FictionJunction Yuki Kajiura LIVE Vol.#4 〜 Everlasting Songs Tour 2009 〜 東京公演 / JCBホール
半年ぶりの、梶浦由記さんのライブに行ってまいりました。今回は、FictionJunctionとしての初のアルバム「Everlasting Songs」をひっさげての、東名阪3公演ツアー。平日の名古屋・大阪を経て、東京・JCBホールでいよいよ最終日。千秋楽です。
JCBホールは全席指定。FC先行でチケットを取ったものの、アリーナの後方だいぶ右寄りという位置取りで、ちょっと見づらかったのは残念でした。僕は開場10分後くらいにホールに入ったんですが、その時点ではまだ埋まりはまばら。開演30分前を過ぎたあたりから一気に埋まり始めて、ホールをざわついてきました。そこかしこで、ツアーパンフの袋を開ける「ビリビリー」という音が聞こえていたのが印象的。
二部構成となる今回のライブ。第一部はFictionJunction YUUKAということで、YUUKAちゃんオンステージ。2007年2月以来の「FJY」としてのステージで、とにかく楽しみで仕方ありませんでした。DreamPortや昨年末のLIVE Vol.#3でサプライズ登場はしていたけど、じっくりたっぷり聞けるのは本当に久しぶりだから。
開幕は「circus」。激しくはないけれど、静かに、でも内に熱い情熱を秘めて、朗々と歌い上げる姿が、なんだか別世界のようでした。そこにいるのに、見えているのに、間に見えない越えられない壁があるような、不思議な感覚。
でも、続く「aikoi」でハジケてシャウトして楽しんでいるYUUKAちゃんを見て、こっちもやっぱり楽しくなっちゃって、「あ、戻ってきた」と思いました。YUUKAちゃんが僕らの世界に戻ってきたのか、僕がYUUKAちゃんの世界に戻れたのか、それはわからないけど、同じ場所にいるな、って思えた。それから、いろんな場所を、世界を行ったり来たりする不思議な時間。こうやって次々に世界を飛び越えていくのが、まさしくFJYの世界。そして「ピアノ」へ。
この曲は2年前のプレミアライブで初披露されて、そのときのことは今でも鮮明に覚えています。それくらい思い出深い曲。YUUKAちゃんの"泣き声"が全開で、その歌声に、吸い込まれてしまいそう。1コーラスのあと、梶浦さんのピアノソロから「暁の車」が流れ始めたときは、まるで心臓をグッと鷲掴みにされたような感覚に襲われました。ゾクッときた。
第一部では、コーラスとして貝田さんとHIKARUちゃんがサポート。FJYのYUUKAちゃんとKalafinaのHIKARUちゃんという組み合わせは、現状一番実現しにくいジョイントなので、このめずらしいコンビネーションも楽しむことができました。生コーラスも実にきれいで、YUUKAちゃんのパワフルなヴォーカルをしっかりと引き立ててくれました。
第一部の最後は「約束」。「また会いましょう、という約束、という意味をこめて」と梶浦さんが言って、YUUKAちゃんは魂こめて歌ってくれて。まっすぐで素直な歌詞が次々に飛んできて、ちょっと切なくなりました。
梶浦さんも言っていたように、チケットを買ってのFJYライブは初めてだし、アルバム「circus」を発売してからは初めてのライブ。あれからずいぶん時間が経って、いろいろなものが変わって、聴く音楽も少し変わった。けど、YUUKAちゃんの声が、歌が、FJYの曲が好きだっていう気持ちは、やっぱり変わってないなと実感してしまいました。僕にとっては、梶浦サウンドの「原点」で、もちろん唯一無二の存在。FictionJunction YUUKAがあってこその、FictionJunctionなんだと、改めて思いました。
若干のインターバルを置いて、第二部の開演。今度はFictionJunctionとして、"いつもの"4人の歌姫が登場です。「星屑」は、この世界へいざなうように、じっくりと聞かせてくれました。続く「here we stand in the morning dew」は、貝田さん全開。ホントに気持ちいいです。さわやかに、草原を駆け抜ける一陣の風のよう。
歌姫紹介のあとの6連発は、これはすごかった。まずはFiction"Punk"tionこと、KEIKOちゃんとKAORIちゃんがそのパワーヴォーカルを遺憾なく発揮する「synchronicity」。これがすげーんだ。あの激しさ、熱さは、ちょっと筆舌に尽くしがたい。あの場の空気を、一瞬にして「自分たちのモノ」にしてしまうものすごいパワーは、KEIKOちゃんとKAORIちゃんと、曲をアレンジした是永さんの「超ロック系」コンビネーションでないとできない。アツすぎる。
そんな熱しきったホールの空気をまた一瞬にして静かに沈めた、WAKANAちゃんの「水の証」。あの広いホールに、ただひとつだけ、静かに、美しく響く"女神の歌声"は、実に心地よく、本当に心に響きます。とてもきれいで、素敵だった。入れ替わりに、KAORIちゃんの「みちゆき」。ついさっきあんなに激しいところを見せたのに、人が変わったように、切なく、でも力強く。僕は正直この曲がちょっと苦手だったんですが、印象がまるで変わりました。KAORIちゃん、やっぱすごいや。
そしてそしてお待ちかね。「目覚め」→「salva nos」→「zodiacal sign」の3連発は、ここは勢いに任せて一気に突っ走ります。何も考えるな。迷うな。そこにこの音があるなら、それを心で感じること。それが"音楽"。それを実感できるパートが、この場面。是永さんのギターソロも、今野さんのバイオリンも、ジュニアさんのベースソロも、ますけさんのドラムアクションも、全部全部、限界までノッていく。アツく燃えろ!燃え燃えだよ!
