F1第14戦 俺たちのホームだ!

2010.09.13 Monday
2010 F1世界選手権 第14戦 サンタンデール・イタリアグランプリ
決勝 / アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ 53Laps(306.720km)
1位:フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
2位:ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
3位:フェリペ・マッサ(フェラーリ)

真っ赤に染まるスタンド、はためくイタリアンレッド、これがモンツァ。フェラーリの本拠マラネロにも近く、まさに「跳ね馬の聖地」。今季はいま一つ波に乗り切れていないフェラーリが、真価を発揮するならここしかない。ティフォシも当然それを期待している。

そして、それを実際やってのけてしまうのが、フェラーリの"フェラーリ"たる所以なんでしょうね。

ポールポジションはアロンソ。隣にはバトンがいて、新旧ワールドチャンピオンのフロントロー。レッドブルはウェバーが4番手、ヴェッテルは6番手で、今季初めて2台共がフロントローを逃す結果に。モンツァは屈指の高速サーキットで、オーバーテイクポイントもいくつもあるので、4番手なら十分射程圏内だろうと思っていました。ですが、ウェバーはスタートで出遅れてしまって、10番手までポジションダウン。最近のウェバーはスタートが良くない。言うまでもなく、F1はスタートダッシュとファーストコーナーでの挙動が最も大事ですから、ここでロスしてしまうのはもったいないです。

5番手スタートのハミルトンは、1周目でマッサと接触、右フロントのタイロッドをボッキリ折ってしまって、早くもレース終了でした。シケインで前のマッサがインに絞ったところに、ハミルトンが強引に内側に差しにいった形。しかし結果は0ポイント。チャンピオンシップでは上位につけていて、順調にポイントを重ねることが最優先ミッションであるはずなのに。だから無理をしなくてもよかったのになぁ。河合さんも「あそこはハミルトンが引くべき」と呆れ顔。チャンピオンシップでは2位ですが、高速サーキットで結果を出せなかった代償は、もしかしたら高くつくかもしれません。

ファーストコーナーで首位を奪ったバトン、続くアロンソ、マッサまでは、実に悠々のクルージングラップを重ねました。というのも、4番手のロズベルグ、5番手のクビサのペースが全然上がらないので、引き離すばかりだったんです。この後ろにはヒュルケンベルクがいて、ここでようやくヴェッテル。ウェバーはミハエル・シューマッハをあっさりかわして、8番手までは上がってきました。このシューマッハが交わされたシーンは、何か衝撃的でしたね。マシンの速さの差があるにしても、「皇帝」がああも簡単にポジションを明け渡してしまうとはね。シューマッハは今年の不振の原因に「年齢」をあげていましたが、本当にもう「彼の時代」じゃないんだよなぁ。

で、前述の通りロズベルグとクビサがフタをしてしまったことで、このレースはこの時点で終わってしまいました。第2スティントのピット作業で、アロンソがバトンをパスしてトップに返り咲きましたが、第2グループは全く動きなし。アロンソは徐々にバトンを引き離してペースの差を見せつけ、マッサもバトンに迫るもののパスするには今一つ足りず。国際映像にはトップグループのコントロールクルーズが延々と映されていて、俗に言う「眠くなるレース」に。モンツァでここまでバトルがないというのも、珍しいですね・・・・。

特筆すべき点といえば、ヴェッテルがタイヤ交換をファイナルラップまで引っ張ったこと。スタート時に吐いていたのはオプションタイヤで、つまり柔らかいほうのタイヤで300kmも走り続けたことになります。すごいことです。レッドブルのマシンはタイヤに厳しいと言われてきましたが、今季は全然そんなこともなく、柔軟な作戦をとれるようになっています。そのおかげで、ヴェッテルは4位でフィニッシュ。チャンピオンシップへのダメージを最小限にとどめました。フタをした2台を早めに攻略できれば、表彰台も狙えたのに・・・・。まぁ、結果論ですね。

アロンソは盤石の走りで、"聖地"モンツァで優勝を果たしました。何の脅威も、何のトラブルもなく、至極あっさりと。ポディウムセレモニーでは、なだれ込んだティフォシでメインストレートは真っ赤に染まり、イタリア国歌は大合唱。アロンソも一層の喜びを表していました。移籍して初めてのモンツァで優勝して見せたんですから、そりゃもう感慨もひとしおでしょうね。

これでヨーロッパラウンドは終わりです。最後のフライアウェイ5戦がはじまります。チャンピオンシップは、首位ウェバー(187Pts.)から5位ヴェッテル(163Pts.)までが優勝圏内かな。ハミルトン、アロンソ、バトンを含めて、24ポイント内に5人がいます。シンガポール、鈴鹿、韓国、インテルラゴス、アブダビ。さぁ、いよいよクライマックスですよ!

[ESPN F1]イタリアGP - 決勝レポート
[F1通信]F1イタリアGP 7の結論

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F1第13戦 トラブル・オン・サンデー

2010.08.31 Tuesday
2010 F1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリ
決勝 / スパ・フランコルシャン 44Laps(308.052km)
1位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
2位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
3位:ロバート・クビサ(ルノー)

サマーブレイク明けのレースがタフなスパというのは、FIAもなかなかに過酷な日程を組んだものです。1ヶ月ぶりにサーキットに戻ってきたエギゾーストノートは、しかし降りしきる雨と舞い上がる水しぶきの音にかき消されそうでした。"スパ・ウェザー"は今年も健在だったのです。

雨の中でも威力を発揮する「授けられた翼」レッドブルは、ウェバーがポールポジション、ヴェッテルは4番手。「ちょっとミスがあってタイムが伸びず、4番手」らしいので、レッドブル恐ろしすぎる。間にはハミルトンとクビサがいて、クビサは久しぶりに前からのスタートになりました。ジェンソン・バトンとフェラーリの2台は、それぞれ6、7、10番手から。

スタートでは、ウェバーが完全に出遅れました。スカパー現地解説の河合さんによれば、スパでのスタート練習は1コーナーを曲がった先にある下り坂の部分で行われるんですが、実際のグリッドは上り坂になっているそう。リプレイ映像では、ウェバーは14000回転でクラッチをつなごうとしたようですが、それでは全然足りなかったようで、一瞬エンジンがストール(つまりエンスト)したようになってしまいました。ハミルトン、クビサ、ヴェッテルは順調にスタートしたものの、その後ろのバトンが抜群のダッシュを見せて2番手に滑り込みました。

天気のほうは、このオープニングラップからすでに雨が落ちていました。バスストップ・シケインではバリチェロがオーバーランして、アロンソに追突。グリッドで最も経験のあるドライバーのバリチェロは、記念すべき300回目のグランプリをわずか1周で終えることになりました。これは何ともお気の毒。この日のために、ヘルメットも特別なものを用意したというのに、オンボードカメラで放映される前にレースが終わってしまいました。

