【ネタバレあり】シン・ゴジラ "素材"にされたゴジラ

2016.08.25 Thursday

僕はいわゆる「平成ゴジラ」世代です。はじめて見たゴジラ映画は、1989年の「ゴジラ vs. ビオランテ」。もともと父が大のゴジラファンで、父に連れられて映画館に行ったわけですが、以降95年の「ゴジラ vs. デストロイア」までと、その後の「ミレニアムシリーズ」のすべてを劇場で鑑賞。父は、ゴジラの由来や歴史についても熱心に聞かせてくれて、僕もいろいろ本を読んだりしました。昭和ゴジラは今に至るまで見ることができていませんけど、気づけば僕は、特撮とゴジラ映画にすっかりハマッていたのでした。

1998年にハリウッドがゴジラ映画をリメイクしましたが、これは「ゴジラ映画」とはとても呼べない、単なるモンスター映画でした。これも家族で見に行きましたけど、一同すっかりショックを受けてしまって、なので2014年のハリウッド版は見に行きすらしなかったのです。

ですが今回、東宝が久しぶりにゴジラ映画を製作すると。CGなどの現代的なテクノロジーも導入して、新しい特撮とゴジラを作ると。製作を指揮するのが庵野秀明というのがもうとにかくめちゃくちゃに不安ではありましたが、それでも「東宝が作るゴジラ映画」を楽しみに、映画館に脚を運んだのであります。

以下、作品のネタバレを含みますのでご注意ください。たたみます。
続きを読む >>
| at 22:03 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

【ネタバレあり】 ちはやふる−上の句・下の句− ひとりじゃない、と気づくとき

2016.05.12 Thursday

アナログゲームが好きです。モノポリーや人生ゲームみたいなボードゲームも好きだし、ちょっと前に本格的なポーカーを体験してすごく面白かった。学生の頃には花札にハマった時期もありました。残念ながら触れる機会はそれほど多くないですが、でもアナログゲームは好きです。

日本的な「和」の雰囲気も好きです。伝統文化にはわりと興味があって、先日歌舞伎を見に行ったのもそれがあってのこと。父が昔剣道をやっていたり、母がいま長刀をやっているので話を聞く機会も多くて、そういうのも影響あるかも。洋菓子より和菓子、ケーキより大福が好きです。

そんなわけで、かるたも興味がないわけではありません。ただ、競技かるたには今まで触れる機会もなかったので、原作も第1巻しか読んでませんでした。ですが、そこかしこで目にしたキービジュアルがとても綺麗だったのと、あと松岡茉優ちゃんが出演するということで、じゃあ見に行ってみるかということにしたのです。

以下、作品のネタバレを含みますのでご注意ください。たたみます。


続きを読む >>
| at 20:26 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

【ネタバレあり】Fuller House 家族の物語は終わらない

2016.03.24 Thursday

「アーアーアーアー(*´▽`)♪」というイントロを聞くと、僕なんかは今でも自然とニヤッとしてしまうものです。1993年から当時のNHK教育テレビで放送されていた、アメリカのホームシチュエーションコメディ「フルハウス」。その29年後(この「29年後」は「本国で放送が始まった1987年から29年後」を指す)を描くスピンオフドラマが制作されました。

当時出演していたオリジナルキャストが勢ぞろいし、セットも当時のものを再現して、まさしく「タナー家のその後」をそのまま描くコンセプト。そして何より嬉しいのが、日本語吹替え版の声優さんたちも、当時担当していた人たちがそのまま出演するということです。NHKで「フルハウス」を見ていたときは吹替え版で見ていたので、新作も吹替え版で見るつもりでしたから、このニュースは嬉しかったし、同時にとても安心したのです。

新作「フラーハウス」は、インターネット動画配信サービスNetFlixでの独占配信。時間が取れなくて2月26日の配信開始後すぐにというわけにはいきませんでしたが、3月に入ってようやく登録をして、FireTVでゆったり視聴。初日から第1シーズンの全13話が配信されていて、1話あたり30分弱。見ようと思えば1日で全部見てしまうこともできます。できるんだけど、なんかもったいない気もして、数話ずつに分けて見てました。それでも3日くらいで全部見ちゃったんだけどね(笑)

