て、おやつ的にサマナラのカレーを食べたりしてたらあっという間に時間は過ぎちゃいました。16時にはレディースの横断幕を張るお手伝いを始めたし、選手がアップを始めればあとはいつもの「レディースのホームゲーム」。サインボール投げ、選手紹介、選手コール、アメグレ。
違ったのは、MCをJ2から引き続いて蒲田さんと道代さんが勤めてくれたことと、選手紹介が男子トップチームと同じメロディとエフェクトを使って派手になっていたこと。レディースの試合によく行っている僕は、いつもと違う演出にちょっと興奮しましたけど、逆にあまりレディースの試合を見ないという人たちに「いつもの」演出も見てもらいたかったかなという思いもあったりして。まぁわがままなものですね。

試合は前半をビハインドで折り返したものの、後半の2ゴールで逆転勝利。3ゴールすべてが反対側だったので、落胆も歓喜もなんともふわっとしたものになってしまいました。安斎さんはここのところ出場機会を減らしていましたが、大事な試合での途中出場で、ファーストタッチで値千金の逆転ゴール。ヒロインインタビューでは涙ぐむ場面もありました。ホッとしたんでしょうねぇ。長野は昨年1部に昇格していきなり3位に躍進するなど力のあるチームですが、ジェフレディースはなぜか相性が良い。これで通算4度目の対戦ですが、なんと全勝なのです。いつもきまって泊志穂にやられるんですが、最終的にはきちっと勝って終われる。不思議なものです。
僕は珍しくゴールの真裏3列目にいたんですけど、あの位置ってまぁー見づらいですね!慣れてないのもあるでしょうけど、遠近感を奪われてしまってうまく状況をつかめないままでした。ゴール裏はいつもの3倍くらい人がいましたね。公式記録では2181人。男子トップの10497人と比べると見劣りしてしまいますが、それだけに勝って終われて本当に良かったです。

ご贔屓の上野紗稀ちゃんは、左サイドバックでフル出場。リーグ戦、カップ戦ともフルタイム出場を続けています。今シーズンはサイドでの上下動を繰り返す回数がグッと増えたように思いますが、そんなのをものともせずに走り続けています。対人の守備やボールをしっかり見据えてのフェアなチェック、またアタッキングサードの深い位置への走り込み、中盤でのボール捌きなど、プレーの一つひとつが洗練されてきています。コンディションも良好のようで、常に視野を広く冷静にピッチを見てプレーしているし、スプリントの連続になっても90分間しっかり走り切れています。
大学を卒業して新社会人になって、仕事との両立というより過酷な環境になりましたが、それだけにトレーニングや試合に臨む短い時間への集中が冴えてきているのかもしれません。シーズン序盤はチームとして本当に苦しい時期が続きましたが、ここにきて結果が出るようになってきているし、それがサッカーへのモチベーションにつながっているのかも。良いサイクルです。

普段トップチームの試合を一緒に見ている仲間を含め、周りにはレディースの試合を見慣れていないであろう人たちも多くいました。「エンド変えられてもブーイングしないんだね。平和だねぇ」なんて笑いあったりもしましたが、印象的だったのは「ボトルの片付けも選手がやってるの!?」というもの。それどころか、ビブスなどの練習用具を準備したり運んだり、試合後に備品をロッカールームからチームバンに積み込んだり、そんなところまで選手自身がやっています。スタッフの数も満足にそろっていないので、みんな当たり前にやってるんですよね。

ジェフレディースはフルアマチュアのチームです。全員が学業や仕事と掛け持ちしながら、トップディヴィジョンでサッカーを続けている。日本代表"なでしこジャパン"の一員として活躍する山根さんでさえ「職業を訊かれたら『会社員』って答える」わけです。僕はもうすっかりアマチュアサッカーに浸かってしまったので当たり前なんですけど、Jリーグしか知らないと、確かに「驚き」ですよね。そうやってサッカーをしているプレイヤーたちがこんなにも身近にいるのだということを実感してもらえたら、どんなに報われるか。

プロとアマチュアでは、こんなにも違いがある。不便なところ、難しいところもたくさんある。それでもピッチの上で一流のサッカーを目指して走り続けている。そういうところを見て知ってくれて、その意味を考えてくれた人が1人でもいたならば、このダブルヘッダー開催は成功だったんじゃないかなと思います。

レディースの試合が終わって横断幕を片付けてスタンドのゴミを拾ったりなんかして、スタジアムを出たのは8時過ぎでした。J2の試合もなでしこリーグの試合も、いたって普通に終わりました。「何が起こるか」なんて身構えていたので、ちょっと拍子抜けしたくらいです。

でも、その「普通」を作るために、いろんな人たちが駆け回ってがんばっていたのだと思います。運営スタッフはJリーグとなでしこリーグの両方の標準をこなすために、普段の2倍以上の神経と集中力を使ったはずです。ボランティアさんやユースの子たちがいつも通りに動けるように、トップ部門とレディース部門で綿密な調整があったと思います。サポーターにしても、トップからレディースへとゴール裏をスムーズに受け渡すために、中心になっている人たちがきちんと話をして段取りを決めて、お互いに気を使って協力しながら"場"を作っていました。そういういろんな人たちの努力があったからこそ、僕はいつも通りに試合を楽しめたんだと思います。

一定の成功を収めて無事に終わった、Jリーグとなでしこリーグのダブルヘッダー。今季はもう同時開催の予定はありませんが、来年以降また実施されることもあるかもしれません。僕は常々「ジェフレディース vs. レッズレディースの試合の後に、ジェフ vs. レッズの試合をやる」みたいなことができたらいいなーと思っている(現状カテゴリ的に可能なのはヴェルディ・ベレーザとの対戦)ので、実績面でひとつ前例ができたのは嬉しい限り。また同じような機会があれば、楽しみにしようと思います。