雨はセーフティカーラップの間に止んでしまい、これからしばらくはドライでのレース。スパは鈴鹿と並ぶ「ドライバーズ・サーキット」ですが、マシンの差が顕著に表れるコースでもあります。全開区間でのスピードでは、レッドブルのルノーエンジンは、マクラーレンのメルセデスエンジンに全くかないませんでした。全開率が70%を超えるスパでは、なかなかパスするチャンスを見つけるのが難しい。3番手のヴェッテルもなんとか我慢しつつ、バトンの後ろについて機会をうかがっていました。

ヴェッテルが仕掛けたのは16周目の最終コーナー。7速全開からのハードブレーキングで、バトンのアウトから抜こうとしました。が、タイヤをロックさせてコントロールを失い、マクラーレンのサイドポンツーンに激突。バトンはラジエータが破損してしまったようで、ここでリタイア。チャンピオンシップを考えれば、バトンにとっては大変厳しいリタイアです。マーティン・ウィットマーシュもご立腹。ヴェッテルはフロントノーズを破損して、緊急ピットインをしつつレースに復帰しました。

ところが、ヴェッテルには厳しい罰が待っていました。リウッツィが最終コーナーでフロントウィングをヴェッテルの左リアタイヤにひっかけ、パンクさせたのです。きわどい場所でしたけど、ヴェッテルはそこからピットロードに入ることができませんでした。結局、7kmもの長い道のりをパンクしたタイヤとともに走るハメになり、事実上のレース終了。

ヴェッテルも初めてのワールドタイトルが見えているだけに、この取りこぼしは痛いものがあります。今シーズンは3度目のノーポイントレースで、首位ハミルトンとのポイント差は31。ですが、これは従来のポイント制に換算すると、わずか12ポイント差にすぎません。残り6レースで取り返せない差ではない。これはバトンも同様です。あきらめるには、まだ早い。

"スパ・ウェザー"が風物詩とはいえ、トラブル多発でレースが壊れてしまうと、見てるほうとしてはどうにも冷めてしまいます。雨に対してピットがどう対応するのか、というのもひとつの見どころにはなり得るんですが、今回はそういったシーンも多くはありませんでしたし。ピットワークやドライブテクニックとは違うところでレースが左右されるというのは、「最高峰」にはふさわしくないなぁと思うんです。以前、森脇さんも言っていました。「運がレースの結果を決めることもあるけど、世界最高峰たるF1の結果が運に左右されてはいけないんですよ」。

ハミルトンは雨をモノともせず、後続とのギャップを明確なものにして、悠々とトップチェッカーでした。ハミルトンにとっては、「取れるところでちゃんと取った」というのは非常に大きい。今宮さんによれば、これから先のレースでは、イタリアとシンガポールではマクラーレンのレースにできるはずだと。それ以外はレッドブルに分があるということで、そういうレースをきちんと自分たちのものにすることで、タイトルに近づけるというもの。取るべきところで結果を出せないことでどれだけ苦しくなるか、僕はジェフのサッカーを通じてよくわかっているので、しっかり結果を出したハミルトンは偉いと思います。

そして2週間後、いよいよイタリア・モンツァへ上陸です。フェラーリのお膝元です。スパでは全く目立つことができなかったマッサとアロンソ。ですがモンツァではそういうわけにはいきません。ティフォシの前で"フェラーリのレース"をすることができるのか、全イタリアの関心はそれのみでしょうから。

[ESPN F1]ベルギーGP - 決勝レポート
[F1通信]F1ベルギーGP 6の結論

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F1第12戦 エキサイティング・ハンガリー

2010.08.02 Monday
2010 F1世界選手権 第12戦 ENIハンガリーグランプリ
決勝 / ハンガロリンク 70Laps(306.630km)
1位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
2位:フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
3位:セバスチャン・ヴェッテル(レッドブル・ルノー)

ハンガロリンクは、モンテカルロ市街地コースに次いで、トラックの平均側が低い「超低速サーキット」。ホームストレートは短いし、コーナーはテクニカルで間隔が狭いし、だからスロットルを開けられない。こういうサーキットでは、ストレートラインスピードよりも、コーナーからのダッシュスピードのほうがモノを言います。けれど、当然それだけでは「レースに勝つ」には不十分なわけで。

オーバーテイクポイントが極端に少ないこのレースは、スタートとオープニングラップでレースの90%が決まってしまうのが常。ここ最近のレースで抜群のスタートを見せているフェラーリは、セカンドローからスタートした今回もロケットスタートに成功。2番手スタートのウェバーがアロンソにプレッシャーをかけましたが、全く歯が立たずポジションを明け渡してしまいました。ポールスタートのヴェッテルは、ウェバーのサポートでトップをキープ。そのままいきなり独走態勢に入ります。

予選ではヴェッテルが1分18秒台というものすごいラップタイムをたたき出したように、レッドブルの速さはとにかくとんでもないものでした。フェラーリと比べて1周あたり1秒も速いのです。つまり10周走ったら10秒のギャップができる。そしてフェラーリの後ろのレッドブルとは、差がどんどん縮まって離れられない。これはウェバーがアロンソをパスするのも時間の問題で、今回はレッドブルの1-2で固いかな、と思いました。それくらい圧倒的な走りだったんですよ。

そんなお決まりの展開をひっかきまわしたのは、ひとつのパーツの脱落でした。リウッツィのフォース・インディアが、フロントウィングのパーツをコースのど真ん中に落としてしまい、セーフティカー導入。たかがパーツ一つなんですけど、260km/h前後で疾走してるF1マシンにとっては細かいデブリですら命取り。トラックの掃除のためにセーフティカーが入ることは珍しくありません。そしてこのタイミングが、オプションタイヤのピーク周回とほぼ一致したために、多くのチームが一斉にピットイン。ピットロードは一時騒然となりました。スーティルとクビサはルノーのスタッフのミスで衝突し、スーティルはリタイア。ロズベルグは右リアタイヤの固定が十分でなく、ピットロードでタイヤを脱落させてそのままレース終了。このはずれたタイヤがザウバーの作業エリアに飛び込み、あわや接触事故という事態に。危ない。そんな中フェラーリは絶妙のタイミングで2台のピット作業を終えて、3番手と5番手で復帰。レッドブルのウェバーはピットに入りませんでした。

リスタート時点で、レッドブルの1-2状態。ウェバーはピットインを済ませていませんでしたが、フェラーリとのペース差はかなりあったし、2番手のヴェッテルがウェバーをサポートすることもできる。なので、ピット作業に必要な20秒を稼ぎ出すことなどたやすい、やっぱりレッドブルの1-2で決まりだと、そう確信した矢先、ヴェッテルにドライブスルー・ペナルティが出ます。原因は、セーフティカーラップ中に前のウェバーとの間隔をあけすぎたこと。「前のクルマとの間隔を10車身以内に収めなければならない」という規定に違反したのですね。ヴェッテルはこのルールを知らなかったようで、無線で「なぜ僕がペナルティなんだ!?」と憤っていましたが、違反は違反。これでレースは俄然白熱することになりました。

ウェバーはピットストップのために、2番手のアロンソを引き離したい。アロンソは離されたくない。3番手のヴェッテルは、アロンソを逆転したいしウェバーからもポジションを守りたい。この3人の"見えないバトル"は見ごたえがあって面白かった。FIA公式サイトのLiveTimingモニタで1周ごとに更新されるギャップタイムから目が離せない、ジリジリとした展開が続きました。