以下、作品のネタバレを含みますのでご注意ください。たたみます。


続きを読む >>
| at 22:32 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

ライブセットリスト Yuki Kajiura LIVE vol.#13 〜featuring SWORD ART ONLINE〜 東京公演

2016.03.22 Tuesday
Yuki Kajiura LIVE vol.#13 〜featuring SWORD ART ONLINE〜 東京公演
2016/03/21(Mon.) 17:00 東京国際フォーラム ホールA

M01. swordland
M02. aerial fight

- Talk -

M03. town in the morning
M04. climbing up the world tree
M05. last flight

- Talk -

M06. the first town
M07. march down
M08. daily life, you and me
M09. tonky
M10. fly away from here!

- Talk -

M11. a tender feeling
M12. another state of emergency
M13. Death Gun
M14. critical phase
M15. shoot 'em up!
M16. moon and shadow

- Talk -

M17. smile for me
M18. at nightfall
M19. dance with me
M20. aincrad
M21. defeat him and get it!
M22. you are not alone

- Talk -

M23. peace, again
M24. a new world of fairies
M25. we have to defeat it
M26. a narrow escape
M27. swordbreaking land
M28. she has to overcome her fear

E01. gunland

- Talk -

E02. luminous sword

JUGEMテーマ:音楽


| at 22:00 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

ライブセットリスト FictionJunction CLUB LIVE 〜FJC会員が選ぶ“もう一度聴きたいBEST20”Part2〜

2016.03.08 Tuesday
FictionJunction CLUB LIVE 〜FJC会員が選ぶ "もう一度聴きたいBEST20" Part2〜
2016/03/05(Sat.) 18:03 中野サンプラザホール

M01. contractor (4位)

- Talk -

M02. vanity (6位)
M03. lirica / Kalafina (18位)
M04. 凱歌 / FictionJunction (19位)

- Talk -

M05. edge / See-Saw (9位)
M06. 黄昏の海 / See-Saw (13位)
M07. 宝石 / FictionJunction (20位)
M08. in the land of twilight,under the moon (15位)

- Talk -

M09. 光の旋律 / Kalafina (12位)
M10. MADLAX_mix (11位)
M11. everlasting song / FictionJunction (14位)

- Talk -

M12. in the garden of sinners 〜 from paradigm (10位)
M13. アレルヤ / Kalafina (8位)
M14. obsession / See-Saw (7位)

- Talk -

M15. 目覚め (17位)
M16. MATERIALISE (5位)
M17. nowhere / FictionJunction YUUKA (16位)

- Talk -

M18. 暁の車 / FictionJunction YUUKA (3位)
M19. stone cold / FictionJunction (2位)

- Talk -

M20. あんなに一緒だったのに / See-Saw (1位)

E01. the world
E02. zodiacal sign

- Talk -

E03. sing a song

JUGEMテーマ:音楽


| at 20:24 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

ライブレポート 原点、生業、本領

2015.06.30 Tuesday
Yuki Kajiura LIVE vol.#12 "7days Special" 東京公演 / 東京国際フォーラムホールC

時に無茶苦茶ななコンセプトを持ち込んでコンサートを刊行する梶浦由記さんですが、今回は3種類の公演形態を、東京と大阪で計三回しするという強烈なもの。3種類でセットリストが全く違ううえ、同じ形態の公演でも登場するゲストによって曲がいくつか変わるという、まさしく「出演者泣かせ」なライブツアーになりました。僕が見に行った3公演で演奏された曲は、合計でしめて70曲。この「70」という数字のインパクトよ。

Yuki Kajiura LIVEのいわゆる"通常営業"に最も近かったのは、いわずもがな「日本語封印Special」でした。梶浦さんによれば、劇伴や楽曲提供などを含めてこれまで作曲してきた曲のうち、日本語を含むものは全体の5%に満たないそうです。それだけ非日本語曲が多ければライブでプレイされる曲も非日本語曲が中心になるのは必然なので、こういう曲のラインナップはいわば「定番」なんですね。

