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e-tax導入のハードルが思った以上に高かった話

2015.08.23 Sunday

入院と手術を受けたので、今年度は医療費控除で税金の還付受けられることになりそうです。税金の還付を受けるためには所得税の確定申告をしないといけなくて、これは毎年2月くらいになるとCMや広告でいろいろと騒がれるアレのことです。やれ手続きが大変だのめんどくさいだの、悪名高い確定申告。

本来ですと、申告書類を取り寄せてそれを書いて税務署に行って、ということをしなきゃいけないんですが、いい機会なのでe-tax(電子申告)をやってみることにしました。実際の申告期間は前述のとおり2月に入ってからですが、その前にいろいろ準備をしておかなきゃいけないので、忘れないうちにその準備だけは済ませておこうと。

準備の手順

今回やったのは確定申告の「準備」です。詳しい手順は国税庁のサイトを見ていただきたいんですが、実際に踏んだ手順の概略を書いておきます。

  • ICカードリーダを準備して、パソコンにつないで使えるようにする(いわゆるデバイスドライバのインストール)
  • 市役所で、電子証明書を搭載したIC式住民基本台帳カードを発行してもらう
  • インターネットを通じて電子申告の利用開始手続きをする
  • 公的認証サービスのクライアントソフト(JPKIクライアント)をインストールする
  • JPKIクライアントで、ICカードリーダの利用設定をする
  • e-taxソフトをインストールして設定する
  • 電子証明書を登録する

モノを準備するのは意外と簡単

ICカードリーダは単純に買えばいいです。僕はもともと家にあったものを使いましたが、amazonなら2000円くらいでも売ってます。「市町村によって対応機種が違います」なんて書いてありますけど、メジャーなメーカーのものならほぼ問題ないでしょう。



住基カードは市役所に行けばすぐに発行してもらえます。僕は平日の昼間に行って、申請書出してからものの30分くらいで受け取れました。手数料は、電子証明書の搭載と合わせて1000円。これは市町村によって違うと思います。

すんなりといかなかった

個人的には、住基カードの発行が一番めんどくさいと思ってたので、存外にスムーズで軽く肩透かしを食らった気分でした。あとは帰ってPCにソフト入れて、ICカードを読ませればオッケー、楽ちん楽ちん、と思ってました。

ところが、事はそんな簡単にいかなかったのです。ソフトを入れてセットアップするほうがよっぽど大変で、結構つまづいてしまったのですよ。
問題1:入れるソフト/ツール類が多すぎる

e-taxのソフトだけ入れればOKではないんですね。僕の場合、

  • 認証ルート証明書・中間証明書ツール
  • 信頼済みサイト登録ツール
  • 公的認証サービス(JPKI)のクライアントソフト
  • e-taxソフト

の4つをインストールしました。このうち、ルート証明書とサイト登録ツール、e-taxソフトの3つは、先の国税庁のサイトの手順に沿ったところにあるので割とスムーズ。ですがJPKIのクライアントは、公的認証サービスのサイトに移動してダウンロードしなきゃいけないので、ちょっとめんどくさい。

あと、この他に当然ICカードリーダのデバイスドライバをインストールするんですが、このデバイスドライバとJPKIクライアント、e-taxソフトには互いに相関があって、インストールする順番を間違えるとICカードが正しく認識されないそうなんです。もちろん手順マニュアルには記載なし。僕も引っかかりまして、エラーメッセージから検索して対応方法を知りました。普通じゃムリですよね。「できない!?なんで!?」であきらめちゃうと思う。

問題2:パスワードや暗証番号をやたら設定させられる

個人的に一番問題だと思ったのはコレ。市役所での住基カード発行申請からe-taxの初期登録までの間で、

  • 住基カードの暗証番号
  • 電子証明書のパスワード
  • 納税用確認番号
  • e-tax暗証番号

と、これだけのものを自分で考えて設定しなきゃいけません。もーこれがめんどくさい。考えるだけでひと苦労だよ。確認番号なんて勝手に割り振ってくれてもいいのにね。

近年、パスワードの使いまわしによる情報漏えいのリスクがたびたび話題になっています。このリスクは実在のもので、なので使うサービスによってIDやパスワードを分けるというのは非常に重要です。とはいえ、Webサービスがこれだけ普及した現代では、すべてのサービスのパスワードを別々にしてそれを全部覚えておくというのはかなり難しい。どうすれば安全にパスワードを運用できるかというヒントもいろいろあるようですが。