44周目にウェバーがピットに入ったとき、アロンソとは23秒の差がついていました。ピットでのロスタイムは13秒+静止時間。5秒足らずのタイヤ交換作業を終えて、ウェバーは悠々とトップでトラックに戻りました。これで見所は、アロンソとヴェッテルのバトルに移ります。

トラック上のバトルはここだけではなくて、後方ではミハエル・シューマッハとバリチェロが争っていました。ご存知フェラーリでチームメイトだった2人。明確に「No.2」の立場にあったバリチェロは、ホッケンハイムリンクでの"チームオーダー"について聞かれていたようで、「あれがあったから、僕はフェラーリを出たんだ」と語ったそう。バリチェロは未だにミハエルに対して思うところがあるんでしょうか。バトルは最終的に、ホームストレートでバリチェロがミハエルを交わして決着しました。しかしこのときもミハエルはバリチェロをコンクリートウォールに追いやり、審議対象に。この2人の間には、どうしても「因縁」が付きまとうんですね・・・・。

レース距離の半分ほどもテール・トゥ・ノーズを演じておきながら、ヴェッテルは最後までアロンソをパスできませんでした。ハンガロリンクの唯一のオーバーテイクポイントは、第1コーナーの飛び込み。つまりオーバーテイクに必要なのは「ストレートラインスピード」でした。フェラーリよりもストレートスピードの劣るレッドブルでは、「追いつく」ことはできても「追い抜く」ことはできなかった。これこそがF1の難しさ。守るのは簡単でも、攻めるのは本当に難しいのです。

F1は1ヶ月のサマーブレイクに入ります。テスト規制も風洞規制もあるので、ドライバーもチームスタッフも少しはゆっくり休めるはず。じっくりと英気を養って、1ヶ月後のスパ・フランコルシャンから、またエキサイティングなレースを見せてほしい。それまで少しの間、お休みです。

[ESPN F1]ハンガリーGP - 決勝レポート
[F1通信]F1ハンガリーGP 6の結論

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F1第11戦 間違った"チームプレイ"

2010.07.27 Tuesday
2010 F1世界選手権 第11戦 サンタンデール・ドイツグランプリ
決勝 / ホッケンハイムリンク 67Laps(306.458km)
1位:フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
2位:フェリペ・マッサ(フェラーリ)
3位:セバスチャン・ヴェッテル(レッドブル・ルノー)

世界の様々な国で自動車文化が発展しようとも、今なお「自動車大国」としての地位を揺るがぬものにしているドイツ。F1でも、実に6人のドライバーは母国グランプリを迎えました。その中には「新世代のスピードスター」セバスチャン・ヴェッテルと、「帰ってきた皇帝」ミハエル・シューマッハがいるわけです。

ポールポジションはヴェッテルが獲得するものの、アロンソが久しぶりのフロントロースタート。背後にマッサがいて、ヴェッテルはフェラーリ勢から強烈なプレッシャーをかけられてのスタートでした。今季はスタートだけは抜群に良いF10は、今回もそのポテンシャルを発揮してロケットスタートに成功。ヴェッテルは横のアロンソを抑えるべくブロックに行きますが、マッサがその隙を逃すはずもなく。漁夫の利を得て先頭に出ました。ヴェッテルは明らかにアロンソを気にしすぎました。まっすぐ走れば2番手は確保できたかもしれないのに、結局アロンソにもパスされて3番手ですからね。ちょっと焦りすぎたかな。

その後は順調に推移したこのレース、取り立てて目立つ場面もなく、ヴェッテルは12周目という早い段階でピットイン。タイヤをプライムタイヤ(固いほうのタイヤ)に切り替えて再スタート。これを見て、上位勢は続々とピット作業に入るわけですが、河合さんの解説によると、これは実は巧くないやり方だったということ。

僕はこのレースを再放送で見たので、FIAのLiveTimingを見ることはできなかったのですが、タイムチャート上では、プライムタイヤのデ・ラ・ロサよりも、オプションタイヤ(柔らかいほうのタイヤ)のマッサやアロンソのほうがペースは良かった。つまりこの時点ではオプションタイヤにアドバンテージがあったということです。なのに、ヴェッテルがピットインしたことで、ポジションを気にするあまりにそのアドバンテージを捨ててしまうことになった。ブリヂストンの浜島チーフは「F1チームは、この期に及んでまだタイヤの使い方をわかっていない」と嘆いているそうですが、タイヤをきちんと使いきらないうちに交換してしまうということは、つまり「守りのレース」をしているということ。レースで守りきるってのは大変なことなんですよね。しっかりとタイヤの能力を引き出し切って、全体のペースを底上げしていくっていう考え方を持ってもいいはずなんですが。保守的なんだよなぁ。

今回のレースはトラック上での見せ場があまりなくて、傍から見ると非常に退屈したレースだったかもしれません。ホッケンハイムリンクは、ヘアピンを挟んだ2本のロングストレートと、テクニカルコーナーの続くインフィールドで構成されていて、マシンとコースの"相性"が如実に表れるサーキット。よくマッチングしていたのはやはりフェラーリで、先頭のアロンソ、2番手のマッサともに、高いレベルでの安定した走りを見せていました。レッドブルもそれに負けないペースを維持。ヴェッテルは懸命に前の2台のフェラーリを追いかけていたわけですが、最終周回にマッサに肉薄したものの、ポジションを奪うことはできませんでした。やっぱりこういうサーキットは、「速さ」を限界まで追い求めるイタリアン・スポーツに最適なんですよね。爆発的なエンジンの性能を引き出しやすい環境にありますから。

2週間前のシルバーストンで散々なレースをして、僕もレビューで「怠慢」とまで書いたフェラーリ。跳ね馬が本来のパフォーマンスを取り戻して、チームプレイを思い出したかと思った矢先でした。マッサに入った一本の無線。「君よりもアロンソのほうがペースが速い。この意味、わかるよね?」

チームオーダー」は、現在のF1では禁止されています。同じチームから出走する2人のドライバーは、チームメイトでありながらライバル同士なわけで、チームメイト同士での争いが起こることも珍しくない。彼らは、トラック上で自らのスキルをすべて注ぎ込んで、フェアに戦います。それに水を差されるのだから、批判があって当然。勝利を目指しているドライバーに「負けろ」ということがどれほど酷なことか、わからないはずはないのに。

マッサは6コーナーで急減速、アロンソに道を譲りました。担当エンジニアのロブ・スメドリは、マッサに「それでいい。ごめん」と無線で伝えました。マッサも辛いけど、ロブも悔しいのです。エンジニアは、ドライバーと一心同体の存在。ドライバーとともにレースを戦っているのです。なのに上層部の勝手な思惑で、パートナーの敗北を見なければならない。ステファノ・ドメニカリは、どう思っているんだろうか。これは本当に「チームプレイ」なんだろうか。