定番曲もあれば初披露の曲もあり、腰を落ち着けて比較的ゆったりと楽しめました。「heigen」は僕は大好きな曲で、ヴォーカルの明るいハーモニーが特徴的なさわやかな曲です。タイトルの「平原」というイメージそのままに、壮大な音の広がりと重なりを感じることができます。北欧伝統の歌唱法「ヨイク」を取り入れていて、歌ったJohan Sara Jr.さんを招いての完全版をいつか聴きたいなと思っています。叶うといいな。

この日のみのゲストヴォーカルでREMIさんも登場でした。REMIさんの高音は本当に綺麗で、混じりっ気のない澄んだ水のような響き。トークでしゃべるのは初めて聞いたんですけど、鈴が鳴るようなコロコロとした声で、きれいだけどなんか現実味がないですねw 衣装はかわいらしくまとめて、今までとはまた違った印象でした。

初めてこのライブを見る人や、歌詞を中心に曲を聴くという人からすれば、意味を追いづらい曲ばかりが並ぶこの形態はさながら「異常」の部類だと思いますけど、僕はどちらかというとヴォーカルも含めて「音」を楽しむタイプ。なので、意味がなくても耳触りのいい音が並ぶ音楽は聴いてて心地いいです。なによりこの「日本語封印」は、2008年に行われた Yuki Kajiura LIVE Vol.#1 のコンセプトでもあって、いわば梶浦さんのライブの「原点」。梶浦さんの作る音楽を楽しむには、この形態が一番なのです。

音を楽しむタイプとしては、インストゥルメンタル楽曲がほとんどという構成の「SoundTrack Special」は、個人的にもとっても楽しみにしていました。席は2階席の最後方という位置取りでしたが、しかしほぼ中央で音の響きには偏りのない位置取り。じっくりと音楽を聴くにはちょうど良かったです。この日はゲストミュージシャンが多く、フルート、アコーディオン、パーカッション、イーリアン・パイプと、様々な楽器が登場しました。

イーリアン・パイプという楽器を生で聞いたのはこれが初めて。バグパイプは何度か聞いたことがあって、それと似たものかと思ったんですが、構造とか音色は全然違いますね。振り返ってみれば、これまでの梶浦さんの曲には随所にイーリアン・パイプが使われていて、梶浦さんの音楽には欠かせない音色ではあったのです。僕はケルト音楽のようなヨーロッパの民俗音楽もわりと好きなので、生のイーリアン・パイプの音は耳に心地よくて素敵でした。

トークコーナーでは、メンバーさんがそれぞれ演奏している楽器の「豆知識」を披露してくださって、これは大変に面白かったです。初めて聞く楽器や聴く機会の少ない楽器はもとより、なじみ深いと思っていたギターやドラムに関しても、思わず「へぇー!」と唸ってしまうようなトリビアがたくさん。このコーナーの寄せ集めだけでイベント1回くらいできてしまいそうです。素人にはわからないいろんなこだわりがあったりもするようで、聞いててとても楽しかったですね。

SoundTrack Specialとの連続公演で開催された「日本語オンリーSpecial」は、FictionJunctionの本領発揮。全体の5%に満たない日本語曲でも、ホールが一番盛り上がるのはやっぱりここなのです。なんだかんだで、ノりやすいんだよね。定番のポップス調だから、メリハリもあって歌姫ズもガンガン煽ってくるし、馴染みの曲ばかりだからファンもみんな歌えるし。楽しいですよ、やっぱり。

See-Sawの曲をセルフカバーするが最近のマイブームだという梶浦さんですが、今回はすべてが「.hack//」の曲。.hack//といえば僕が初めて梶浦楽曲に触れた作品なので、いわゆる思い出補正バリバリなのですよ。だから、懐かしさもあってちょっと感動しちゃってね。すごく嬉しかった。

とりわけ、アンコールでの「edge」。これがものすごかった。疾走感と鋭さを兼ね備えたまさしく「エッヂの効いた」曲ですが、迫力、音圧、ハーモニー、バックサウンド、どれをとっても一級品。何よりも再現度がピカイチでした。石川智晶さんのヴォーカルに全然負けてませんでした。いやー感動した。あの曲だけプレイバックしてもう一度聞きたいです。

「dream scape」や「水の証」を久しぶりに聴けたのもうれしかったし、最後に「ユメノツバサ」をみんなで歌えたのも楽しかったです。ユメノツバサも、ライブ初期からやってるから思い入れが強くてね。あの曲を歌って、拍手して、カーテンコールでEverlasting Songが流れるっていう、このとても明るい空気感が素敵でした。とっても楽しかった!