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つくばFCの2017シーズン前半を振り返ります

2017.06.07 Wednesday

開幕から2か月弱が経過しました。つくばFCの男女トップチームも公式戦を順調に消化して、リーグ内での状況もある程度固まりつつあります。男女のトップチームがちょうど区切りのいい時期になったので、簡単にこれまでのシーズンを振り返ってみようと思います。

強さと迫力を見せつける【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第51回関東サッカーリーグ1部 前期第6節終了 2位(勝点15、5勝0分1敗、得失点差+12)
第20回茨城県サッカー選手権 1回戦敗退

ジョイフルはリーグ戦日程のちょうど3分の1が終了。開幕4連勝と絶好のスタートを切り、下位相手に1つ取りこぼしはしたものの、1ポイント差で首位VONDS市原を追いかけています。6節終了時点での15ポイントは過去最高で、今季通算16得点はリーグ1位、4失点はリーグ2位。代名詞とも言える高い攻撃力に今季は堅守が融合して、非常に質の高いサッカーを展開しています。昨オフには実に16名もの新戦力が加入しましたが、そのいずれもが主力級であり、既存戦力と合わせて前線・中盤・最終ラインともに非常にクオリティの高い選手がそろっています。副島監督の志向する攻撃的なサッカーにしっかりフィットしているのです。

一人ひとりについて書いているととても筆が追いつきませんが、前線では復帰した池田晃太を中心として、開幕3試合連続ゴールを挙げた今井渓太、スピードスターの下重や長谷川、さらに中里や川村、宮本、三角もいます。アタッカーのポジション争いは超熾烈。中盤は小黒と橋本龍馬のドイスボランチが定着し、バックアップに村木が控える体制。最終ラインは佐藤と山崎のセンターバックに、今井一輝、諸井、深澤、斎藤拓哉のサイドバック争い。負傷離脱中の井上玄太が復帰すれば、ここも争いが激しくなります。GKは開幕以来原田がフル出場を続けていますが、森本も西尾もいつでも準備万端なのは言うまでもありません。

誰が出ても同じサッカーができ、クオリティも落ちない。それが今のジョイフルの強みです。このチームは、強い。はっきりとそう言い切れることを誇りに思います。

最大の試練の直面する【レディース】

つくばFCレディース
2017プレナスチャレンジリーグEAST 第8節終了 6位(勝点3、0勝3分5敗、得失点差-14)

レディースはレギュラーシーズンの半分を消化しました。ここに至っていまだに白星を獲得できず、全国リーグ参加32チームで唯一の未勝利チームになってしまっています。今年は例年以上に厳しいシーズンになるということは開幕前からわかっていたことですが、しかしよもやここまで勝てない、点が取れないという事態になろうとは、さすがに予想外。選手たちが毎試合苦しそうな表情で俯いてしまっているのを見ると、こちらも辛くなってしまいます。

プレシーズンの練習試合ではそこそこ好調に見えた攻撃陣が、シーズンに入ったとたんに鳴りを潜めてしまったように見えます。チャンスも決定機もそれなりにあるし、シュート数も決して少ないわけではない。なのに、点が取れない。GKとの1対1だったりシュートコースのはっきり見えるミドルショットだったり、そういうシーンは多くあるんです。ところが、それらがことごとくGK正面とかゴール枠外とかに飛んでしまって、結果に結びつかないというのがずっと続いている。あともうほんのひと押しが足りないという状態で、本当に苦しいです。

もうひとつ、無失点で我慢していても、失点してしまったとたんにガクッとメンタルが落ちてしまう。それが外から見えるほどになっているというのは、どうにかしなきゃいけないんだろうと思います。第8節の北海道戦では、それでも先制されてから6分後に同点に追いついたので、なんとかテンションを落とさずにプレーし続けることができた。「気持ちの問題」を問うは最終手段だとは思っていますが、前向きにプレーし続けることが難しくなってしまっているのかもしれません。

第7節で首位・十文字から勝ち点を取ったり、第8節でも粘って1ポイントをもぎ取ったりと、悪い中でもチームが変わってきている気はします。ケガ人も多くてコンディションも整いづらい中、とにかく辛抱強く、我慢を続けて、目の前の試合に全力を投入していくしかないのかなと、今は思います。

正念場の、夏


ジョイフルは6月に全社の関東予選、さらにリーグ戦の中盤6試合を控えます。上位勢との対戦が続くこの時期は厳しい戦いが予想されます。というのも、夏場のこの時期のジョイフルは例年成績を落としているのです。リーグ戦18試合の勝ち点推移をみると、中盤6試合(前期第7節〜後期第3節)での勝点の伸びがはっきりと鈍っているのがわかります。過去2年の戦績は5勝2分5敗。サマーブレイク明けのの後期第4節を優勝争いの中で迎えられるかどうかが、チームにとってもクラブにとっても大きな分かれ目になるであろうことは想像に難くありません。

さいたま戦で小黒が負傷離脱して中盤に不安があるほか、GK陣も西尾と森本が同時に離脱して稼働できるのが原田のみになるなど、懸念材料がないわけではありません。ただ、それを十分に補えるほどのチーム力は備わっているし、副島監督の采配や人心掌握力も相変わらず冴えています。ホームで4試合を戦える地の利を活かして、好調を維持して夏を乗り切りたいところです。

レディースは7/23のレギュラーシーズン最終戦まで、7試合を一気に駆け抜ける短期決戦。時間のない中で"何か"を変えなければならないし、"何か"が変わらなくてはなりません。選手層も十分ではありませんが、ならば一人ひとりが少しづつ変わらなければ。

