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"魂を磨く"激闘の地へ 〜第52回全国社会人サッカー選手権〜

2016.10.27 Thursday

今年一番の大遠征、四国・愛媛で行われた全国社会人サッカー選手権に行ってきました。関東リーグ1部で5位に終わったジョイフル本田つくばFCにとって、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL、旧・地域決勝)の出場権を獲得するための最後のチャンスとなるこの大会。最大で5日間連続の5連戦となる過酷なノックアウトトーナメントに挑む選手たちを少しでも後押ししようと、太鼓を担いで一路松山へ。

リーグ戦終盤は苦しい戦いを強いられ、最終成績もギリギリトップハーフという結果に終わったジョイフル。ですが、この大会を前にけが人も全員が復帰し、20人フルメンバーで愛媛入りしたとのことです。初日が第1試合に組まれてしまったため、当日入りでは間に合わず僕は金曜日に前泊することに。夜にはじゃこカツ食べたり伊予柑ハイボール飲んだりして英気を養い、連戦に備えます。

1日目:ずぶ濡れフットボール【vs. FC Kawasaki】

1回戦 ジョイフル本田つくばFC○6 - 1●FC Kawasaki
2016/10/22(Sat,) 10:00 北条スポーツセンター球技場

もともと雨予報は出ていたものの、試合開始後に本格的に振り出してまさしくヘヴィー・ウェザーとなった1回戦。球技場のすぐ裏にあるフットサル場の屋根付きベンチに荷物を置かせてもらって、濡れるのを防げたのはよかったです。ただ、観戦スタンドは屋根なしのベンチシートなので、人間のほうは全身濡れネズミ。狭い導線にチーム関係者・大会関係者・一般観戦者が入り乱れる妙な光景に苦笑いしつつ、初戦に臨みました。

岐阜県1部から出場のFC Kawasakiが相手となった1回戦は、川村誠也のハットトリックを含む6得点で大勝となりました。格下相手ではありましたが、この結果は出来過ぎじゃないかと思うほど。終始試合を支配してポゼッションを維持し、12本のシュートのうち半分がネットを揺らす安定振りでしたし、他にも決定的なチャンスがあって、まさに圧倒しました。初戦はスカウティングが難しくタフな試合になると思いましたが、みんなしっかりここにコンディションを合わせてきてて、ポテンシャルを十分発揮してくれた。見事な勝利でした。



2日目:激闘100分、会心の勝利【vs. FC今治】

2回戦 ジョイフル本田つくばFC○0(4 PK 1)0●FC今治
2016/10/23(Sun,) 11:00 北条スポーツセンター陸上競技場

2日目にして大一番。いわゆる「Cブロック」の最有力候補であるFC今治は、地元開催ということもあって力の入りようが全然違います。アカデミーや学生を動員した大応援団を擁し、今話題沸騰のチームを一目見ようと競技場の周りにはギャラリーがひしめいていました。宇都宮徹壱さんには「よほどのことがない限り、今治が準決勝に駒を進めることだろう」なんてかかれる始末。


副島監督は今治のサッカーを非常によく研究していました。センターバックとボランチの4枚で真ん中をしっかり固め、周りに小回りの効くアタッカーを配した堅守速攻スタイルを徹底しました。今治がそれまでの4バックではなく3バックにしてきたのは想定外でしたが、驚くべきは選手たちがそれに柔軟に対応し、最後まで自分たちの役割を愚直に全うして集中を保ったことです。延長までで17本ものシュートを浴びましたが、こちらも7本のシュートを放って相手ゴールを脅かし、決定的チャンスもあった。前評判が非常に高かった今治を相手にゴールを守りきったことは、非常に大きな自信と財産をもたらしたはずです。

PK戦は、太鼓をたたき始めてからは初めての経験で、無我夢中でした。川村のキックがネットを揺らした瞬間は、一生忘れられないと思う。いま思い出しても震えます。会心の勝利でした。


3日目:揺りかごダンス【vs. エスペランサSC】

準々決勝 ジョイフル本田つくばFC○3 (a.e.t.) 1●エスペランサSC
2016/10/24(Mon,) 11:00 北条スポーツセンター陸上競技場

ベスト4入りをかけた準々決勝も11時のキックオフ。選手たちも疲労がたまってくるころですが、応援するほうも連日の早起きと全力声出しでキツくなってきます。それでも、条件はみんな同じだしここが踏ん張りどころだぞと言い聞かせ、空いてる時間は常にのど飴をコロコロと転がしながら準備して、気合を入れて3試合目に臨みます。


相手のエスペランサSCも前日に延長戦まで戦っていて、お互いに疲労度はピーク。それが相まって、連日の延長戦突入となってしまいました。南米の色が濃いチームで、最終盤に追いついての延長戦でしたから、勢いがついちゃうと怖いなと思いながらの応援。ですが、耐えに耐えた延長前半のラストプレーで、川村誠也がフリーキックをゴール右スミに直接叩き込んで勝ち越しました。このフリーキックは、僕がいた応援席からの視線がちょうどシュートコースの延長上でして、本当に見事に綺麗にラインに乗ってゴールに吸い込まれているのが見えて、まさしく鳥肌もんでしたね。

