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F1第13戦 トラブル・オン・サンデー

2010.08.31 Tuesday
2010 F1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリ
決勝 / スパ・フランコルシャン 44Laps(308.052km)
1位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
2位:マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
3位:ロバート・クビサ(ルノー)

サマーブレイク明けのレースがタフなスパというのは、FIAもなかなかに過酷な日程を組んだものです。1ヶ月ぶりにサーキットに戻ってきたエギゾーストノートは、しかし降りしきる雨と舞い上がる水しぶきの音にかき消されそうでした。"スパ・ウェザー"は今年も健在だったのです。

雨の中でも威力を発揮する「授けられた翼」レッドブルは、ウェバーがポールポジション、ヴェッテルは4番手。「ちょっとミスがあってタイムが伸びず、4番手」らしいので、レッドブル恐ろしすぎる。間にはハミルトンとクビサがいて、クビサは久しぶりに前からのスタートになりました。ジェンソン・バトンとフェラーリの2台は、それぞれ6、7、10番手から。

スタートでは、ウェバーが完全に出遅れました。スカパー現地解説の河合さんによれば、スパでのスタート練習は1コーナーを曲がった先にある下り坂の部分で行われるんですが、実際のグリッドは上り坂になっているそう。リプレイ映像では、ウェバーは14000回転でクラッチをつなごうとしたようですが、それでは全然足りなかったようで、一瞬エンジンがストール(つまりエンスト)したようになってしまいました。ハミルトン、クビサ、ヴェッテルは順調にスタートしたものの、その後ろのバトンが抜群のダッシュを見せて2番手に滑り込みました。

天気のほうは、このオープニングラップからすでに雨が落ちていました。バスストップ・シケインではバリチェロがオーバーランして、アロンソに追突。グリッドで最も経験のあるドライバーのバリチェロは、記念すべき300回目のグランプリをわずか1周で終えることになりました。これは何ともお気の毒。この日のために、ヘルメットも特別なものを用意したというのに、オンボードカメラで放映される前にレースが終わってしまいました。

雨はセーフティカーラップの間に止んでしまい、これからしばらくはドライでのレース。スパは鈴鹿と並ぶ「ドライバーズ・サーキット」ですが、マシンの差が顕著に表れるコースでもあります。全開区間でのスピードでは、レッドブルのルノーエンジンは、マクラーレンのメルセデスエンジンに全くかないませんでした。全開率が70%を超えるスパでは、なかなかパスするチャンスを見つけるのが難しい。3番手のヴェッテルもなんとか我慢しつつ、バトンの後ろについて機会をうかがっていました。

ヴェッテルが仕掛けたのは16周目の最終コーナー。7速全開からのハードブレーキングで、バトンのアウトから抜こうとしました。が、タイヤをロックさせてコントロールを失い、マクラーレンのサイドポンツーンに激突。バトンはラジエータが破損してしまったようで、ここでリタイア。チャンピオンシップを考えれば、バトンにとっては大変厳しいリタイアです。マーティン・ウィットマーシュもご立腹。ヴェッテルはフロントノーズを破損して、緊急ピットインをしつつレースに復帰しました。

ところが、ヴェッテルには厳しい罰が待っていました。リウッツィが最終コーナーでフロントウィングをヴェッテルの左リアタイヤにひっかけ、パンクさせたのです。きわどい場所でしたけど、ヴェッテルはそこからピットロードに入ることができませんでした。結局、7kmもの長い道のりをパンクしたタイヤとともに走るハメになり、事実上のレース終了。

ヴェッテルも初めてのワールドタイトルが見えているだけに、この取りこぼしは痛いものがあります。今シーズンは3度目のノーポイントレースで、首位ハミルトンとのポイント差は31。ですが、これは従来のポイント制に換算すると、わずか12ポイント差にすぎません。残り6レースで取り返せない差ではない。これはバトンも同様です。あきらめるには、まだ早い。

"スパ・ウェザー"が風物詩とはいえ、トラブル多発でレースが壊れてしまうと、見てるほうとしてはどうにも冷めてしまいます。雨に対してピットがどう対応するのか、というのもひとつの見どころにはなり得るんですが、今回はそういったシーンも多くはありませんでしたし。ピットワークやドライブテクニックとは違うところでレースが左右されるというのは、「最高峰」にはふさわしくないなぁと思うんです。以前、森脇さんも言っていました。「運がレースの結果を決めることもあるけど、世界最高峰たるF1の結果が運に左右されてはいけないんですよ」。

ハミルトンは雨をモノともせず、後続とのギャップを明確なものにして、悠々とトップチェッカーでした。ハミルトンにとっては、「取れるところでちゃんと取った」というのは非常に大きい。今宮さんによれば、これから先のレースでは、イタリアとシンガポールではマクラーレンのレースにできるはずだと。それ以外はレッドブルに分があるということで、そういうレースをきちんと自分たちのものにすることで、タイトルに近づけるというもの。取るべきところで結果を出せないことでどれだけ苦しくなるか、僕はジェフのサッカーを通じてよくわかっているので、しっかり結果を出したハミルトンは偉いと思います。

そして2週間後、いよいよイタリア・モンツァへ上陸です。フェラーリのお膝元です。スパでは全く目立つことができなかったマッサとアロンソ。ですがモンツァではそういうわけにはいきません。ティフォシの前で"フェラーリのレース"をすることができるのか、全イタリアの関心はそれのみでしょうから。

[ESPN F1]ベルギーGP - 決勝レポート
[F1通信]F1ベルギーGP 6の結論

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