レギュラーシーズンで最下位になってもプレーオフがあるし、プレーオフで下位に沈んでも入替戦があるので、レギュレーション上は焦燥感を殊更に感じることはない。ないですが、このまま低調に推移して夏を過ごしてしまえば、精神的にも技術的戦術的にも上積みを望めないまま、秋の超短期決戦を迎えてしまうことになる。そうなる前に何かしらの「きっかけ」はつかみたいところです。その上で夏の中断期間をできるだけ有効に使って、万全の態勢でプレーオフに臨まなくては。

セカンドチームや下部組織もシーズンが本格化します。クラブとしての「総合力」というやつが試される季節がやってきます。

遠征シーズンが始まります

今季の初遠征は、6/4の札幌となりました。摂氏12度、小雨の降る厚別でのアウェイゲームはドロー決着。極寒の中でたった1人で声を上げて手をたたき続けるのは、事実けっこう大変ですけど、それでも行ってよかったと思います。得るものは多いからね。

この後は、今のところレディース終盤戦の仙台と新潟には行く予定にしています。プレーオフはまだ相手も決まっていませんが、都合をつけて行きたいですね。一方のジョイフルは、後期は9試合中7試合がアウェイになります。過酷ですね。関東近郊だしほとんど公共交通で行けるところではありますが、試合時間が早いのが難儀なのよね。11:00開始とかざらですもん。真夏なのにようやるよ。日焼けと熱中症の対策は万全にしないといけません。

9月はレディースのプレーオフとジョイフルのリーグ終盤戦が重なってくるので、どれだけ都合をつけられるか。できるだけ現地に駆け付けたいですが、アウェイばかりだと全部というわけにはいかないかもしれません。できることをせいいっぱい、やっていこうと思います。

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なでしこ1部第1節 決意の赤バンド

2017.03.30 Thursday
2017 プレナスなでしこリーグ1部
第1節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●1 - 2○マイナビベガルタ仙台レディース
2017/03/26(Sun.) 13:00 ゼットエーオリプリスタジアム

なでしこリーグが開幕しました。ジェフレディースは今年もホームでの開幕戦。あいにくの雨に、3月下旬とは思えないほどの冷え込みに見舞われて、応援にも観戦にもタフなシチュエーション。それでも待ちに待った開幕ゲームを見に、500人以上が臨海に訪れました。



三上体制4年目を迎えたジェフレディースは、今季もオーソドックスな4-4-2システムを継続。メンバー的にも大幅な変更はありませんでした。ベンチに目を移すと、センターバックが本職の小林菜々子がFWで試合登録されていたのが目立つトピックでしたね。2月のなでしこ交流戦でも最前線のターゲットとしての役割を試していたので、パワープレーも視野に入れていたかもしれません。

ポストプレーを得意とするターゲットマンがいなくなったので、ジェフレディースはなるべく平面でのサッカー、足下でつなぐサッカーを意識していました。ボランチの鴨ちゃん、両サイドの安齋さんと成宮の推進力も活かしつつ、小澤寛ちゃんと深澤さんの裏への突破も狙ってチャンスシーンを多く作ろうというスタイル。前半はこれがある程度モノになっていて、成宮と寛ちゃんにはそれぞれ惜しいシーンも見られました。早いうちに先制点を挙げられればベストではありましたが、チームのスタイルを転換するという意味ではまだ発展途上であるわけで、いまのところはこんなものかなという印象もあります。

後半早々に、成宮の突破から得たFKを鴨ちゃんが直接叩き込んで先制。見事な弾道でした。メインの最上段から見ていましたが、壁を越えたくらいでゴールを確信するくらいの素晴らしいキック。昨年後半からキッカーをまかされて、どんどんその精度が上がっているのは好材料です。特に今季はセットプレーは重要な武器にしていきたいですからね。

リードをとって、余裕を持って少しゲームを落ち着かせたかったんですが、ものの10分で同点に追いつかれてしまったのはもったいなかった。こちらもセットプレーからでしたが、どうしてか市瀬のマークが外れてフリーで合わされてしまいました。その後中盤にテコ入れをしてリズムをつかみかけたものの、フォードと浜田遥の「個の強さ」に屈する形で敗戦。2失点目はカウンターからでしたが、フォードに食らいついていた西川さんがスピードとフィジカルの両面で押し切られてしまったんですね。本人相当ショックを受けているでしょうし、次に引きずらなければいいんですが。ちょっと心配ではあります。

新体制となった開幕戦で黒星スタートとなり、チームとしては厳しい船出。ただ、難しいシーズンになるのは事前に分かっていたことではあるので、敗戦を引きずらずにしっかり反省して課題に取り組み、一歩づつ状態を向上させてほしいと思います。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

左サイドバックでフル出場。チームキャプテンに就任してはじめての公式戦を迎えました。試合前にはチームを代表して挨拶しましたが、マイクの調子が悪くてちょっと中途半端に。これには本人も苦笑いです。いつも通りに見えてやっぱり緊張していたのか、写真撮影後のコイントスを一瞬忘れかけてましたね。あわてて走ってったの、見逃してませんよ(笑)


正対しての守備や身体を寄せてのフィジカル勝負を含めて、対人守備では立派に役割を果たしたと思います。ヨーイドンで先行されても、しっかりボールを見て脚を出してクリーンにボールを逃がす守備も随所に見られました。1対1で負けない強さは相変わらずで、井上や小野にも決定的な仕事をさせなかった。仙台のサイド攻撃はしっかり封じていました。

