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F1第6戦 経験値の差

2010.05.17 Monday
2010 F1世界選手権 第6戦 モナコグランプリ
決勝 / モンテカルロ市街地コース 78Laps(260.520km)
1位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
2位:セバスチャン・ヴェッテル(レッドブル・ルノー)
3位:ロバート・クビサ(ルノー)

世界中から集まるセレブ達。きらめく地中海の水面。輝く太陽。大公主催の豪華なパーティ。すべてが特別な週末。世界中のF1ファンが待ち望む、年に一度の特別なグランプリ。それがモナコ。

予選で台頭したのは、またしても異次元の速さを見せたレッドブル。マークウェバーはスペインに続く2戦連続のポール・ポジション獲得で、モナコ初優勝へ視界良好。レッドブルは開幕から6戦連続でのPP獲得です。それに迫るタイムをたたき出したのがルノーのクビサ。過去にはBMWで2位表彰台を獲得しているクビサ。今度こそ頂点に登りたいところ。3番手はヴェッテル。アロンソがFP3でクルマを壊してしまい、予選を走ることができませんでした。決勝はピットレーンからのスタート。

クビサはスタートでヴェッテルを封じるべく、フォーメーションラップ後にわざとノーズをイン側に向けてグリッドに停車。シグナルブラックアウトでまっすぐインサイドに突進しますが、ヴェッテルはその上を行きました。さらにイン側にクルマを振って、あとはルノーエンジンのパワーでもって一気に前へ。距離をロスしたクビサを抑えて、サン・デヴォーテでは2番手に立ちました。うまくさばいたもんです。クルマ自体の速さに助けられた面も多分にありますが、逆にいえばクルマの速さをうまく活かしたわけで。これで早くもレッドブルが1-2体制です。

今回のレースでは、セーフティカーが4度も出動しました。これはモナコGP史上初のこと。1度目は1周目です。モナコ名物のトンネル内で、ニコ・ヒュルケンベルグがレコードラインを外してグリップを失い、その側の壁に激突。あんなところで事故るなんて、初めて見ました。2度目はバリチェロ。ボウ・リバージュあたりでしょうか。パンクしたのかガードレールに擦ったのか、派手にクラッシュしてコースのど真ん中にストップ。気になったのは、止まった直後にバリチェロがステアリングを外に投げ捨てていたこと。本来はマシンを降りた後に元に戻さないといけないんです。投げ捨てたステアリングをブルーノ・セナが踏んでしまったようで、大事には至りませんでしたが、ベテランらしからぬプレーでした。3度目は、3コーナー(マッセ)にあるマンホールか側溝かがはずれた影響で出動。これは大事なくすぐに解除されました。

4度目のセーフティカーは最終盤の74周目です。トゥルーリが前を行くチャンドックをサン・デヴォーテでパスしようとしたところ、チャンドックは負けじとインを絞ってしまい、トゥルーリのロータスがチャンドックのHRTに乗り上げるという大事故に。トゥルーリもチャンドックも大ケガはなかったものの、あわや大惨事というクラッシュでした。

この時に思い出したのが、12周目のヌーベル・シケインでアロンソがトゥルーリをパスしたシーンでした。ピットスタートのアロンソは、遅れを取り戻すべく序盤から猛烈にプッシュ。もちろん新興チームとフェラーリとの速度差はずいぶんとあるので、トゥルーリがパスされるのも時間の問題でした。12周目のトンネルで2台の差が詰まったとき、トゥルーリは自らスピードを落とし、トンネル出口でアロンソに道を譲ったのです。

トンネル出口では、視界が急に明るくなってフラッシュバックのような状態になり、ここでバトルを展開することはあまりに危険です。ベテランのトゥルーリはそれを十分わかっていて、リスクをきちんと回避した。"抜かれ方"をよくわかっているな、と思ったのです。

チャンドックは73周目のサン・デヴォーテで、トゥルーリに完全にインに入られているにもかかわらず、抜かれまいとしてラインを絞った。あれは本来、諦めて道を譲るべき場面です。ポジションを守りたいのはわかるけど、クラッシュの危険を回避することは何より第一に考えなきゃいけないのではないかと。若さ故という見方もできますけど、なにかあってからでは遅いからね。

アクシデントがたくさん残ってしまって、せっかくのモナコがちょっと興ざめになってしまった感もあったのは残念。レースは上位陣が順当に走りきって(心配されたレッドブルのマシントラブルもなく)、そのままチェッカー。4回ものリスタートでも集中を切らさず、その都度最高の走りをして見せたウェバーは見事でした。ヴェッテルはウェバーに比べて明らかに遅く、後ろのクビサのペースにも差をつけられるほどでしたが、なんとか耐えきったというところでしょうか。最後の最後、ミハエルがアロンソをパスしたことがわかった時は「やりやがった!」と興奮したものですが、どうやら違反裁定がくだった模様。チームは控訴していますが、どうなるか。

トラブル続きだったモナコでしたが、どれでもやっぱりモナコなのです。ポディウムでのウェバーの喜びようを見れば、それがよくわかります。「モナコの1勝は、他の3勝に値する」と言われるほどに特別なモナコ。今年も華やかに幕を閉じました。

2週間後にはトルコGP。8月のサマーブレイクまで2ヶ月間、F1は息をつく間もなく走り続けます。

[ESPN F1]モナコGP - 決勝レポート
[F1通信]モナコGP 7の結論

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