延長後半には、相手のセットプレーからのカウンターで深澤が試合を決めるゴール。深澤はお子さんが生まれたそうで、ゴール直後と試合のあとにも、揺りかごダンスでお祝いされてました。ベテランの深澤ですが嬉しいときは結構はしゃぐタイプで、みんなに祝福されて本当に嬉しそうでしたね。

僕の遠征はこの準々決勝まで。この時点でまだ地域CLの出場権を獲得できていなかったので、翌日の西条にも行きたい気持ちは強かったんですが、会社の休みも長くは取れなかったのでね。残ってくれる仲間と選手たちにあとを託して、つくばへの帰路に着きました。



「国体リハーサル」の恩恵を受ける

毎年のことですが、今回の全社は来年の国体「第72回国民体育大会 "愛顔つなぐえひめ国体"」サッカー競技のリハーサルを兼ねています。会場運営や試合進行、警備、交通整理など、関係者のみなさんは来年の一大イベントを見据えて気合を入れて大会を作り上げています。行政や協会の方々だけではなく、ボランティアとしてこの場に参画した若者たちもたくさんいて、元気のいい挨拶と笑顔で僕らを迎えてくれました。


行政の手(とお金)が入っていることで、僕ら一般観戦者もその恩恵にあずかりました。その際たるものが「ふるまいコーナー」。地元の名物が屋台に並び、なんと無料で配布されるのです。北条会場では、1日目に「三津浜焼き」が、2日目と3日目には「北条鯛めし」がふるまわれ、僕も1日目と3日目にご相伴に預かりました。たっぷりのボリューム、その場で仕込む手のかかり方、その美味しさ、これを無料で配布するって、どれだけ大盤振る舞いなの!ごちそうさまでした。美味しかった!

愉快なアマチュアサッカーの仲間たち

規模の小さいアマチュアサッカーではファンと選手の距離が近くなるというのは、よく知られていることです。が、ファン・サポーター同士の距離もすごく近くなるのがアマチュアの世界。試合になればライバル同士ですが、そうでない時間は「地域サッカーを楽しむ仲間」という雰囲気が本当に色濃くて、笑顔と挨拶と握手が絶えません。

初戦の前には、FC Kawasakiに所属する選手のお身内に横断幕を絶賛していただきました。「優勝候補なんでしょ?」なんて言われて恐縮してしまいましたね。
2日目は延長戦となりましたが、僕のあとに試合が組まれていて会場入りしていたエスペランサSCのサポさんが、延長戦・PK戦と、なんと一緒になって応援してくれたのです。お返しにと、僕はエスペランサの試合のはじめのほうで一緒に手拍子とコールをしたり。別れ際には「また明日会いましょう!」と声を掛け合って健闘を称え合いました。
他にも、地元愛媛で下部リーグを多く見ているという方から声をかけていただいたり、東海リーグのファンだという方に祝福を受けたり。SNSでも、本当にいろんな人たちに「おつかれさま」「がんばって」「おめでとう」とコメントをもらいました。嬉しいね。みんなサッカーをちゃんと楽しんでるなって、僕ももっと楽しもうって、そう思います。

また次の挑戦へ

ベスト4進出を見届けてつくばに帰ってきたわけですが、その後ジョイフルは準決勝の三菱水島戦、最終日のヴィアティン三重戦に連敗を喫し、この大会4位。上位3チームに与えられる地域CLの出場権を獲得することができませんでした。現地にいた間は連勝で帰ってきた途端に連敗となってしまったので、「あと1日現地にいられれば・・・・」という悔しさはどうしても拭えません。サポーターの力が試合結果に及ぼす影響なんで微々たるものだとは分かっていますけど、3位と4位じゃ天と地ほど違うからね。

地域CLの出場権を獲れなかったことで、今季のJFLへの挑戦は終わりました。この激闘が次につながらない・報われないというのは、本当に無情なもの。でも、この経験を確かな財産にして、来るべき未来への糧にしないといけません。それはチームもクラブも、僕自身もそうです。ただの「悔しかった」では終わらせない。来季以降に向けて、積んだ経験値を活かせる方法をしっかり考えないとと思います。

普通では得がたい経験をたくさんさせてもらった3日間でした。とても楽しかったし、充実していた。会場のそこかしこから「サッカーをめいっぱい楽しもう!」という雰囲気があふれていて、明るくて暖かい空気に満ちていました。
現地でお世話になった皆さん、大会に関わった皆さん、本当にありがとうございました。またいつかどこかのスタジアムで、笑顔でお会いしましょう。それまでどうかお元気で。お疲れさまでした!

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