アロンソは開幕戦のバーレーン以来となる今季2勝目。通算23勝目は、ネルソン・ピケに並ぶ歴代9位の勝利数。久しぶりの勝利なのに、アロンソもマッサも、どこか引きつった笑顔でした。勝利を心から喜べないなんて、なんともどかしいことか。トップ3インタビューでも、マッサは「チームオーダー」について執拗に尋ねられていました。懸命にチームをかばっていましたけど、マッサはとても虚しかったはず。フェラーリのこういうところ、僕は大嫌いです。

F1を見ていると、スポーツの黒い部分がたくさん見えてきて、時々とても嫌な気分になります。どんなスポーツにも多かれ少なかれそういう部分があることは分かっています。世界的なスポーツであるF1においては、それが表面に出てきやすいということも。そして、それも含めてのF1なのだ、ということも。わかっているんですけど、モヤモヤした気持ちは晴れません。僕らの見たいF1は、僕らの見たいスポーツは、こういうものじゃないはずなんですよ。せっかく好きなF1を楽しみに見るんだから、ここから楽しみたいと思うんです。楽しいスポーツを、見たいんです。

次は連戦になります。低速サーキットのハンガロリンク。ハンガリーを終えると、サマーブレイクに入ります。今度こそ、気持ちよく楽しめますように。

[ESPN F1]ドイツGP - 決勝レポート

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F1第10戦 跳ね馬の怠慢

2010.07.14 Wednesday
2010 F1世界選手権 第10戦 サンタンデール・イギリスグランプリ
決勝 / シルバーストンサーキット 52Laps(306.747km)
1位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
2位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3位:ニコ・ロズベルグ(メルセデス)

世界中がワールドカップの熱狂の真っただ中にいる中で、F1サーカスはイギリスへ上陸しました。4年に1度行われるワールドカップの決勝当日に、イギリスグランプリの決勝レースが行われてしまう。これはもう恒例行事になっていて、公式予選の後の3位決定戦、決勝レースの後の決勝戦と、みんなサッカーを気にしながらのセッションになりそうです。

スターティンググリッドは、レッドブルがフロントローに並び、その後ろにはスペイン人のアロンソ。ワールドカップでも決勝に進出したスペイン代表とともに、会心の走りを見せたい(と思ってたかは定かではないですが)。

道幅が広く、タイトなコーナーも少ないシルバーストンは、オーバーテイクチャンスの多いサーキット。なので、スタートで出遅れてもマシンのペース次第で挽回はできるものですが、しかしタイヤがパンクしてしまってはどうしようもない。ポールスタートのヴェッテルは、どうやらハミルトンと接触したようで、右リアを潰してしまいました。タイヤ義務を果たすことはできたものの、いきなりのピットインで最後尾からレースを再開することに。優勝を目指すレースが、一点「ポイントを目指す」レースになってしまったのは、チャンピオンシップを考えれば痛い。それでもレッドブルのポテンシャルなら、ひょっとしたらひょっとするかも?とも思いました。

上位は、ウェバーがそのまま先頭に、アロンソがスタートに失敗して5番手、ハミルトンとクビサ、ロズベルグが、2番手から4番手という形。アロンソがいかにしてロズベルグをとらえ、クビサをパスするのか、というのがひとつの見せ場かなという感じのポジションでした。ピットでの静止時間が短くなって、トラックでの争いがクローズアップされるようになった今季、ドライバー同士の力量が大いに試される展開になるだろうと、期待してみていたんですが・・・・。

1周目でトラブルに見舞われたのはヴェッテルだけではなくて、マッサも右リアをパンクしていました。が、これはチームメイトのアロンソに追突されてのもの。第1コーナーではアクシデントはつきものですが、その対象がよりによってヴェッテルとマッサというのは、なんとも惜しい。レッドブルほどのペースを持っていないマッサのレースは、事実上ここで終わってしまいました。

あとから考えれば、このアロンソとマッサのアクシデントは、その後に続くフェラーリのゴタゴタを暗示していたのかもしれません。とにかく今回のフェラーリは、チームとしてめちゃくちゃでした。特にアロンソは酷いもので、レース中に無線で「もう話しかけないでくれ!」などと言ってしまうほど。チームとの関係がうまくいっていないという噂もあるようで、この日のアロンソのドライビングは明らかに冷静さを失っていました。クビサに仕掛けて、結果シケインをショートカットしてしまったシーンも、普通ならば"念のために"一度ポジションを譲らせるものです。それを、フェラーリとアロンソはしなかった。結局ペナルティを食らって、大損してしまったのですから、これは明らかな「自爆」です。マッサの緊急ピットインもそう。いくらピットロードのすぐ手前だったといっても、スピンしてすぐにピットに入ることを伝えれば、あそこまでドタバタせずに作業ができたはず。似たような場面はアロンソにもあって、フェラーリは最後までチームプレイができませんでした。

最後尾から追い上げまくったヴェッテルは、最後の数周はスーティルのフォース・インディアにずいぶん苦しめられました。フォース・インディアは、パドックでは「一番抜きにくいマシン」と評判だそうです。もう1台のフォース・インディア、リウッツィの後ろにいたブエミもずいぶん手こずっていて、結局チェッカーを受けるまでパスすることができませんでした。ヴェッテルは最終周回でスーティルを強引にねじ伏せてポジションを奪いましたが、つまりああでもしないと"レッドブルでさえ"抜けないということ。ここで時間をとられたせいで、前の小林を追いかける余裕がなくなってしまいました。とは言え、トラブルで最後尾から仕切り直しを余儀なくされたことを考えれば、6ポイントは御の字かもしれません。

予選で大失敗したバトンは、ポテンシャルを発揮して4番手でチェッカー。マクラーレンは結局アップデートが間に合わなかったそうなので、2位と4位は上々の成績でしょう。ヴァレンシアといいシルバーストンといい、パッケージが揃わなくてもしっかり結果を出すところは、さすがにワールドチャンピオンコンビというところ。コンストラクターズ・チャンピオンシップでは29ポイント差の首位ですが、レッドブルがしっかりタッグを組んでたたえるようにならないと、逆転するのは難しいのかもしれません。

来週末はドイツグランプリ。シーズンも後半戦に入ります。上位はまだまだ混戦、どうなるかわからない。このままレッドブルとマクラーレンの2強が続くのか、フェラーリの巻き返しはあるのか。楽しみなシーズンが続きます。

個人的には、Jリーグも再開するので、日曜日のサッカーとF1、なんとも悩ましい日々がまたやってきます。サッカーも見たいし、F1もできればライブで見たいのよ!w

[ESPN F1]イギリスGP - 決勝レポート

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F1第9戦 改善されて然るべき時期

2010.06.28 Monday
2010 F1世界選手権 第9戦 テレフォニカ・ヨーロッパグランプリ
決勝 / マリーナ・ベイ市街地コース 57Laps(308.883km)
1位:セバスチャン・ヴェッテル(レッドブル・ルノー)
2位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3位:ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)