攻撃面でも、前の成宮との相性はそこそこよさそうに見えますね。成宮は本来もっとゴールに近いところでプレーする選手で、したがってボールを持って内側にカットインしていく傾向が強い。するとサイドのアタッキングサードにスペースができるので、ここを上野ちゃんがフリーで使える場面が多くなります。ボールが出てくるかはまた別問題だしそこから高精度のクロスを上げられるかは練習次第ですが、うまくかみ合えばアシスト量産も期待できそう。失敗したときにカウンターのリスクが高くなるので、そこのケアはしっかりしないといけませんね。

左腕のキャプテンマークが馴染むまでには、まだまだ時間がかかりそうです。ですが、並々ならぬ決意を持って引き受けた大役。物怖じしない性格を武器にして、上野ちゃんらしくキャプテンシーを発揮できるようになればいいなと思います。

次節は浦和とのアウェイゲームです。なんか因縁の相手みたいな感覚です。浦和には長らく勝てていませんし、難しい試合になることは確実ですが、しかし連敗は避けなくてはいけない。チーム一丸となって、精一杯に走りきって勝ちきってほしいです。がんばろう!





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大輪の華を咲かせよう!

2017.03.25 Saturday

2017年シーズンのなでしこリーグが開幕します。日本女子サッカーのトップリーグは、昨年同様に1部10チームと2部10チーム、3部相当のチャレンジリーグに東西各6チーム、合計32チームで構成されます。Jリーグ同様、全国各地でトップレベルの熱戦が繰り広げられます。

各ディビジョンともレギュレーションに大きな変更はありません。1部と2部は、2回戦総当り18節でチャンピオンを決めるリーグ戦と、2グループに分かれての予選ラウンド+4チームによるノックアウトステージでウィナーを決めるカップ戦を開催。年末の皇后杯とあわせた「三大タイトル」を維持します。1部は"絶対王者"となったベレーザを中心として、各チームが「打倒・ベレーザ」の包囲網を敷く展開。磐石の安定感を誇るチャンピオンを風穴を開けるチームが現れるのか、注目されます。

昨シーズンを7位で終えたジェフレディースは、ホーム・臨海で開幕を迎えます。相手は仙台。仙台とはここ2シーズン臨海で対戦して、いずれも2-0で勝利している相性のいいシチュエーションです。今シーズンの目標は「二桁勝利」。その最初の1勝を開幕戦で挙げることができれば、勢いもつくし先の見通しも楽になります。戦力的には厳しいシーズンになりそうですが、他チームとの差をチーム全員の力でがむしゃらに走って補うのが、ジェフレディースの伝統です。いまこそ、その真骨頂を発揮するときです。

一方3部に相当する「チャレンジリーグ」は、3週間遅れて4月15日の開幕。東西各6チームの3回戦総当りのレギュラーシーズン+1回戦総当りの順位決定プレーオフで、年間総合順位を争います。レギュラーシーズンは7月下旬まで、その後1ヶ月空いて9月にプレーオフを戦う短期決戦。少々いびつなレギュレーションですが、部活チームや零細アマチュアチームが混在するリーグにおいて、年間18試合をしっかり戦って上位を目指す環境が整っているというのも素晴らしいもの。短期決戦ゆえ、チームの総合力が問われるリーグでもあります。

入替戦の末に全国リーグ3年目の権利を手にしたつくばFCレディースは、開幕で昨年2位の大和のアウェイで戦ったあと、4月23日にホーム開幕を迎えます。ホーム開幕は2年間で一度も勝てていない常盤木学園が相手。そろそろ、そろそろ勝ちたい!つくば現状けが人が非常に多くて、ベストメンバーがなかなか揃えられません。ただ、個々人のコンディション自体は上向きです。ポテンシャルの高い選手もいるし、チームとしてそれぞれの実力をしっかり発揮することができれば、前評判を覆すことは十分可能だと思います。まずはすんなり残留を決める「東地区4位以上」に向けて、開幕ダッシュを達成したいところです。

アジアカップ、ワールドカップ、オリンピックと続いた3年間を終えて、今年はA代表に主だった国際大会がない「谷間の年」になります。代表戦のバリューが減る分、リーグの価値を高めるチャンスでもある。少しでも多くの人になでしこリーグを見てもらって、日本の女子サッカーを発展させる基礎を作り直していくシーズンになります。ぜひスタジアムに脚を運んで、女子サッカーの魅力を肌で感じてもらえたらと思います。

さあ、開幕です。可憐で力強く、熱く激しい戦いを、1年間思いっきり楽しみましょう!

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Jリーグが、はっじまっるよ〜♪

2017.02.25 Saturday

いよいよ今週末、2017年シーズンのJリーグがはじまります。長いようで短かったオフを経て、「サッカーのある日常」が戻ってくる高揚感は、毎年のことですがやっぱりドキドキワクワクしますね。楽しみな季節がまたやってきます。

今季はなんと言っても、試合中継のメインストリームが「放送」から「通信」に変わるという、大変大きな変革の年になります。10年間に渡ってJリーグを中継放送してきたスカパー!に代わり、DAZNによるインターネット映像配信がスタートします。これまでもスカパー!の付帯サービス「スカパー!オンデマンド」で映像配信が行われてきましたが、今年からはこの形がメイン。サポーターとJリーグの関わり方が大きく変わることになります。

