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つくばFCの2016年シーズンが終わりました (3/3)

2016.12.21 Wednesday

来シーズンに向けて−真価を問われる"3年目"

スポーツの世界では「3年目に自身の実力を発揮できるかどうかが重要だ」とよく言われます。ジョイフルの関東1部在籍、レディースの全国リーグ挑戦、ホームゲームの本格運営、いずれも来季がその3年目。足下を固め、展望を確かにし、飛躍できるか。節目のシーズンを迎えます。

ジョイフル、レディースともに、オフシーズンでの積極的な戦力整理が必要です。今シーズンの成績を上回るには、根本的な戦力アップと選手層の充実が必要。ジョイフルは短期間での連戦が多く一部の選手に負担が偏りがちになるし、レディースはレギュラーシーズンに中断期間がないので主力の負傷離脱による影響が大きくなります。今シーズンはこういったリスクが顕在化した面が少なくなかった(レディースは特にケガに泣かされた!)ので、その影響を最小限に抑える努力をしてほしい。選手層の充実、起用方法、トレーニング、アフターケアなどなど、限られた環境でもできることは多いのではないかな。オフシーズンだけでなくシーズン中も継続して戦力の積み上げをしていくことが大事なんだろうと思います。

成績面での具体的な目標はこれまでと変わらないと思います。ジョイフルはリーグ優勝と地域CL出場、全社本大会でのトップ3フィニッシュ、そして天皇杯本大会出場です。近年は特に大学チームとの地力の差が顕著になっているようにも見えますが、そういう面も見据えてのチーム編成はやはり必要。チームとしてもう一段上のステップへ進むために、「強いチーム」「勝ちきれるチーム」を作ってもらいたいと思います。
レディースはまず言うまでもなく、レギュラーシーズンですんなり残留を決めることが第一目標。今季のレギュレーションが継続されるなら「東地区で4位」ということになりますね。それと、皇后杯本大会出場。いずれも今季「あと一歩」まで迫っているものの、その最後のひと押しができていない。それを手に入れるチカラを備えたチームを作ってほしいです。

ホームゲームについては、今シーズン終盤に来場者アンケートを実施したことで様々な意見が上がっていることでしょう。その意見を検証して運営に反映させていけばいいと思います。あとは近場でいいんでJFLやなでしこリーグの試合運営を視察して、いいところを盗むことですね。真似っこと言われようがなんだろうが、良いと思うことは取り入れたほうが良いですから。
あとは、繰り返しですが、日常的に街頭PRをしていくことです。プロモーションをうてば動員につながることが分かっているわけですから、一時のキャンペーンではなくて、日ごろから地域にアピールしていかなければ。チラシを1000枚配る!というなら、どうやったらその1000枚がハケるかということを真剣に考えて実行しないとね。

来年は、ジョイフルもレディースも11月の終わりまで(地域CL、2部との入替戦などで)、希望を持って戦えているといいなと思います。

行政を味方に−「見るスポーツ」の価値を訴えたい

成績面での課題をクリアして、JFL・なでしこ2部への昇格権利を獲得した場合、つくばFCには大きな問題が発生します。つくば市内でホームゲームを開催することができなくなってしまうのです。

現在つくばFCは、人工芝の市営サッカー場である「セキショウ・チャレンジスタジアム」を本拠地にしています。が、JFLおよびなでしこリーグ2部では、規定により人工芝ピッチでの公式戦開催ができません(後述注)。そして、つくば市内には天然芝の標準適合スタジアムが存在しないのです。したがって、上位リーグへの昇格が認められてそれを実行に移した場合、「つくば」の名を冠しながらつくば市の外で試合をしなければならないという、大きな歪みを抱えてしまうことになります。

クラブは、「早期に上位リーグに昇格した場合に市外で試合を開催すること」「上位リーグを市内で開催できるよう会場を確保すること」の両面からアプローチを続けています。
前者の面では、今季は古河中央公園陸上競技場でホームゲームを1試合開催。営業や運営などの経験値を蓄えようとしています。来季もおそらく1試合くらいは市外の競技場で開催されるのではないでしょうか。応援団を含めた常連のサポーターにとってもいい経験だと思います。
後者の面では、つくばFCとして独自にスタジアム(を含めた総合スポーツ施設)を整備する計画を持っていることが報道されました(2016年9月8日付茨城新聞) 建設費・維持費を全て自己資金で賄う壮大な計画ですが、つくばFCが上のカテゴリを目指すうえでこれだけのものを必要としている、という大きなアピールでもあります。用地取得や実施設計などをめぐって、今後動きが活発になってくるでしょう。
(つくばFCの新スタジアム計画については後日あらためて記事を書くつもりです)

自己資金で市内にスタジアムを建設するにしろ、暫定的に市外で開催するにしろ、行政の協力は必要不可欠です。最終的には「つくば市でJリーグ・なでしこリーグを開催すること」が目標になるわけで、つくば市自身の理解と協力なしには達成できない。行政を動かすための方法を考え、地道でも働きかけを続けていく必要があります。

現在のつくば市のスポーツ行政を管轄する「スポーツ振興課」は、「市民部」の内局になっています。関連施策も、生涯スポーツ、つまり「するスポーツ」に偏っている印象が強いです。ここから「見るスポーツ」に目を向けてもらうためには、サッカーの観光・産業としての価値をアピールして、経済効果とともに地域貢献できることを納得してもらう必要があります。幸いロールモデルは全国たくさんある。街頭での継続的なPRとともにそれらをしっかり研究してアピールすれば、いずれ潮目は変わるのではないでしょうか。

(本稿、了)

(注)日本サッカー協会のスタジアム標準(2010年発行)では、JFA公認人工芝を含む「クラス4」スタジアムでもJFLとLリーグ(現在のなでしこリーグ)が開催できることになっている。JFL・なでしこリーグともにホームスタジアムに関する規定は公開されていないものの、2016年にJFLに昇格したブリオベッカ浦安がそれまでの浦安市運動公園陸上競技場から柏の葉公園総合競技場に、また2015年になでしこ2部に昇格したノジマステラ神奈川相模原が、ノジマフットボールパークから相模原ギオンスタジアムに、それぞれ本拠地を移していることから、「JFLとなでしこ2部以上では人工芝ピッチでの開催は認められない」という内規が実在していることが強く推定できる。

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