「ヨーロッパグランプリ」と言えば、数年前まではドイツのニュルブルクリンクで開催されるグランプリを指す言葉でした。2008年に「一国一開催」の原則が厳格適用され、イタリア・イモラで開催されていたサンマリノGPが廃止され、ドイツでのグランプリはホッケンハイムリンクとニュルブルクリンクの交互開催になってしまい、ヨーロッパGPは姿を消すと思われました。が、フェルナンド・アロンソの活躍によって、スペインは「第2のグランプリ」を手に入れたのです。それがヴァレンシアでのヨーロッパGP。今年で3回目の開催になります。

今季4回目のフロントロー独占を果たしたレッドブルは、アップデートを加えた"Ver.1.5"パッケージで臨みます。マクラーレンはアップデートが間に合わず、従来通りのスペック。なので「レッドブルについていければ、その後ろでフィニッシュできれば御の字」というのが本音だったでしょう。逆に言うと、レッドブルにとっては「必ず勝たなければならない」レースだったわけです。

でしたが、ウェバーがスタートに失敗。マクラーレンやフェラーリに次々とパスされ、1周目終了時には9番手までダウン。これを見て、レッドブルはウェバーに早めのタイヤ義務消化をさせます。プライムでもオプションでも十分な速さのあるレッドブルなので、一度下がってしまった以上、前との差があまり開かないうちにピットストップを終えてしまうというのは、よくある戦術。が、直後に予想だにしないことが起きます。

10周目、コヴァライネンのロータスをパスしようと、スリップストリームに入ったウェバー。と、レッドブルのフロントがロータスのリアに接触し、レッドブルはそのまま空中へ飛びあがって回転、アスファルトに叩きつけられるという大惨事に!フェンス上部に取り付けられていたDHLのアドボードを蹴っ飛ばすくらいに高く舞い上がったレッドブルでしたが、幸いにもウェバーに大事はなく。ハンドルを外し、シートベルトをイジェクトして、自力でメディカルカーに乗り込みました。コヴァライネンも無事。ヒヤリとしましたが、現代F1マシンの強靭なモノコックに助けられたようです。よかった。

このシーン、どうやらコヴァライネンがセオリーよりもずいぶん早く減速したようです。ウェバーによると、コヴァライネンは前の周よりもおよそ80mも手前で減速していたとのこと。2人は同一周回だったので、正当なバトルと言えばそうなんでしょう。レッドブルとロータスには歴然たるスピードの差があったので、そういう意味では普通のバトルとは違うイレギュラーな場面だったと思います。なんにせよ、二人が無事で本当に良かった。そしてあれだけの事故にあったのに、コヴァライネンを全く責めないウェバーは素晴らしいと思いました。「この事故には僕らふたりが関わっている。責任の所在は分からないよ」。

この事故でセーフティカーが導入。事故は広いランオフエリアのある場所で起こっていたので、セーフティカーもそれほど長くはならないかなと思ってはいましたが、内心ドキドキものでした。というのも、この日はワールドカップの決勝トーナメント、ドイツ−イングランド戦があるのです。F1がゴールしたらすぐにチャンネルをサッカーに切り替えないといけないという中、セーフティカーでレースタイムが長引くのは歓迎できない事態。そしてそれは僕だけでなく、ヴァレンシアにいたピットスタッフも同じだったと思うんですよね。特にマクラーレンやメルセデスのスタッフは・・・・。

このセーフティカーのタイミングで、上位勢は次々にピットストップを済ませました。最低1回はピットに入ってタイヤを交換しなければならない以上、こういった影響の少ないタイミングでそれを消化するのは当然のことです。ただ、下位のクルマにとっては、あえてピットに入らずにポジションを上げる、というのもひとつのやりかた。小林可夢偉はそれを選択しました。3番手にポジションアップした小林のザウバーは、今回はエンジンの調子も良くプライムタイヤとのマッチングもスムーズで、快調に走り続けました。

その後も順調な走りを見せた小林は、チェッカーまであと4周となる53周目にタイヤ交換。もう少し引っ張ってみてもよかったかも、とも思いましたが、今度は新品のオプションタイヤのパワーを余すところなく発揮して、同じエンジンを積むアロンソをオーバーテイク。アロンソのほんのちょっとしたミスに付け込んだ、見事なパッシングでした。ファイナルラップの最終コーナーでは、トロロッソのブエミを抜いて、最終的には7番手でチェッカー。間違いなく、彼の今年のベストレースでしょう。デ・ラ・ロサも10番手フィニッシュ(審議により12番手に降着)し、ダブルポイントとはならなかったものの、2台とも完走です。

ザウバーは、ようやく安定してレースを走れるようになりました。これまでのトラブルは、そのほとんどがエンジン(フェラーリのエンジン!)が原因でしたから、それがある程度解消されればきちんとレース距離で勝負ができるだけのポテンシャルはあるわけです。予選で速さが発揮できていないのは問題ですが、まず完走率が上がっているのはいい兆候。この先、巻き返しを期待しています。

ウェバーとコヴァライネンの事故のあと、レースは目立った混乱もなく終わりました。ハミルトンにドライブスルーペナルティが課されましたが、後ろと十分にマージンを築いていたハミルトンは、ひとつも順位を落とすことなくコースに復帰。これはちょっとズルい。実質ペナルティなしですからね。アロンソが「規約を守った僕はポジションを落とし、規約を破った彼はポジションを上げた」と怒っているのも、無理はない。また、このセーフティカーラップのスピード違反によって、多くのマシンが同様の審議対象になり、結果的に5秒加算のペナルティを受けました。当初、ドライブスルーペナルティ相当の20秒加算を食らってしまう可能性もありましたが、それほどのジャッジは下らなかったようです。結局、リザルトにも大幅には影響しませんでした。

上位勢は全く何のトラブルもなく、バトルもなく、静かにチェッカーを受けました。ヴェッテルは、実はまだ今季2勝目。チャンピオンシップでは、首位のハミルトンに12ポイント差の3位。勝たなければならないレースで勝ち切ったのは、さすがというところです。ハミルトンとバトンも、順当に表彰台を獲得。ヴェッテルの接近を最小値で食い止めています。アップデートが間に合わない中での2位・3位は、最高の結果でしょうね。イギリスではアップデートも積んでくると思うので、どこまでレッドブルに迫るか、またレッドブルはマクラーレンを抑えることができるか、楽しみです。

今回のサーキット「マリーナ・ベイ」は、ヴァレンシアの郊外にある市街地を使うコース。ですが、ランオフエリアがとても広かったり、ピットビルディングも専用に整備されていたり、ホワイトラインを消した跡が全く残っていなかったりと、およそ「市街地コース」らしくない感じでした。F1開催が決まってから急きょ整備した道路網だということですが、本当に普段は行動として使われてるんでしょうかねぇ・・・・。

1周あいて、シルバーストンへ乗り込みます。マクラーレンは是が非でも勝ちたいホームグランプリ。とは言え、レッドブルも負けられない。フェラーリだってそろそろ追いついておきたい。いよいよ、シーズン折り返しです。