メリットもデメリットもあります。これまでスカパー!が積み上げてきた映像制作やコンテンツ企画のノウハウがリセットされるのは大きな損失ですし、ルヴァン杯や天皇杯はこれまでどおりスカパー!で中継されることで、大会によって視聴方法が変わってしまう分かりづらさはマイナス面が大きい。録画ができなかったり、通信のタイムラグによる影響でいわゆる「Twitter実況」に向かないという懸念もあります。
一方で、アプリの対応デバイスが充実すれば文字通り「どこでも見られるJリーグ」に近づいていきます。興行面では、放送チャネル数の制約がなくなったことで各チームが開催曜日・時刻を自由に設定でき、入場者数と収入の増加が見込まれています。昨年までは毎節2試合が限度だったJ3が全試合中継されることになったのも大きなメリットです。それからなんと言っても視聴費用の安さは最大の好材料。スカパーの半額以下ですから、なんともお手軽です。huluやNetflix、amazonプライムビデオなどのサービスが次々立ち上がって、日本でもVOD(ビデオ・オン・デマンド)の文化が根付きつつある中で、スポーツのリアルタイム中継がここに踏み入れる意義は大きいと思います。

リーグ自体も大きな変革を迎えます。J1は2シーズン続いた2ステージ制を廃止し、1ステージ34試合でチャンピオンを決めるレギュレーションに戻ります。賞金も大幅に増額され、いよいよクラブ間の格差が本格化しそう。J3は沼津が加わって17チームに拡大します。J3はそろそろ"定員"に達しそうで、Jリーグ入りを目指すJFL以下のチームにとっては今後数年が勝負どころとなりそうです。定員に達した場合にJFLとの関係をどうするのかという議論も、今後2〜3年で本格化するでしょうね。

J2のレギュレーションには基本的に変化はなく、今年も42試合のノンストップ。開幕週から11月下旬の最終節まで、全ての週末に試合がびっしり組まれています。加えて平日開催もあり、さらに今年から天皇杯が平日開催になることで、日程の過密さは昨年以上。チームとしてコンディションを上手く調整して戦闘力を維持できるかがカギになりそうです。また今季からJ2/J3間の入替戦が廃止になり、下位2チームが自動降格となります。終盤戦はサバイバルがいっそう激しくなりそうです。

前述の通り開催日程の自由度が増しましたが、ジェフの試合はそのほとんどが土曜開催になりました。日曜開催は直前のミッドウィークに試合が組まれている箇所だけです。クラブとしてはやはり土曜開催のほうが集客が見込めるという希望があったということですね。
ただ、世の中には「土曜は仕事、日曜と平日のどこかが休み」という働き方をしている人も少なくないわけで、僕の友人にもホームにほとんど見に行けなくなってしまった人がいます。これはこれで良くないかなという気も。今季日程は決定済みなので仕方ありませんが、例えば遠方のチームが来るホームゲームは土曜、関東近郊のチーム相手なら日曜にするなど、上手くやりくりできないものかな。来年に向けて要望は多く出されそうです。

開幕戦は町田とのアウェイゲーム、ホーム開幕は山形が相手で、その後は初のJ2登場となる名古屋戦になります。あなどれないですね。町田には強力なアタッカー陣が揃っていますし、山形はあの木山さんが監督に就任して順調に仕上げてきているチーム。名古屋は選手層が大きく入れ替わりましたが、風間新監督のアイデンティティを現すような前線の大型補強を慣行しました。プレシーズンゲームで勝利のないまま本番に突入するジェフにとってはタフな相手が続きますが、開幕からの3試合は非常に大事な3試合。長いようで短いシーズンに、勢いをつけて自信を持って入っていけるよう、万全の準備をしてしぶとく戦い抜いてほしいと思います。

さあ!意気揚々とスタジアムに向かおうではないか!

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なでしこ交流戦を見てきました

2017.02.20 Monday
なでしこリーグに所属するチームが千葉に集合して、集中的に公開トレーニングゲームを開催する「なでしこ交流戦」。今年も見に行ってきました。ジェフレディースは練習日程が公表されず見学の機会がなかなかないので、こういうチャンスは貴重です。僕は木曜日と土曜日の午後にも行きましたが、木曜日は平日にもかかわらず多くの人が見学に訪れ、土曜日もフクアリでトップチームの練習試合が行われていましたが、たくさんの人がスポレクに来ていました。

木曜日はホームゲームでも使用するゼットエーオリプリスタジアム(市原臨海競技場)で2試合。午前に伊賀と、午後に浦和と対戦しましたが、いずれも0-1の敗戦でした。土曜日の午後は市原スポレクパークでエルフェン埼玉と対戦して2-2のドロー。今回の交流戦は8試合して2勝4分2敗、7得点5失点ということで、攻守ともにもうあと2歩くらいと言ったところ。写真つきのレポートが公式サイトに(飛び飛びですが)ありますので、雰囲気はそちらも見て感じてみてください。
2月16日(vs. 伊賀0-1、vs. 浦和0-1)
2月17日(vs. 湯郷0-0、vs. KSPO3-0)
2月19日(vs. ノジマ2-1)

バックラインは昨年から選手の入れ替わりがないので、ベースは変わらないと思います。ただ、これは昨年後半からですが、センターバックの人員が過剰にはなっていたり、実力はありながらマッチングの問題で定位置をつかめなかった選手がいたりという事態になっているので、そのあたりの「溢れている」選手をどう活かしていくのかというのは注目したいところ。ポジション争いもあるでしょうが、役割のコンバートも含めて開幕までどう煮詰めていくかは、楽しみでもあり怖くもありますね。

中盤から最前線にかけての攻撃陣は、はっきりとスクラップ&ビルドの真っ最中です。過去2シーズンで核を担っていた選手が3人もいなくなってしまったので、ゼロからの再スタートになります。代わりを探す方向にいくのか、このメンバーで新たなパターンを構築するのか、三上監督もまだ迷っている感じ。タレントはいますが、さてそれをどうジェフのサッカーに合わせていくか、ポテンシャルを引き出すかというところはまだまだのようです。