メインパートのラストは、待ちに待ったファーストシングル「Parallel Hearts」。梶浦さん曰く「曲を作ったとき、『これは絶対にライブでやろう!』と思って、それでライブのバンドメンバーに演奏してもらって、ライブでも歌えるようにパート振りをして。今日、その夢が叶います」。僕だってこの曲を生で聴けるのが楽しみで仕方なくて、大興奮の1曲でした。歌姫たちの声が次々に絡まって、メインもコーラスもどんどん入れ替わって、梶浦サウンドの真骨頂を体感させてもらいました。聞いてるこっちは、迫りくる音の波に飲まれないようにするのに必死でしたが、あ、でもあの音の波なら飲まれてもよかったかな。
アンコールのスタートで、とても聞き慣れたベースとストリングスが聞こえたとき、とても信じられない気持ちでいっぱいでした。昨年末以来、この音を何度繰り返し聞いたかわかりません。この場面を何度繰り返し見たかわかりません。それくらい大好きな曲と、大好きなアレンジ。でも、同じアレンジをまた聞けるなんて思っていなかった。
ツアータイトルにもなっている「Everlasting Song」は、ライブアンコールのために特別なアレンジが加えられています。イタリア語で奏でられる歌姫たちのコーラスと、それを軽やかに引き立てるバックサウンドの融合がとても心地いい。1年前のLIVE Vol.#2で披露され、DVDにも収められた名曲が、よみがえってくれました。
メインフレーズはKEIKOちゃんから始まるんですが、その歌を聴いたとき、僕はしばらくASUKAちゃんが歌ってるんじゃないかと思ってしまって、何度もステージを見直してしまいました。そっくりだったのです。歌い方はもちろん、声までそっくりだった。とにかく驚いてしまって、でももう1人の歌姫が現れてくれたようで、とてもうれしかった。またひとつ、この曲に思い出が増えました。
最後のトークでは、梶浦さんがいつになく語ってくれました。
「みなさんのおかげで、ライブも4回目を迎えることができました。曲を作ること、演奏することも楽しいけど、やっぱり一番嬉しいのは、自分で作った曲をこうして演奏して、それをみなさんが笑顔で聴いてくれること。ライブはそういう嬉しさを実感できるんです。そう思うたびに、私は音楽が好きなんだなぁ、って思うんですよ」
そういう嬉しさを、僕も感じているんですよね。やっぱり、僕も音楽が好きなんです。
ところで、今回は全曲日本語曲のアルバム「Everlasiting Songs」をフィーチャーしたがゆえ、梶浦さんのライブでは過去最高の日本語率(笑)を誇ったわけですが、それについて梶浦さんが一言。「やっぱりね、人生バランスが大事だと思うんですよ」。
というわけで、次回は「日本語封印ライブ」でいきます!年明けの1月、横浜BLITZで!
なんだってーーーーー!!??
最後にとんでもないサプライズが待っていました。LIVE Vol.#5の開催決定報告。ライブ中に次のライブの告知をしちゃうなんて、梶浦さんらしくない!でもうれしい!昨年の春にO-WESTで開催された、あの一種異様な空間がよみがえるのですね!ひゃー!楽しみ!
そして、ゴールデン・歌姫ーズに、YUUKAちゃん、HIKARUちゃんを加えた6人で、最後の一曲。曲紹介で、梶浦さんが歌詞の一節を語ったのですが、それを聞いて、また信じられない思いになりました。ああ、最後のこの曲が聞けるなんて。なんて幸せなんだろう。
私が今ここにいることを、喜びだと思いたい。
6人で壮大に歌い上げた歌は、「angel gate」でした。大好きな曲なんです。この曲が聞ける日を、ずっと待っていたんです。それがやっと叶いました。うれしい。ありがとう。
今回も、たくさんの歌と、笑いと、楽しさと、感動をくれました。披露された曲は、実に28曲。長丁場でした。でも、あっという間。この時間がいつまでも続けばいいのに。毎回思うことですけど、でも、またこの時間をすごしたいと思って、それを楽しみにしながら待っている時間も、また楽しいものですね。
じゃあ、次は来年。横浜で!
待ってるよ!
[報知]梶浦由記、ツアー最終公演「喜び感じる」
セットリストは以下になります。



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