F1のあとに行われたワールドカップ・ラウンド16では、ドイツが4-1でイングランドを退けました。F1もドイツ、サッカーもドイツ。この日は"ドイツの日"になってしまいました。そしてイギリスGPの決勝は、ワールドカップの決勝戦と同じ日なんですよね。ワールドカップの決勝とイギリスGPの決勝が重なるのは、もはや4年に一度の「恒例行事」。夜はF1、深夜はサッカーと、スポーツを存分に楽しみ日曜日にしたいです。

[ESPN F1]ヨーロッパGP - 決勝レポート
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F1第7戦 一瞬で台無し

2010.06.02 Wednesday
2010 F1世界選手権 第7戦 トルコグランプリ
決勝 / イスタンブールスピードパーク 58Laps(309.396km)
1位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
2位:ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
3位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)

いよいよやってきました、トルコの季節。近年のティルケ・サーキット(ヘルマン・ティルケ氏が設計したサーキット)のなかでは屈指の傑作といわれる、イスタンブール・スピードパーク。このサーキットの見どころは、何といっても6速・260km/hで駆け抜ける高速の第8コーナー。とんでもない横Gがドライバーを襲い、何度も見せ場を作ってきたセクションです。今年のイスタンブールを制するのは果たして誰になるのか。楽しみなレースです。

スタート後、2番手スタートのハミルトンと3番手のヴェッテルがポジション争いを続けますが、結局ハミルトンが前で落ち着いた様子。ポールポジションのウェバー、4番手のバトンとともに、レッドブルとマクラーレンの4台で先頭グループを形成します。この4台の早さは群を抜いていて、5番手以下をあっという間に引き離してしまいました。スピードが圧倒的に違うのです。レッドブルが「トラックで最も速いクルマ」と呼ばれて久しいですが、マクラーレンも負けていない。開発能力には絶対の自信があるわけですからね。

5番手にいたのはシューマッハ、その後ろがロズベルグでした。このメルセデスの2台は全くペースが上がらなかった。ロズベルグまで極端に遅かったのは意外でしたけど、シューマッハはホントにクルマに乗れていないなぁ。シーズン前、「ミハエルは最初の3戦のうちにポディウムの一番上に上るだろう」なんて予想したアナリストもいましたが、その分析が間違っていたことは明白。しかも、今後いつポディウムに上れるのかすら不透明。もしかしたら、今季は表彰台に上がれないかもしれない。今季は厳しい戦いになっていますね。なかなか開発のペースが上がっていないんでしょう。

今回のレース、目立った混乱がそう多くあったわけじゃありません。ピットストップでヴェッテルがハミルトンを抜いて2番手になり、これでレッドブルは1-2体制でレースをリードする形に。ハミルトンとバトンのマクラーレン2台が執拗にプレッシャーをかけますが、ウェバーもヴェッテルも実にクールにドライブしていたように見えたので、「今回もこの2台で決まりかな、バトンとハミルトンで少しバトルがあるかもな」なんて思っていたものです。

それが、まさかあんなことになるなんて、誰が予想したことか!

40週目のバックストレート、ヴェッテルがウェバーの内側に入り、ラインを完全に奪います。ところが、ウェバーはあろうことか、ヴェッテルの走行ラインを絞って、至近距離のサイド・バイ・サイドに。結果、ストレートエンドで2台は接触し、大ダメージを負ったヴェッテルはリタイア。ウェバーは幸いにも軽いダメージで済んで、ピットでタイヤをフロントウィングを変えただけで走り続けました。

もう、ウェバーの振る舞いは愚かとしか言いようがない。インコースをとられて、接近戦になって、それで避けるどころか当たりにいった。しかも相手はチームメイト。このところ好調で3連勝も見えていて、そのチャンスをみすみす逃したくないと思ったんでしょうか。それにしたって、およそベテランらしからぬやり方でしたよ。ヴェッテルはマシンを降りたあと「何考えてんだ、アイツ!」というような仕草をしてましたが、彼が怒るのも分かります。ラインをとられて接近されたら道を譲るなんて、常識じゃないか!

かくして先頭に立ったハミルトンとバトン。2人はレッドブルと同じようにバックストレートでバトルを展開しますが、こちらは大事に至らず、ポジションも変わらず。あの事故の直後だったので、バトンがハミルトンに接近した時はヒヤリとしたものですが、自己を一番近い場所で見ていた2人なので、失態を犯すことはありませんでした。

ハミルトンはようやくの今季初勝利。ウェバーは3位で、表彰台は何とか守りました。表彰式でもトップ3インタビューでもあまり明るい表情ではありませんでしたね。ウェバーとヴェッテルの間に変な軋轢ができなければいいのですが。次のカナダまでに和解してくれることを願います。

ザウバーは今季2度目のダブル入賞を果たしました。小林は10位で今季初ポイントを獲得。車にかなり厳しいといわれるイスタンブールでダブル入賞というのは、チームにとっても自信になるのでは。次のモントリオールはまたさらに高速なサーキットになりますから、マシンにはきついところ。とにかく、まず「走りきれる」クルマを作らないと。

次は2年ぶりのカナダグランプリです。今度は、クリーンかつアグレッシヴなレースが見られることを期待しています。あんなのは、2度とごめんだ。

[ESPN F1]トルコGP - 決勝レポート

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F1第6戦 経験値の差

2010.05.17 Monday
2010 F1世界選手権 第6戦 モナコグランプリ
決勝 / モンテカルロ市街地コース 78Laps(260.520km)
1位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
2位:セバスチャン・ヴェッテル(レッドブル・ルノー)
3位:ロバート・クビサ(ルノー)

世界中から集まるセレブ達。きらめく地中海の水面。輝く太陽。大公主催の豪華なパーティ。すべてが特別な週末。世界中のF1ファンが待ち望む、年に一度の特別なグランプリ。それがモナコ。

予選で台頭したのは、またしても異次元の速さを見せたレッドブル。マークウェバーはスペインに続く2戦連続のポール・ポジション獲得で、モナコ初優勝へ視界良好。レッドブルは開幕から6戦連続でのPP獲得です。それに迫るタイムをたたき出したのがルノーのクビサ。過去にはBMWで2位表彰台を獲得しているクビサ。今度こそ頂点に登りたいところ。3番手はヴェッテル。アロンソがFP3でクルマを壊してしまい、予選を走ることができませんでした。決勝はピットレーンからのスタート。

クビサはスタートでヴェッテルを封じるべく、フォーメーションラップ後にわざとノーズをイン側に向けてグリッドに停車。シグナルブラックアウトでまっすぐインサイドに突進しますが、ヴェッテルはその上を行きました。さらにイン側にクルマを振って、あとはルノーエンジンのパワーでもって一気に前へ。距離をロスしたクビサを抑えて、サン・デヴォーテでは2番手に立ちました。うまくさばいたもんです。クルマ自体の速さに助けられた面も多分にありますが、逆にいえばクルマの速さをうまく活かしたわけで。これで早くもレッドブルが1-2体制です。