現時点では伊賀よりも評価が低く、ノジマや埼玉と並んで残留争い候補の状態。厳しい戦いになりそうですが、開幕までの1ヵ月半で少しでもチーム力が向上して、他との差が詰まってくれることを期待するしかありません。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが、木曜日は午前は後半の45分間、午後は前半の45分間。土曜午後はフル出場しました。いずれも左のサイドバック。多くの選手が様々なポジションでのプレーを施行した中で、単一ポジションでのプレーが続いた数少ない選手になりました。ということは、とりあえずこのポジションのファーストチョイスは確保しているということでいいのかな。


バックラインの組み合わせもいろいろと変わった中で、ディフェンスリーダーとして守備陣をコントロールする場面もありました。バックラインには経験のある選手が揃っていますが、全員が視野を拡げて常に考え、チームメイトとのコミュニケーションを図り続けるのは大事なこと。その経験値を増やしていきたいという三上監督の意図もあったかもしれません。もともと上下関係なく言いたいことは言いたいというに言い合っている上野ちゃんですし、変わらぬ姿勢でチームを引っ張ろうとしています。

プレー面では、やはりボランチや前のサイドハーフとの組み合わせでプレースタイルが変わってしまうのは仕方のないところ。積極的なオーバーラップと攻撃参加が持ち味なのは変わりませんが、本番で発揮できるかどうかは相手関係にもよるでしょうね。
土曜日の埼玉戦では林香奈絵さんとの連携から相手GKと1対1の大チャンスを迎えましたが、プレーを迷ってしまって打ち切れませんでした。このあたりの判断速度や精度も、練習を重ねて上げていかねばなりません。

土曜日の試合後にちょっと話をさせてもらったときも、チームとしての危機感は重々感じているようでした。件のチャンスシーンも反省しきりで、「とにかく攻撃の精度を上げないと」と課題は認識している様子。なんか顔つきがちょっと変わりましたね。トレーニングの成果か意識の変化の賜物か、全体的にシュッと引き締まった印象でした。キャプテンに就任して責任も増しますが、背負い込みすぎずがんばりすぎず、自然体でチームを引っ張ってくれればと思います。真面目だからね。

そのキャプテン就任について、有料会員向けサイト「UNITED ONLINE」でインタビューを受けました。ダイジェスト動画にその様子が上がっていますが、まード緊張してますね(笑) 会員コンテンツでは、キャプテンに就いた覚悟と今シーズンにかける期待や決意、さらに日本代表や2020年の東京オリンピックへの思いも語っています。自分のために、チームのために、愛着のわいた2番を背負って、今年も懸命に走ってくれます。いつまでも「泣き虫上野」じゃないもんな。

リーグ戦の開幕まで1ヶ月あまり。課題は多いですが、幸いなことにそれを修正するための時間もたっぷりあります。しっかりトレーニングを積んで良い準備をして、開幕の仙台戦に万全の体制で臨んでほしいと思います。18試合というのは、長いようであっという間。1試合1試合の価値を噛み締めながら、今年のシーズンスタートを楽しみに待とうと思います。がんばりましょう!





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ちばぎんカップ まだまだ道半ば

2017.02.15 Wednesday
2017 Jリーグプレシーズンマッチ 千葉ダービーマッチ
第22回ちばぎんカップ ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 2○柏レイソル
2017/02/11(Sat.) 13:00 日立柏サッカー場

あっという間のオフシーズンを終え、今年もサッカーの季節がやってきました。恒例になったレイソルとの千葉ダービーも22回目。日立台での開催は4年ぶりですね。久しぶりに行きましたが、アウェイのホスピタリティの貧弱さと動線の細さは、相変わらずですね・・・・。



エスナイデル新監督の下で新たな戦術を構築しているジェフは、この試合では中盤が逆三角形になる3-5-2システムを採用。最前線から最終ラインまでが激しく上下動を繰り返し、全体の距離を常にコンパクトに保って相手にプレッシャーをかけ続ける戦い方を模索しているようです。この戦術をやり始めてまだ2ヶ月ちょいですから、巧くいかないのはまぁ当たり前でしょう。コンセプトは分かりやすいですし(その分相手にもバレやすいってことだけど)、リーグ戦に入ったときに「チーム」として形にできるかが大事なんで、現時点でとやかく言うことではないですね。

ただ、このやり方の強みと弱みはそれぞれ出ていたかなという印象はありました。
高い位置でのプレスが効いていた序盤は、ボールを奪ってからボールまでの距離が短いのでビッグチャンスをたくさん作りました。清武やアランダの決定機は惜しかったですね。3枚のセンターバックはカバーリングの意識も高く、ロングボールはことごとく跳ね返して柏にチャンスを作らせなかった。ここまでは上手くいっていました。
逆に柏のスピードのあるブラジル人アタッカーの個人技に対しては弱さを露呈する場面も。アンカーに入ったアランダの両脇にあるスペースやセンターバックの間のちょっとしたギャップを上手く使われて、数的不利の大ピンチになるシーンがしばしば見受けられました。2失点はいずれもそうした弱点がビハインドにつながってしまった形で、疲れの見える後半に意識のズレが顕在化すると、ピンチの芽は一気に大きくなってしまいます。こうなると極端に守備意識が高くなって全体が間延びしてしまうので、攻撃のチャンスも増えてこない。終盤は押し込まれっぱなしでした。

こうした課題は、素人の僕が見ても分かるくらいですから当然コーチ陣は把握しているはずです。開幕までに2週間である程度修正され、リーグ戦を戦うごとに全体が成熟すればそれでいいので、僕自身はことさらに悲観的ではありません。