いろいろ無茶をやる梶浦さんですが、でも僕はその無茶に全力でくらいついていくと決めたのです。だからこれくらいなんてことはない。7月の追加公演も楽しみですし、これからまたどんなめちゃくちゃなライブをやってくれるのかも楽しみです。まだまだ音楽の旅は続くのです。




セットリストは以下のとおりです。

続きを読む >>
| at 21:37 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

ライブレポート とびきりの Weekend Paradise!

2015.05.07 Thursday
東京パフォーマンスドール ZEPP TOUR 2015春〜DANCE SUMMIT "1×0" ver.3.0〜 東京公演 / ZEPP Divercity TOKYO


2014年の気になった○○」でも取り上げた、"新生"東京パフォーマンスドールのライブに行ってきました。ZEPPという比較的大規模なホールが会場ですが、当日券も出るし物販の種類も少ないしロッカーも余裕で空いてるし、なのでどちらかというとこじんまりした印象。開場直前のホール入口も大混雑というわけではなく、それでも揃いのTシャツやタオルマフラーを持った人たちがたくさんいて、それなりの熱を帯びていました。
僕は初参加にも関わらず入場整理番号がかなり早くて、なんと下手側の最前列で見られることに。TPDどころかアイドルのライブすらド素人の僕がこんなとこにいてしまっていいものかと思いましたけど、でもせっかくのチャンスなんでね、開き直って楽しむことにしました。

オープニングムービーが投影された緞帳が、クラッシュ音とともに落ちて9人のドールたちが登場。TPDの衣装にはそれぞれ呼称がついていて、今回は「サイエンス・オブ・カラーズ」。パステルなカラーリングとメタリックの輝きを両立させて、さらに人間味を排したソリッドな振りつけで近未来感を演出。こ、この既視感は、まるでPerfume!!と一瞬思ったものの、直後にバッキバキの打ち込みサウンドに合わせて迫力満点のダンスを展開するのを見て、あっさり前言を撤回することになりました。直線的なライトワークと見事に同調したダンスパートは、9人という大所帯をうまく活かして、動と静を融合した見事なパフォーマンス。若くてもプロのダンスユニット、いささか以上に甘く見ていたかもしれません。

TPDのライブ「Dance Summit」は、「ステージトークが一切ない、ノンストップのダンスパフォーマンスライブ」というコンセプトがあります。それ自体は聞いていたんですけど、まさか本当にトークがまったくないとは思いませんでしたし、「ノンストップ」というのもここまで本当にノンストップだとは思わなかった。曲の余韻もそこそこに、パーカッションのリズムを数泊挟んで、もう次の曲のイントロが始まる。それ自体はよくあること。でも、それが90分間ずーっととなると、これは普通ではない。だってメンバーはずっとステージに出てるんですよ?そりゃたまに袖に引っ込んだりはするけど、ハケて15秒後には、全然違う衣装に変わってまた出てくるんです。いわゆる「早替え」というやつですが、これ実際見てみるとすっごくビックリします。メンバーも大変だけど、裏のスタッフさんたちも相当訓練されて、何度も何度もリハーサルを重ねないとできないことだと思います。あれはすごい。脱帽もんだ。

9人のメンバーそれぞれにソロ曲があって、そのサポートダンスやコーラスを他のメンバーが担うというやり方も面白かった。サポート側もメンバーなので華があるんですけど、でもメインで歌うメンバーをしっかり引き立てることに徹していて、いいチームワークができていると思いました。衣装も様々で、ちょっとストーリー仕立てになった演出もあったり、宝塚歌劇のような雰囲気で魅せる曲もあったりして、本当に飽きなかった。面白かったです。

