[Gyao] CAR TOUCH!! Vol.11 キャデラック STS
それぞれの国には、"クルマの3強"あるいは"4強"というのがあって、日本でいえばトヨタ、ホンダ、日産。フランスではルノー、プジョー、シトロエン。ドイツではメルセデス、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン。どれもよく名の知れたカーマニュファクチュアだ。
アメリカには、いわゆる「ビッグ3」というのがある。言うまでもなく、ゼネラルモータース(GM)、ダイムラー・クライスラー、フォードのことだが、しかし"アメ車の3強"というと、シボレー、コルベット、キャデラックだというのが僕の持論だ(このすべてがもはやGMの一ブランドになっているのは事実だが)。
実のところ、僕はあまり「アメ車」が好きではない。というのも、アメ車というのは
1959年型キャデラックエルドラドに代表されるようなパンクなイメージがあって、なんとなく受け付けなかったのだ。あれから比べれば、今のアメ車はずいぶんと"丸く"なってきたんだなぁと思った。
形としてのアメ車の特徴は、僕が考えるに、いわゆる「ハコ型」になっていることだとおもう。ヨーロッパ車は全体的に曲線を利用したスマートなデザインなのに対して、アメ車は直線を大胆に使ったデザインが多い。「ベコッ!ベコッ!!」という擬音が似合うと思うけど、ちょっとわかりにくいかな?
今回のSTSは、ヘッドランプもリアランプも縦型になっていて、これも個性を十分に引き出している要因ではないかと思う。フロントグリルを大きく見せたくて、でもヘッドランプを追いやることはしたくなくて、じゃあ縦にしようってことになったらしい。リアが縦になっているのは、これはキャデラックの伝統なのだとか。
グローバリゼーションを視野に入れながらも、100年以上続く伝統をちゃんと受け継いだクルマ。たしかに「どこからどう見てもアメ車」というようなデザインではないが、ちゃんと見ればエンブレムがなくてもアメ車だとわかる。そこがいいのかもしれない。逆にうがった見方をすれば、中途半端ととられるかもしれない。
大きさとしてはBMWの7シリーズやメルセデスのSクラスと同じで、かなり大きい車だ。まあ、大きいこともアメ車の特徴だから、これはこれでいいのだろう。GMもそこは意識しているのだ。
とはいって、本体価格800万円以上という価格から言っても、「アメ車」というカテゴリから言っても、やっぱり「よし、買おう」という気になれないのだなあ。どうしてだろう。あの圧倒的なプレッシャーに押されてしまって、こっちが萎縮してしまうのかもしれない。
bugchan的デザイン評価は、こちら。
方向性:3.0
完成度:3.0
訴求度:2.0
独創性:3.0
官能度:2.0
総合:13.0
前回のアルファロメオのときに、「イタリアのクルマと言えば」ということとでフィアット、フェラーリ、アルファをあげたけど、大事なメーカーを忘れてました。ランボルギーニ。忘れちゃいかんよ、これは。
ではイギリスは?と聞かれると、これは困る。何せイギリスは名車の宝庫で、あげたらキリがないのだ。ざっとあげても、ジャガー、ロールスロイス、ロータス、アストンマーティン、ベントレー、ローバー。ここから"3強"を選べって言われても、ねぇ。
次回はそのイギリスから、名車ジャガーXJ。これでいったん一区切りだそうです。