好印象を残したのは、2トップの一角としてフル出場した清武と、後半から登場のサリーナス。清武は序盤から運動量豊富に柏のバックラインと、GKにまでチェイスを仕掛けて大きなインパクトを残しました。得意のプレースキックは不発で終盤は前線で孤立してしまう時間帯が多くなったものの、ポテンシャルの片鱗は十分に示してくれました。
サリーナスは当初起用されたウィングバックではいまひとつでしたが、30分あまりプレーしたセカンドトップの位置では持ち前のスピードとテクニックを遺憾なく発揮。この位置に左利きのアタッカーがいるというのは面白いオプションで、町田との併用であればなかなか迫力のある1.5列目になるかもしれません。

開幕まであと10日。強度の高い「追い込む」トレーニングから、徐々にコンディションを整えて「仕上げる」トレーニングに移行してくるころと思います。その中でアタマもだんだんと冴えてくるでしょうし、戦術理解とコミュニケーションもいっそう深まるはず。選手たちとコーチ陣が「ジェフユナイテッド」をどんなチームに仕立ててくるか、楽しみにしながら開幕を待とうと思います。

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情熱と野心を胸に

2017.01.16 Monday

2017シーズンに臨むジェフユナイテッドの新体制が発表されました。昨年からリニューアルされたファン感謝イベント「キックオフフェスタ」は、地元アイドルのライブやお笑いのショーなどもあって、楽しくにぎやかに行われました。真冬の野外に長い時間いるのはなかなか大変だけど、真面目な部分と楽しむ部分とメリハリもあったし、これはこれでいいんではないかな。

今オフの選手動向ですが、昨オフが大変激しかった分ある程度落ち着いた印象になりました。オナイウ阿道や井出といった生え抜き選手がJ1に移籍してしまったのは残念ではあります。井出なんかはユースのころから見てるし、思い入れも強いからね。新戦力は、清武、熊谷、羽生など2列目の選手を重点的に補強しています。現時点ではセンターフォワードがおらず前線が心もとない印象ですが、高橋GMによれば「外国籍選手の獲得を目指して交渉している。ヨーロッパのウィンドウを狙っているので、キャンプ中にはお知らせできると思う」とのこと。UEFAの移籍ウィンドウは1月31日24時(日本時間2月1日午前8時)までなので、もうすこし時間がかかるかもしれません。A契約枠、外国籍枠ともにまだ余裕がありますから、効果的な補強が成功するといいですね。

新監督に招聘されたフアン・エドゥアルド・エスナイデルは、現役生活と指導歴のほとんどスペインで過ごしたとのこと。アルゼンチン代表の経歴もある43歳です。若いですね。かつてジェフを指揮した木山さんのひとつ下になります。現役時代には「El tanque(戦車)」という愛称がつくほど強いインパクトを残すアタッカーだったそうで、今季も始動以来とてもハードなトレーニングが繰り返されているようです。「1日1日のトレーニングに全力を」という方針の下、翌日以降のスケジュールやメニューを一切公開しないやり方。心身ともに「強い」集団を作ろうと奮闘してくれています。

現有戦力の背番号には大幅な変更はありませんでしたが、町田也真人が10番を背負うことになったのは特筆すべき点でしょう。昨年大ブレイクして、6年目を迎える今季は満を持してエースナンバーをつけます。既に中堅、1年1年が勝負の年になってきますから、今年も期待したい。また若手の出世番号とされてきた29は、清水時代に長くこの番号をつけた山本海人になりました。背番号に特別な意味を持たせることもない、ということかな。2番と9番、13番が空いていますが、9や13あたりには外国籍選手が入ってくるのかな。

チームは今週末に沖縄入りし、糸満と南城で約2週間の春季キャンプを実施します。昨年に続いてニューイヤー杯にも参加するとのこと。公式戦の初戦は、恒例のちばぎんカップになります。今年は土曜日開催。柏でのアウェイゲームになりますが、J1で地力のあるレイソルを相手にチームの成熟度を図る絶好の機会です。楽しみです。

一方のレディースチームは、今オフは4人が退団。最も衝撃的だったのは、フェスタの前日に突然発表された"絶対エース"菅澤優衣香の浦和レッズレディース移籍でした。2013年に新潟から加入して以来、通算109試合で56ものゴールをもたらし、2014年/2015年には2年連続でリーグのトップスコアラーを獲得。昨シーズンは開幕当初からのケガの影響もあって思うような結果が出ずリーグ戦は5ゴールと振るいませんでしたが、それでも大事な場面で大事なゴールを決めてくれる選手でした。今季は復活を期すシーズンと期待していたんですが、非常に残念な思いです。

新加入は4人ですが、事実上2人ということになりますね。昨年の状況を考えると、率直に言って前線・中盤・最終ラインとどこをとっても心許ない。ジェフレディースは例年積極的な補強に動くことがありませんが、現状では降格候補の筆頭になってしまうでしょう。現有戦力の成長が見込めるのか、戦術面でカバーできるのか、先行きはまったく不透明。昨年以上に厳しいシーズンになりそうです。

背番号は、9や11など重要な番号を持つ選手が退団したので、そこに期待の若手が入りました。9番は筑波大卒の2年目ストライカー、横山亜依。11番には常盤木学園出身の3年目アタッカー、三橋明香が指名されました。2人とも昨年はケガがちで思うように出場機会を得られず、しかし出場したわずかな試合では好印象を残しています。迫力の欠ける攻撃陣を牽引する存在として、期待も責任も大きくなりますね。