数少ないオリジナル曲の中でも、やっぱり「BRAND NEW STORY」は好きな曲で、それが2曲目でいきなり聴けたもんだから、初っ端から満足度どアップでした。この曲や「DREAM TRIGGER」は、曲だけでなくダンスもあって初めて完成するような曲で、なので目の前でその「完成型」をしっかり見られたというのがとても嬉しかったです。欲を言えば、曲の余韻をもうちょっと感じたかったかな。まぁリリースイベントとは違いますからね。

最前列にいたので前を誰にも邪魔されずに見ることができて、メンバーが本当に目前に来て、すごい体験をしてしまったなーと思います。星来ちゃんやあかりんは表情がくるくると変わって愛らしい。あんゆちゃんや二葉ちゃんは噂に違わずダンスがキレキレで、その迫力に圧倒されました。らこちゃんはすげー煽ってきた。ちょっと怖いくらいだったw 菜七っちの目の鋭さはきっとリーダーとしての責任感の表れで、あのブレなさは尊敬できるほど。いーちゃんは本当に眼がキラキラしてて、エクボがカワイイ。浜崎先輩の制服姿は反則級だけど、白スーツはもっとヤバかった。うさきは頬が真っ赤。途中からぜぇぜぇと肩で息をしていたけど、でも笑顔を崩さなかったのはすごいと思った。何より、みんなすごく楽しそうに歌ったり踊ったりしてるんですよ。それが本当に素敵で、知らない曲ばかりなのに自然と手拍子してしまってました。

とにかく、すごく面白かったし、楽しいライブでした。世の中には僕の知らない音楽がまだまだたくさんあるんだなと実感しました。大型連休の最終日だったんですけど、最高の締めになりましたよ。これはまた見に行きたくなるなー。夏からはまたライブシリーズが始まるそうで、近くで開催されるようならぜひまた見に行きたいと思います。これはハマッてしまいそうだぞ。やばいぞ!





DREAMIN’
DREAMIN’
posted with amazlet at 15.05.07
東京パフォーマンスドール ERJ (2015-06-10)売り上げランキング: 61,426




セットリストは以下の通りです。
続きを読む >>
| at 23:03 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

ライブレポート 音楽のごちそう

2015.03.10 Tuesday
BRA★BRA FINAL FANTASY Brass de Bravo with Siena Wind Orchestra 東京夜公演 / 東京オペラシティコンサートホール


FINAL FANTASYの音楽をオーケストラで奏でるコンサートは、ほとんど毎年と言っていいほど開催されていて、やってること自体はよく知っていました。行きたいとはずっと思っていたんですが、こういうコンサートを一人で見に行くのもなーと思って(ライブは一人で行くくせに!)、なかなか足が向かずにいたのですよね。今回このブラスバンドコンサートのことを会社のゲーム好きの後輩に話したところ「ぜひ行きましょう!」とノってきてくれたので、チケットを手配して見に行くことにしました。念願かなってのことなので、大変楽しみでした。

ファイナルファンタジーというゲームには僕は思い入れが強くて、はじめてプレイしたRPGがスーパーファミコンのFF4でした。それから、6、8、10、12、13と、すべてのタイトルをプレイしたわけではありませんが、長く贔屓にしているシリーズです。もちろん音楽も大好きで、お気に入りのBGMやテーマ曲がたくさんあります。その音楽をオーケストラの生演奏で聞けるというのですから、楽しみでないはずがない。

開演早々にFF4の曲が4曲もダダダッときてしまって、もうそれだけで感無量でした。「赤い翼」「バロン王国」は、FF4をスタートして一番最初に流れる曲。つまり、僕が最初に触れたファイナルファンタジーの音楽なわけです。それを、プロの吹奏楽が奏でる肉厚な音で聴けるこの感動といったらないですね。筆舌に尽くしがたいとはこのこと。

