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皇后杯準々決勝 戦えていた、という手応え

2016.12.19 Monday
第38回皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会
準々決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●0 - 1○日テレ・ベレーザ
2016/12/17(Sat.) 11:00 Pikaraスタジアム

U-20女子W杯による1ヶ月あまりの中断が明け、ようやく公式戦が再開しました。今年の皇后杯はフクアリでの決勝開催。"ホーム"に戻って戴冠を果たすために、チーム一丸となって奮闘しましたが、今季6度目の対戦となった最強チームの壁を崩すには至りませんでした。



前半はまるっきりベレーザのペースでした。80%以上ポゼッション取られてたんじゃないかな。コイントスでベレーザがエンドを入れ替えたので前半はジェフが僕ら側に向かって攻めてくる形になりましたが、ほとんどの時間で向こう側、つまりジェフ陣内でプレーが展開されていました。後半はジェフにも攻め手がやや増えて、前半ほど圧倒的にゲームを支配されているという印象はありませんでしたが、それでもリアクションサッカーであることに変わりはなかった。自分たちでビルドアップして積極的に攻めに出るということはできませんでした。

ただこれは十分に想定されていたことで、今季5度の対戦からベレーザ対策としてジェフがあえて選択した形です。中盤と最終ラインをきちんとセットしてベレーザのパスサッカーを待ち受け、ポイントポイントで十分に人数と圧力をかけて守ろうという意図の表れでした。右サイドバックに千野さんが復帰したことで、深い場所でも守備力は中断前より飛躍的に向上したし、ボランチとセンターバックのブロックは守備意識をより高く持って、ベレーザの強力な中盤に自由な仕事をさせなかった。意図は十分にチームに浸透して奏功し、狙い通りにベレーザのストロングポイントを押さえ込んだのです。この1ヶ月間、とてもいい準備ができたのだなと、期待を抱かせるサッカーでした。

守備に重きを置くということは、必然的に攻撃の手段はカウンターが中心になります。チャンスシーンを多くは作れないだろうけれど、その数少ない決定機を菅澤さんと深澤さんのダブルエースに託し、ひとつでもモノにしてくれれば、そうすれば勝機は見えてくる。それが最強チームを倒すための唯一の解でした。それ自体はチーム全員がしっかり共有して体現できていた。放ったシュートはたった3本でしたが、いずれもこの上ない決定的なチャンスでした。

だから、キックの名手である上辻が投入された直後にボックス前の危険な位置でFKを与えてしまったことは不運であったし、決定機を決められなかったのはほんのわずかの差でしかなかった。そのわずかな差が、勝利と敗戦という厳然たる結果になって現れてしまった。「勝負のあや」としか言いようのない、紙一重の試合でした。

ひたちなかでのドローの試合よりも確実にベレーザを追い詰めたし、1ヶ月間のトレーニングが実って彼我の差をここまで詰めたというのは、純粋に選手たちががんばった成果です。残念ながらそれが結果に結びつかず、悔し涙でシーズンを終えることになってしまったけど、遅ればせながら「強いチーム相手にも十分戦える」という手応えを得たことは、来シーズンにつながると思います。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

左サイドバックで先発。終盤はポジションを1列上げて、90分間フル出場しました。今年はシーズン中に大きな負傷もなく、ポジション争いにも勝って定位置を確保して、通算30試合/2653分の出場(チーム内4位)となりました。最後の最後まで、本当に懸命に走りぬきました。



チーム内での徹底した戦術共有のもと、持ち味のオーバーラップを封印して左サイドの守備に尽力しました。前の保坂さんやボランチの瀬戸口さんとのコミュニケーションもスムーズで、ベレーザの右サイドにほとんど仕事させませんでした。清水が負傷欠場でベレーザの右サイドが1枚落ちていたということを差し引いても、守備面で与えられた役割は十二分にやりきったと言っていいんではないかな。

攻撃面で大きなインパクトを与えられなかったのはしょうがない。後半に中央をスルスルと持ち上がって左脚を振りぬきましたが、うまくミートせずブロックされてしまいました。あれシュートにカウントされてないのな。終盤にアタッカーにまわりましたが、ベレーザもポジションチェンジで守備を整理して逃げ切りに入っていましたから、さしたる効果は上げられませんでした。これもしょうがない。

今シーズン最後になってしまったので、出待ちをさせてもらったんですけど、迎えたもののあまりに悔しそうでかける言葉も見つかりませんでした。なんとか「1年間お疲れさまでした、ありがとうございました」と、それだけは伝えたけど、なんかこっちまで余計に悔しくなっちゃってね。予定より少し早いオフ入りになってしまったけど、まずは疲れた体を休めて、痛めているところを癒して、ゆっくりと過ごしてほしいと思います。

これをもって、長かった2016年シーズンも終わりになります。うまくいかないことも多くて、悔しい思いをすることもたくさんあったシーズンでしたが、個人的にはとても充実した1年でした。ホームは全部行ったし、アウェイにもたくさん行ったし、メインスタンドからもゴール裏からも試合を見ました。写真もたくさん撮ったなー。新しく知り合った人も多くて、いろんな人にお世話になりました。みなさん、ありがとうございました。

束の間のオフがあって、年明け1/15にはもう新体制が発表されます。今年も悲喜交々のオフになると思うけど、一緒に戦ったチームに感謝し、新しいチームに期待を持ちながら、来シーズンに向けてまたゆっくり準備をしていこうと思います。

1年間お疲れさまでした。また、来年。

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