ところで、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが、キックオフフェスタには「所要のため」欠席でした。レディースの新体制発表で根本さんの次に櫻本さんが出てきちゃったので、理由判明まで本当にドキドキしましたですよ。サポ仲間には「死人の顔になってた」って言われたよ(笑)。本当に覚悟していた今オフですが、引き続きジェフレディースの2番を背負って戦ってくれるようです。それどころか、今季からはなんとチームキャプテンを務めるとのこと!年末に放送された千葉テレビ「Win By All!!」では「(2017年は)チームを引っ張る選手になる!」と力強く宣言していましたが、まさかこういう意味だったとは梅雨ほども想像しませんでした。ライフステージが変わって大変な1年になる中で、これはなかなか覚悟のいる決断。いろいろな部分で強烈なプレッシャーのかかる1年になると思いますが、変わらず笑顔で駆け抜けてくれることを期待しています。

レディースはこの週末から始動し、2月中旬には恒例になったなでしこ交流戦に参加します。リーグ戦の開幕は3月25日。前述のとおり厳しいシーズンになりそうですが、昨シーズンはそれでもタイトル獲得まであと一歩に迫りました。今年も同じように「ジェフレディースらしさ」を見せられるよう、がんばってほしいと思います。

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つくばFCの2016年シーズンが終わりました (3/3)

2016.12.21 Wednesday

来シーズンに向けて−真価を問われる"3年目"

スポーツの世界では「3年目に自身の実力を発揮できるかどうかが重要だ」とよく言われます。ジョイフルの関東1部在籍、レディースの全国リーグ挑戦、ホームゲームの本格運営、いずれも来季がその3年目。足下を固め、展望を確かにし、飛躍できるか。節目のシーズンを迎えます。

ジョイフル、レディースともに、オフシーズンでの積極的な戦力整理が必要です。今シーズンの成績を上回るには、根本的な戦力アップと選手層の充実が必要。ジョイフルは短期間での連戦が多く一部の選手に負担が偏りがちになるし、レディースはレギュラーシーズンに中断期間がないので主力の負傷離脱による影響が大きくなります。今シーズンはこういったリスクが顕在化した面が少なくなかった(レディースは特にケガに泣かされた!)ので、その影響を最小限に抑える努力をしてほしい。選手層の充実、起用方法、トレーニング、アフターケアなどなど、限られた環境でもできることは多いのではないかな。オフシーズンだけでなくシーズン中も継続して戦力の積み上げをしていくことが大事なんだろうと思います。

成績面での具体的な目標はこれまでと変わらないと思います。ジョイフルはリーグ優勝と地域CL出場、全社本大会でのトップ3フィニッシュ、そして天皇杯本大会出場です。近年は特に大学チームとの地力の差が顕著になっているようにも見えますが、そういう面も見据えてのチーム編成はやはり必要。チームとしてもう一段上のステップへ進むために、「強いチーム」「勝ちきれるチーム」を作ってもらいたいと思います。
レディースはまず言うまでもなく、レギュラーシーズンですんなり残留を決めることが第一目標。今季のレギュレーションが継続されるなら「東地区で4位」ということになりますね。それと、皇后杯本大会出場。いずれも今季「あと一歩」まで迫っているものの、その最後のひと押しができていない。それを手に入れるチカラを備えたチームを作ってほしいです。

ホームゲームについては、今シーズン終盤に来場者アンケートを実施したことで様々な意見が上がっていることでしょう。その意見を検証して運営に反映させていけばいいと思います。あとは近場でいいんでJFLやなでしこリーグの試合運営を視察して、いいところを盗むことですね。真似っこと言われようがなんだろうが、良いと思うことは取り入れたほうが良いですから。
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つくばFCの2016年シーズンが終わりました (2/3)

2016.12.21 Wednesday

イベントの充実、「ゼロをイチにする」方法

本格的なホームゲーム運営も2年目を終え、ある程度形ができてきたように思います。試合告知から会場のレイアウト、導線、物販関連、当日試合前から試合後のルーティンなど、流れのテンプレートはできたんじゃないかな。細かい詰めは当然必要ではあるものの、ホームゲームとして観客を受け入れる体制は整ってきたと言えるでしょう。

ところが、肝心の観客動員が思うように伸びていません。有料開催したホームゲームの観客数は、ジョイフルが平均224人(前年比15人(6%)減)、レディースは199人(同89人(31%)減)で、いずれも前年割れ。古河開催や最終節「JICAデー」、プレーオフや入替戦では多くの動員を記録(いずれも無料開催)しましたが、いわゆる「普段の試合」では、動員が伸びるどころか減ってしまっているというのが実情です。

最多動員は5/21の関東リーグ・前橋戦(332人)。この時期はホーム開催が連続することで、大々的にキャンペーンをうっていました。つまり、普段の動員が思うように伸びないのは、単純に「プロモーション不足」が大きな要因を占めているといわざるを得ません。僕もなんどかイベントの手伝いをしたりしましたが、実感としてあるのは「つくばFCそのものが地元の人たちに知られていない」という、あまりに根本的な問題でした。地域での知名度を上げるためのアイディアとリソースが、残念ながらまだまだ不足しているということです。

一方で、キャンペーンを打てばそれなりに動員増に直結しているというのも、また事実ではあります。ですから、まずは単純に「日常的に街頭PRをしていく」ことをすればいいんじゃないかと思うんですよね。試合週の火曜金曜の朝に駅でビラを配るとか、前週末の試合のないほうの日にショッピングモールでアピールするとか、やり方はいくらでもあるはず。今でも地域のイベントにブースを出したりしていますが、年に3回しかないイベントでちょっと名前を出すくらいじゃ、はっきりいって全然足りません。「チーム」が立派な成績・結果を残しているのだから、「クラブ」もそれに応えてもっと努力をしなければならないのではないかな。
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