前半はブラスバンドの壮大な迫力を存分に楽しめるプログラムになっていて、FF7のバトルメドレーやFF6の「アリア」など、名曲揃い。「アリア」は良かった。繊細で壮大で、ホールをゆったりと包み込むような音色。FF6の曲はあまり聞きこんではいないんですけど、これは本当に感動しました。そんな合間に、「モーグリ」ではパーカッションを観客参加型でやってみたり、楽しい演出もありました。

曲を聴いてると、ゲームの画面が鮮明に思い出されるんですよね。バトルの音楽ではなんだか追い詰められる気分になるし、ダンジョンの音楽はやっぱり薄気味悪いし、ファンファーレを聞くと勝手に「よっしゃー!」みたいな気分になる。思い出補正といいますけど、そういう印象と結びついてるから名曲も名曲たり得るのかもしれません。

後半は一転してノリのいい楽しい曲が並びました。リズムよく流したり、ハイテンポで駆け抜けたり。「飛空艇メドレー」はジャズ風にアレンジされていて楽団も少人数になって、ちょっと意外な感じでした。「Ride On」はもうちょっとしっかり聞きたかったなー。FF8の飛空艇ラグナロクのテーマ、好きなんですよ。

意外といえば、FF10の名曲「ザナルカンドにて」が、なんだかとても楽しーい感じにアレンジされていたのには驚きました。静かで感動的な曲のはずなのに、ミドルテンポの弾むようなリズムの曲調になってしまうとは。不思議な気分。ブラスバンドアレンジならではですかね。フルオーケストラならこうはいかないよね。

アンコールでは、チョコボのテーマを会場全員でセッション。物販でグッズを買ったときに小さなタンバリンが配られていたのです。これをタンタカ鳴らして、とても楽しくコンサートは終わりました。感動と面白さと楽しさと、音楽のいろんな要素が味わえたコンサートでした。楽しかったなー。植松伸夫さんは以前テレビ番組で「オーケストラは、音楽の一番の"ごちそう"だと思う。現代の音楽のオーケストラをミックスして、何か面白いことができないかなといつも考えている」と言ってましたけど、オーケストラがこんなに楽しいとは思いませんでした。

次にこういうコンサートがあったら、またぜひ行きたいと思います。良い音楽を聴くと気分もいい。今まで直に触れる機会が少なかったので、これを機にいろいろ聞いてみたいですね。



プログラムは以下の通りです。おそらく全公演共通です。
続きを読む >>
| at 20:54 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

ライブレポート レッドプリンセス、ブルーナイト

2015.03.03 Tuesday
Kalafina LIVE THE BEST 2015 "Red Day" "Blue Day" / 日本武道館


2年ぶりにKalafinaのライブを見に行ってきました。Kalafinaの音楽からは長いこと離れていて、曲もあまりちゃんと聞いていなかったんですが、ベストアルバムをひっさげて日本武道館でライブを行うと。武道館は僕も行ったことなかったし、初めての武道館を好きなアーティストのライブで訪れるというのはなかなか素敵なことだなと思って、今回は見に行くことに決めたのです。

ベストアルバムを表題に掲げたライブなので、曲目はそのアルバムに収録されたものが中心でした。とはいうものの、実は僕はベストアルバムを聴いていないし、収録曲もまともに把握していないんですよね。でも、そこはベストアルバムですから、そんな僕でも十分に耳なじみのある曲がたくさん。デビューしてからの7年間を振り返るようなセットリストで、年月を行きつ戻りつ、曲の変化を楽しめる構成になりました。楽しかったな。こうやってKalafinaは変わっていったのだなと、思い出を振り返りながら聴いていました。

ひさしぶりに生で見たKalafinaは、僕が見ていたときとはずいぶん変わりました。日本武道館は10000人以上を収容するすごく大きなホールで、正八角形という構造上ステージもかなり広く大きい。その広いステージに、バンドメンバーと、あとはたった3人で立っているのです。それでも、これまでに見たライブと同じくらい大きく立派に見えたのだから、これこそ7年という時間と経験の為せる業なのだな。