今回のレースでは、セーフティカーが4度も出動しました。これはモナコGP史上初のこと。1度目は1周目です。モナコ名物のトンネル内で、ニコ・ヒュルケンベルグがレコードラインを外してグリップを失い、その側の壁に激突。あんなところで事故るなんて、初めて見ました。2度目はバリチェロ。ボウ・リバージュあたりでしょうか。パンクしたのかガードレールに擦ったのか、派手にクラッシュしてコースのど真ん中にストップ。気になったのは、止まった直後にバリチェロがステアリングを外に投げ捨てていたこと。本来はマシンを降りた後に元に戻さないといけないんです。投げ捨てたステアリングをブルーノ・セナが踏んでしまったようで、大事には至りませんでしたが、ベテランらしからぬプレーでした。3度目は、3コーナー(マッセ)にあるマンホールか側溝かがはずれた影響で出動。これは大事なくすぐに解除されました。

4度目のセーフティカーは最終盤の74周目です。トゥルーリが前を行くチャンドックをサン・デヴォーテでパスしようとしたところ、チャンドックは負けじとインを絞ってしまい、トゥルーリのロータスがチャンドックのHRTに乗り上げるという大事故に。トゥルーリもチャンドックも大ケガはなかったものの、あわや大惨事というクラッシュでした。

この時に思い出したのが、12周目のヌーベル・シケインでアロンソがトゥルーリをパスしたシーンでした。ピットスタートのアロンソは、遅れを取り戻すべく序盤から猛烈にプッシュ。もちろん新興チームとフェラーリとの速度差はずいぶんとあるので、トゥルーリがパスされるのも時間の問題でした。12周目のトンネルで2台の差が詰まったとき、トゥルーリは自らスピードを落とし、トンネル出口でアロンソに道を譲ったのです。

トンネル出口では、視界が急に明るくなってフラッシュバックのような状態になり、ここでバトルを展開することはあまりに危険です。ベテランのトゥルーリはそれを十分わかっていて、リスクをきちんと回避した。"抜かれ方"をよくわかっているな、と思ったのです。

チャンドックは73周目のサン・デヴォーテで、トゥルーリに完全にインに入られているにもかかわらず、抜かれまいとしてラインを絞った。あれは本来、諦めて道を譲るべき場面です。ポジションを守りたいのはわかるけど、クラッシュの危険を回避することは何より第一に考えなきゃいけないのではないかと。若さ故という見方もできますけど、なにかあってからでは遅いからね。

アクシデントがたくさん残ってしまって、せっかくのモナコがちょっと興ざめになってしまった感もあったのは残念。レースは上位陣が順当に走りきって(心配されたレッドブルのマシントラブルもなく)、そのままチェッカー。4回ものリスタートでも集中を切らさず、その都度最高の走りをして見せたウェバーは見事でした。ヴェッテルはウェバーに比べて明らかに遅く、後ろのクビサのペースにも差をつけられるほどでしたが、なんとか耐えきったというところでしょうか。最後の最後、ミハエルがアロンソをパスしたことがわかった時は「やりやがった!」と興奮したものですが、どうやら違反裁定がくだった模様。チームは控訴していますが、どうなるか。

トラブル続きだったモナコでしたが、どれでもやっぱりモナコなのです。ポディウムでのウェバーの喜びようを見れば、それがよくわかります。「モナコの1勝は、他の3勝に値する」と言われるほどに特別なモナコ。今年も華やかに幕を閉じました。

2週間後にはトルコGP。8月のサマーブレイクまで2ヶ月間、F1は息をつく間もなく走り続けます。

[ESPN F1]モナコGP - 決勝レポート
[F1通信]モナコGP 7の結論

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F1第5戦 レベルの差

2010.05.11 Tuesday
2010 F1世界選手権 第5戦 テレフォニカ・スペイングランプリ
決勝 / カタロニアサーキット 66Laps(307.104km)
1位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
2位:フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
3位:セバスチャン・ヴェッテル(レッドブル・ルノー)

3週間ぶりのグランプリウィークです。日本ではこの3週間に大型連休があって、個人的にはここでJリーグの5連戦が詰まっていてサッカー漬けの毎日だったこともあり、とっても久しぶりのF1という感じ。多分にスキャンダラスなF1界のこと、3週間もあれば何か大きなニュースでもありそうなものですが、大したものはありませんでした。悪いニュースがなかったことは幸いなことです。

4戦のフライアウェイを終えて、いよいよヨーロッパラウンドがスタートします。サン・マリノがカレンダーから消えて以降ヨーロッパラウンドの開幕を担っているスペインは、フェルナンド・アロンソの大活躍で一気にF1熱が爆発した国。ここ数年は不遇のシーズンを送っているアロンソですが、それでも母国での人気は不動のもの。カタロニアのグランドスタンドは、フェラーリレッドとオビエドブルーの2色に染め分けられていました。ハイメ・アルグエルスアリ、ペドロ・デ・ラ・ロサも、それぞれ初の母国グランプリ。

アロンソは4番手スタートから、そのままポジションを保ってレースを進めます。第1スティントでヴェッテルがピットストップをミスしたのに乗じてポジションを上げ、中盤から終盤にかけては3番手を快調に走行。このところマシントラブルが続いていたフェラーリでしたが、3週間のブレイクでしっかりと修正してきたようです。チームラジオでも際立ったトラブルの情報はなく、順調なレース運びでした。

そしてレッドブルの速さも、ヨーロッパに移っても健在でした。予選でフロントローを独占したばかりか、ポールスタートのウェバーは、もはやレッドブルのお決まりとなった「国際映像にほとんど映らない走り」で圧勝。ヴェッテルはピットストップのミスでポジションを下げてしまった上、終盤はブレーキがほとんど残っていないくらいに厳しい状況でしたが、それまでに築いたアドバンテージが奏功して、最終的には3位表彰台。

今年のレッドブルは、オフの開発アドバンテージはもとより、シーズン中の開発も順調に進んでいるようで、他の追随を許していません。ヴェッテルもウェバーもクルマのことをよく理解して乗っていて、アクシデントやマシントラブルがなければ、軽々と上位を走ることができる。間違いなく、グリッドで最も速いマシンです。このクルマに追い付くのは、なかなかに簡単なことじゃありません。ミスさえなければ、ね。

アロンソと同じように、ヴェッテルのミスに乗じて2位を走っていたハミルトンでしたが、残り2周でクラッシュ。コース上にあったパーツの破片を左フロントタイヤで踏んでしまい、その瞬間にタイヤがバーストしてタイヤウォールに一直線。18ポイントを失うという手痛いアクシデントになってしまいました。これはアンラッキーとしか言いようがありません。誰が踏んでもおかしくない破片を、たまたまハミルトンが踏んでしまったってことなので。速さはありますからね。次は挽回してくるでしょう。

これまで一度も完走できていなかったザウバーは、小林が12位でチェッカー。ここにきてようやくの初完走です。Q3に進んで10番手からスタートし、スタートでコースアウトして一瞬ペースを落としながらも、何とか挽回して12番手。デ・ラ・ロサは20周目過ぎにピットインしてそのままガレージに入ってしまいましたが、心配されたエンジントラブルもなく、順調に走りきることができました。エアロの面で上位にはまだまったくかないませんが、レース距離を走りきって、エンジンを消費せずに済んだというのはプラス材料。今年は厳しいシーズンになることは分かっているので、我慢我慢のヨーロッパになりそうです。

