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F1第7戦 一瞬で台無し

2010.06.02 Wednesday
2010 F1世界選手権 第7戦 トルコグランプリ
決勝 / イスタンブールスピードパーク 58Laps(309.396km)
1位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
2位:ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
3位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)

いよいよやってきました、トルコの季節。近年のティルケ・サーキット(ヘルマン・ティルケ氏が設計したサーキット)のなかでは屈指の傑作といわれる、イスタンブール・スピードパーク。このサーキットの見どころは、何といっても6速・260km/hで駆け抜ける高速の第8コーナー。とんでもない横Gがドライバーを襲い、何度も見せ場を作ってきたセクションです。今年のイスタンブールを制するのは果たして誰になるのか。楽しみなレースです。

スタート後、2番手スタートのハミルトンと3番手のヴェッテルがポジション争いを続けますが、結局ハミルトンが前で落ち着いた様子。ポールポジションのウェバー、4番手のバトンとともに、レッドブルとマクラーレンの4台で先頭グループを形成します。この4台の早さは群を抜いていて、5番手以下をあっという間に引き離してしまいました。スピードが圧倒的に違うのです。レッドブルが「トラックで最も速いクルマ」と呼ばれて久しいですが、マクラーレンも負けていない。開発能力には絶対の自信があるわけですからね。

5番手にいたのはシューマッハ、その後ろがロズベルグでした。このメルセデスの2台は全くペースが上がらなかった。ロズベルグまで極端に遅かったのは意外でしたけど、シューマッハはホントにクルマに乗れていないなぁ。シーズン前、「ミハエルは最初の3戦のうちにポディウムの一番上に上るだろう」なんて予想したアナリストもいましたが、その分析が間違っていたことは明白。しかも、今後いつポディウムに上れるのかすら不透明。もしかしたら、今季は表彰台に上がれないかもしれない。今季は厳しい戦いになっていますね。なかなか開発のペースが上がっていないんでしょう。

今回のレース、目立った混乱がそう多くあったわけじゃありません。ピットストップでヴェッテルがハミルトンを抜いて2番手になり、これでレッドブルは1-2体制でレースをリードする形に。ハミルトンとバトンのマクラーレン2台が執拗にプレッシャーをかけますが、ウェバーもヴェッテルも実にクールにドライブしていたように見えたので、「今回もこの2台で決まりかな、バトンとハミルトンで少しバトルがあるかもな」なんて思っていたものです。

それが、まさかあんなことになるなんて、誰が予想したことか!

40週目のバックストレート、ヴェッテルがウェバーの内側に入り、ラインを完全に奪います。ところが、ウェバーはあろうことか、ヴェッテルの走行ラインを絞って、至近距離のサイド・バイ・サイドに。結果、ストレートエンドで2台は接触し、大ダメージを負ったヴェッテルはリタイア。ウェバーは幸いにも軽いダメージで済んで、ピットでタイヤをフロントウィングを変えただけで走り続けました。

もう、ウェバーの振る舞いは愚かとしか言いようがない。インコースをとられて、接近戦になって、それで避けるどころか当たりにいった。しかも相手はチームメイト。このところ好調で3連勝も見えていて、そのチャンスをみすみす逃したくないと思ったんでしょうか。それにしたって、およそベテランらしからぬやり方でしたよ。ヴェッテルはマシンを降りたあと「何考えてんだ、アイツ!」というような仕草をしてましたが、彼が怒るのも分かります。ラインをとられて接近されたら道を譲るなんて、常識じゃないか!

かくして先頭に立ったハミルトンとバトン。2人はレッドブルと同じようにバックストレートでバトルを展開しますが、こちらは大事に至らず、ポジションも変わらず。あの事故の直後だったので、バトンがハミルトンに接近した時はヒヤリとしたものですが、自己を一番近い場所で見ていた2人なので、失態を犯すことはありませんでした。

ハミルトンはようやくの今季初勝利。ウェバーは3位で、表彰台は何とか守りました。表彰式でもトップ3インタビューでもあまり明るい表情ではありませんでしたね。ウェバーとヴェッテルの間に変な軋轢ができなければいいのですが。次のカナダまでに和解してくれることを願います。

ザウバーは今季2度目のダブル入賞を果たしました。小林は10位で今季初ポイントを獲得。車にかなり厳しいといわれるイスタンブールでダブル入賞というのは、チームにとっても自信になるのでは。次のモントリオールはまたさらに高速なサーキットになりますから、マシンにはきついところ。とにかく、まず「走りきれる」クルマを作らないと。

次は2年ぶりのカナダグランプリです。今度は、クリーンかつアグレッシヴなレースが見られることを期待しています。あんなのは、2度とごめんだ。

[ESPN F1]トルコGP - 決勝レポート

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