ステージ上の演出も、メンバーの振り付けが増えて一層"魅せる"ステージになっていました。以前も振り自体は多少ありましたけど、あそこまでガッツリ身体を動かすものではなかったと思うのです。Kalafinaの一番の魅力が、3人で迫力満点のハーモニーを奏でるコーラスワークであることはもちろんですが、それに加えてステージ上でどう魅力的に仕上げていくかということを、いろいろな角度で考えて作っています。1日目と2日目では演出の仕方も大きく変えて、両日参加する人たちも飽きることなく新鮮に楽しめるようになっていました。衣装も、1日目は赤を基調にして鮮やかに仕立て、2日目は青をベースに引き締まった感じにまとめて、印象がまるで違う。単に色違いなわけじゃなくて、色の持つイメージを利用しつつ、うまい具合に裏切ってくるのはすごいなと思いました。

大きな会場でも見劣りしないように身体を大きく振ってオーディエンスを煽り、広いステージを駆け回り、アリーナから1階、2階席まで見渡して盛り上げる。曲間のトークでもよどみなく進行して、ときには観客を笑わせることもある。会場にはクレーンカメラにスタンドカメラが何台も入って、ライトエフェクトも豪華で鮮やか。バンドはなんとストリングスを8人も揃え、加えてフルートとアコーディオンまでいる。大型ビジョンのVEも綺麗で、さらに歌う3人が大きく映されたりもする。

なんか、すごいよね。まるで大物ミュージシャンみたい。

いや、「みたい」じゃなくて、Kalafinaは間違いなくビッグになっているんでしょう。天下の"武道館"を2日とも満員にし、チケットを取るのも大変だという話も聞きます。タイアップも次々に決まっているし、先日は「Music Fair」にも出演したし、押しも押されぬ地位に立っています。
先日、梶浦由記さんのファンクラブ「FictionJunction CLUB」の限定ライブがあって、もちろんKalafinaも参加していたんですが、いわゆるFictionJunctionの出番と比べて、Kalafinaのときだけ観客の盛り上がりが全然違ったんですよね。いつの間にか「Kalafinaのファン」という人たちがずいぶん増えていたんだなと実感したのです。「梶浦由記がプロデュースするユニット」という枕詞なんかすっかり必要なくなるくらい、Kalafinaは「Kalafina」として独り立ちしているのです。

音楽を目いっぱい楽しむと同時に、なんだか感慨にふけった2日間でした。パシフィコ横浜での初ステージやO-EASTでのフロントアクト、morphでの月イチライブのころとは、もう比べ物にならないですね。Hikaruちゃんなんかあんなにしゃべる子じゃなかったもんw 本当にみんな変わったなと、すごいなと、そればっかり思ってました。

武道館公演はひとつの区切り。ですが3人は「これは通過点、新たなスタート」と口をそろえます。10月からの全国ツアーも発表されて、みんなやる気満々。これからも走り続けるKalafinaが何を作り出すのか、楽しみです。



セットリストは以下のような構成でした。
続きを読む >>
| at 17:17 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |

【ネタバレあり】リトル・フォレスト−冬/春− "暮らす"ということ

2015.02.25 Wednesday

この映画のことを知ったのは、数週間前に見た「ANNIE」の前に流れる予告編でした。田舎の物語や人間ドラマはそれほど引かれることはないんですけど、どうやら美味しいそうな料理やお菓子がたくさん出てくる話らしい。でも別に料理人が主人公というわけでもないみたい。へー、なんか不思議な感じ。で、見てみようかなと思ったのです。

見たのは「冬・春」編の予告で、実は四季を通した四部作。「夏・秋」編が既に昨年のうちに公開になっていて、そのDVDが1月末に発売だと。いいタイミング。これはもうアタマから通して見ろってことだなと思って、発売になったばかりのDVDをさっそく借りて「夏・秋」編をじっくり見て、そして今回「冬・春」編を見に行ったのでした。

以下、作品のネタバレを含みますのでご注意ください。たたみます。
続きを読む >>
| at 19:02 | PermaLink | レビュー、コラム | comments(0) | trackbacks(0) |
supporting
stella cadente.netは、

ジェフユナイテッド市原・千葉
千葉ロッテマリーンズ
つくばFC


を応援します。

ばぐー

故郷・地元スキー。
categories
entries
archives
search
Feed