それから、今回のレースでは、上位集団がバックマーカーをパスする際に、危うく事故になりそうな場面がいくつもありました。ヴァージンやロータス、ヒスパニアといった新興チームは、そのほかのチームとくらべてレースペースが圧倒的に遅い。およそ同じF1とは思えないくらいに違うのです。それにルーキードライバーも多い。3連続コーナーで道を無理に譲ろうとして、結果的にラインをふさいでしまうなんて、常識的に考えればあり得ないこと。マッサも怒りをあらわにしていたし、こういう部分のトレーニングはきちんとする必要があるんじゃないかな。まさに"命がけ"で走ってるんだから。

ミハエル・シューマッハがいまだに一度も表彰台に上がれていないことについては、まぁそんなもんだろうな、という感じです。昨年は全く他を寄せ付けない速さを誇ったブラウンGPですが、オフを挟んでの開発競争でトップチームにかなうほどではなく、あっさり追い抜かれている印象。ミハエル自身も、まだクルマに乗り切れていない感じがします。実のところ、僕はシーズン前からミハエルが実力を発揮することに懐疑的でしたので、現状に関しては疑問もないんです。ただやっぱり「強いミハエル」のイメージのままでいてもらいたかったな、と。"赤い皇帝"のままでいてほしかったな、という思いは強いです。

次はいよいよ、伝統のモナコ。華やかな雰囲気に包まれ、F1が最も輝く日。ドライバやクルーにとっては変わらないシーズンの一戦かもしれませんが、ファンにとってはやはり特別なグランプリ。四の五の言わずにモナコの華やかさを楽しみましょう。

[ESPN F1]スペインGP - 決勝レポート
[F1通信]スペインGP 5の結論

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F1第4戦 忙しいレース

2010.04.20 Tuesday
2010 F1世界選手権 第4戦 中国グランプリ
決勝 / 上海インターナショナルサーキット 56Laps(305.066km)
1位:ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
2位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3位:ニコ・ロズベルグ(メルセデス)

2007年に、サーキットの不具合によってレースがボロボロになってしまって以来、実は個人的に中国GPに対する心象があまり良くありません。いつか何か起こるんじゃないか、大事故とか、スチュワードとチームのトラブルとか、観客の安全に問題が出るとか、そういうことがあるんじゃないかと毎年ヒヤヒヤしています。けど、あれ以来大きなトラブルは(僕の知る限り)起きていなくて、上海もF1開催のノウハウを順調に蓄積しているのだな、と。

2004年の初開催から6回開催されている中国GPですが、そのすべてでウィナーが違っていること、そしてポールポジションからのウィナーが1人もいないことで知られています。今回ポールを獲得したのは、今季3度目となるセバスチャン・ヴェッテル。これまでのジンクスが継続されるならヴェッテルはこのレースに勝てないわけですが、果たして、その通りになってしまいました。

スタートで外側からヴェッテルをかわしたアロンソは、その後フライングが発覚してドライブスルーペナルティを食らいました。アロンソがフライングというのは、ちょっと考えられない失態ですが、狙いすぎたのか焦ったのか。6周目にペナルティを消化したアロンソですが、23周目にセーフティカーが入ったことと、目まぐるしく変わる天候のせいで各車のピットインが多くなったことで、全体から見ればダメージは最小限に抑えられていました。これは不幸中の幸い。

そう、今回は各チームとも、天候情報に振り回されたようでした。スタート前はドライ予想で、すべての車がドライのプライムタイヤ(堅いほうのタイヤ)を装着していました。が、すぐに雨が強くなり、一斉にピットインしてインターミディエイトタイヤ(浅溝のレインタイヤ)に交換。これは、リウッツィと小林、ブエミのクラッシュでセーフティカーが出ている間に行われたんですが、このセーフティカーラップが終わるころ(5〜6周目)には、再びドライタイヤにスイッチ。ですが、19周目ごろにはまた雨が強くなって、インターミディエイトに交換。ここまでですでに3回。これほど忙しいレースもありません。特に今季は、レース中の給油が禁止されたことで、ピットインが1回しかない(プライムとオプションの両タイヤを必ず使わなければならない規則があるので、必ず1回はピットに入ります)ことなど普通ですから、これほどピッチ作業が多く見られるのは、もしかしたらこれが最初で最後かも。チームは大変だったでしょうけど、見ている方としては楽しめました。

その混乱の中、最初の雨でインターミディエイトにスイッチせず、ドライタイヤで走り続けたのがバトン。ハミルトンが2周目にピットインしたことからもわかるように、マクラーレンチームとしてはタイヤ交換を推奨したようですが、これをパスしたのはバトン自身の判断。結果的にはその判断は正しかったわけで、しかもドライタイヤをとてもいたわって走っていた。うまくなったなと思いましたよ。MP4-25は今期のマシンの中でもトップレベルの速さをもっていますが、今回のバトンの優勝は、バトン自身のレースマネジメントスキルがもたらしたものです。マクラーレンに移籍して、いろいろ叩き込まれているんだろうな。

今回の負け組は、レッドブルです。昨年までのレッドブルのマシンは、それもフロントタイヤへのダメージが大きく、反面ウェットレースではそれが良い方向に働いて好成績を収めてきました。が、今季のマシンはそういうわけでもないようで、ドライ用にセットアップしたクルマはウェットレースに対応しきれていませんでした。終盤は浅溝タイヤの溝がほとんどなくなっていて、ヴェッテルとウェバーはどうにか後ろをブロックしつつ、チェッカーまで走らせるので精いっぱいのようでした。クルマの速さもありましたし、トラブルもなく、戦略もノーマルでしたが、今回に関しては「力負け」ということになるんでしょう。

それにしても、ザウバーは深刻だなぁ。小林はオープニングラップでリウッツィに追突されてのリタイアでしたが、デ・ラ・ロサはまたしてもエンジントラブル。これで4戦連続のダブルリタイア、完走ゼロです。事故はまぁ仕方ないとしても、エンジントラブルがここまで頻発するのは、はっきり言えば異常事態です。ザウバーは今季フェラーリエンジンを使用していますが、フェラーリ自身もマレーシアでエンジントラブルを起こしたように、エンジンの信頼性に疑問符が付いています。ペーター・ザウバーは「エンジン固有の問題か、シャシーと関連するものかは分析しないとわからない」としてフェラーリへの批判を避けましたが、この先もトラブルが解消されないとなると、さすがに問題視せざるを得ないのではないでしょうか・・・・。

3週間あいて、いよいよヨーロッパラウンドに入ります。アイスランドの火山噴火の影響が心配されていますが、3週間のインターバルがあること、BAやエールフランス、KLMがテスト運航を行って問題が出ていないことなどから、バーニー・エクレストンは「貨物については問題ない。スペインGPがキャンセルされることはない」と話しています。イベントはもちろん大事ですが、安全には十分気を配ってもらいたいものです。トラックの外でもね。

[ESPN F1]中国GP - 決勝レポート
[F1通信]中国GP 7の結論

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