今回e-tax関連で扱う情報は、すべてが個人情報そのもの。自分を守るためにも、暗証番号やパスワードは「強固で」「類推しづらく」「自分以外にはわからない」ものを「別々に」設定する必要がありました。苦労の末にいろいろとひねり出して設定しましたけど、今度はこれらを管理しなきゃいけないというのが大変。

電子納税申告という目的はたった一つしかないのに、なんでこんなにいろいろ設定しなきゃいけないのかね。ちょっと過剰だよ。

問題3:上手くいかないときの対処方法が分からない

e-taxのセットアップにはソフトもハードもいろいろなものを使うので、前述したICカードの認識不良をはじめとして様々なエラーが発生します。使う部品と手順が増えれば増えるほど、エラーの数はどんどん増えます。機械っていうのはそういうもの。

エラーが出ればそれがどんなエラーなのかを説明するメッセージが表示されますが、問題なのは「じゃあどうしたらいいの?」がわからないことです。国税庁のe-taxサイトには「セットアップマニュアル」も「よくある質問」も項目としてはありますが、エラーへの対処方法は何も書いてない。エラーコードやメッセージをGoogle検索にかけて、探しまわってやっと見つかる。優しくないよね。

この手の問題は、ソフトウェアベンダが販売しているのでないソフトには顕著に表れるものです。どうにかならんもんかね。

やっとのことでセットアップ完了

うんうん唸って眉毛を吊り上げながら、それでもなんとかソフトのセットアップは完了しました。今年度の確定申告は来年の2月で、実際の電子申告作業ができるまではこのままです。

でも、実際の申告手続きの時にもっとめんどくさいことになったらヤダナーとか思ってます。苦労するのは最初だけで、本番はほんとに「ピッ、ピッ、ピ」で手続きが済むなら、まだマシ。2月になってまたいろいろインストールだのパスワード設定だのさせられたら、正直ウンザリよね。

そしてマイナンバー

10月からマイナンバー制度が始まります。マイナンバーは当然税申告に紐づくので、これを使って電子申告もできるようになります。10月に届くのは個人番号の「通知カード」だけで、これはただの紙っペラなので使えませんが、「個人番号カード」(ICカード)の発行を申請して受け取ることで電子申告ができるようになります。すでに住基カードを持っている人は、これと交換になるとのこと。

マイナンバーが近いのになんでわざわざ住基カードを取ったかというと、個人番号カードの発行が年明け1月からで、確定申告までに手元に届くかが不安だったから。確定申告と時期が重なることで発行数も膨大になるだろうし、問合せ窓口もパンクするだろうし、間際になってドタバタしたくないし。個人番号カードの発行は無料なので、発行量の面でも損ではありますが、今やれることは落ち着いてやっておいたほうがいいしね。

カードの発行以外でこれだけ大変だったので、結果的には正解だと思ってます。個人番号カードは、確定申告が終わって騒ぎが落ち着いたら申請しようかなと思ってます。

確定申告は毎年やったほうがいいらしい

医療費の控除申告は、その年度にかかった医療関係費用が10万円を超えるなら、わりと何でも申告対象になるそうです。

病院の治療費や薬局で払った薬代はもちろん、関連する機器の購入費(松葉杖とか)、保健指導、通院のための交通費まで対象になるとのこと。普通にドラッグストアで買った風邪薬とかもOKらしい。けっこう幅広いのです。

年間10万円というと、単純計算では週に2000円の医療費が毎週(52週間)かかるのに相当します。単身世帯だとそこまでいかないかもしれないけど、3人家族くらいだったら軽く超えそうよね。過去2年くらい続けて医療費控除を申告した母によれば「かかった金額にもよるけど、けっこうガツンと戻ってくるわよ」だそうなので、やっておいて損はないかもしれません。お金が戻ってくるなら嬉しいじゃん。

e-taxじゃなくても、国税庁のサイトでは、データを入力すれば完成した申告書類をプリントアウトできるサービスもあります。それを税務署に郵送すればOK。

確定申告は過去5年までさかのぼってできるので、手元に領収書が残ってるなら今からでも遅くはないです。僕は捨てちゃったので遅いけど。詳しく解説しているサイトもあるみたいなので、参考にしてみてください。

次回予告

2月に確定申告の手続きを終えたら、また何か書くかもしれません。こんなに長く書くハメにならないほど、するっと簡単に追われることを願っています。

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