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J2第18節/なでしこL杯1部第3節 "普通"のための、普通じゃない努力

2017.06.14 Wednesday
2017 明治安田生命J2リーグ
第18節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△アビスパ福岡
2017/06/10(Sat.) 13:00 フクダ電子アリーナ
14位(勝点23)→13位(勝点24)

2017 プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループ
第3節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース〇2 - 1●AC長野パルセイロ・レディース
2017/06/10(Sat.) 17:30 フクダ電子アリーナ
1位(勝点3)→1位(勝点6)

共にトップリーグで活動する男女のチームを保有するジェフが、はじめて男女のダブルヘッダーを開催することになりました。ダブルヘッダーというのは、同じ日・同じ会場で2試合を開催するということで、この日は13時から男子トップチームのJ2の試合を、そのあと17時半からレディースのなでしこリーグカップの試合を開催するというスケジュール。男女同時開催は過去にアルビレックス新潟が何度か実施していたり、つくばFCはもう何度も経験しているので、それ自体は僕にはなじみのあるもの。ですが、ジェフがそれをやったら何が起きるのか、どうしても時間が空いてしまう試合と試合の間はどう手当てするのか、スタンドは、ゴール裏はどんな雰囲気になるのか、とても興味がありました。ワクワクと若干のドキドキを抱えて、フクアリに向かったのです。

J2の試合が終わる15時までは、まったくいつも通りのジェフのホームゲームでした。この日はヤックス・マッチデーでしたので、大量のサンプリングが詰め込まれてパンパンに膨らんだ買い物袋がそこかしこに見られるのはある種"異様"でしたけど、毎年のことなので見慣れたものです。ヤックスの日は屋台村に人が減って行きやすくなるので、グルメを楽しむにはいい機会なんですよね。ちょうどお昼どきでもあったので、いつもより余計にお金を使ってしまいました(笑)

試合はゴールレスでのドロー。初先発の山本海人がビッグセーブを連発したり、ウェリントンとポッピの強力なツートップにしっかり組織的に対応できたことで無失点。攻撃陣も何度も相手ゴールを脅かしたし、終了間際には大変に惜しいシーンも複数ありましたが、結局は得点を奪えずじまいでした。それでも首位から勝点を獲れたこと、ホームでは変わらず無敗を継続していることは、とても素晴らしいことです。選手が多少入れ替わってもサッカーのクオリティは大きく変わらないというのは大事なことで、エスナイデル監督のコンセプトが少しずつ"チーム全体に"浸透しつつあることの証左でもあります。焦らず、ブレずに続けていくことが、今は大事なんじゃないかな。

ここからレディースの試合開始までは2時間半空いていたわけですが、12JEFでちょっと買い物をし、フクスクとフクアリビジョンでのイベントをちょっとずつ見て、おやつ的にサマナラのカレーを食べたりしてたらあっという間に時間は過ぎちゃいました。16時にはレディースの横断幕を張るお手伝いを始めたし、選手がアップを始めればあとはいつもの「レディースのホームゲーム」。サインボール投げ、選手紹介、選手コール、アメグレ。
違ったのは、MCをJ2から引き続いて蒲田さんと道代さんが勤めてくれたことと、選手紹介が男子トップチームと同じメロディとエフェクトを使って派手になっていたこと。レディースの試合によく行っている僕は、いつもと違う演出にちょっと興奮しましたけど、逆にあまりレディースの試合を見ないという人たちに「いつもの」演出も見てもらいたかったかなという思いもあったりして。まぁわがままなものですね。

試合は前半をビハインドで折り返したものの、後半の2ゴールで逆転勝利。3ゴールすべてが反対側だったので、落胆も歓喜もなんともふわっとしたものになってしまいました。安斎さんはここのところ出場機会を減らしていましたが、大事な試合での途中出場で、ファーストタッチで値千金の逆転ゴール。ヒロインインタビューでは涙ぐむ場面もありました。ホッとしたんでしょうねぇ。長野は昨年1部に昇格していきなり3位に躍進するなど力のあるチームですが、ジェフレディースはなぜか相性が良い。これで通算4度目の対戦ですが、なんと全勝なのです。いつもきまって泊志穂にやられるんですが、最終的にはきちっと勝って終われる。不思議なものです。
僕は珍しくゴールの真裏3列目にいたんですけど、あの位置ってまぁー見づらいですね!慣れてないのもあるでしょうけど、遠近感を奪われてしまってうまく状況をつかめないままでした。ゴール裏はいつもの3倍くらい人がいましたね。公式記録では2181人。男子トップの10497人と比べると見劣りしてしまいますが、それだけに勝って終われて本当に良かったです。

ご贔屓の上野紗稀ちゃんは、左サイドバックでフル出場。リーグ戦、カップ戦ともフルタイム出場を続けています。今シーズンはサイドでの上下動を繰り返す回数がグッと増えたように思いますが、そんなのをものともせずに走り続けています。対人の守備やボールをしっかり見据えてのフェアなチェック、またアタッキングサードの深い位置への走り込み、中盤でのボール捌きなど、プレーの一つひとつが洗練されてきています。コンディションも良好のようで、常に視野を広く冷静にピッチを見てプレーしているし、スプリントの連続になっても90分間しっかり走り切れています。
大学を卒業して新社会人になって、仕事との両立というより過酷な環境になりましたが、それだけにトレーニングや試合に臨む短い時間への集中が冴えてきているのかもしれません。シーズン序盤はチームとして本当に苦しい時期が続きましたが、ここにきて結果が出るようになってきているし、それがサッカーへのモチベーションにつながっているのかも。良いサイクルです。

普段トップチームの試合を一緒に見ている仲間を含め、周りにはレディースの試合を見慣れていないであろう人たちも多くいました。「エンド変えられてもブーイングしないんだね。平和だねぇ」なんて笑いあったりもしましたが、印象的だったのは「ボトルの片付けも選手がやってるの!?」というもの。それどころか、ビブスなどの練習用具を準備したり運んだり、試合後に備品をロッカールームからチームバンに積み込んだり、そんなところまで選手自身がやっています。スタッフの数も満足にそろっていないので、みんな当たり前にやってるんですよね。

ジェフレディースはフルアマチュアのチームです。全員が学業や仕事と掛け持ちしながら、トップディヴィジョンでサッカーを続けている。日本代表"なでしこジャパン"の一員として活躍する山根さんでさえ「職業を訊かれたら『会社員』って答える」わけです。僕はもうすっかりアマチュアサッカーに浸かってしまったので当たり前なんですけど、Jリーグしか知らないと、確かに「驚き」ですよね。そうやってサッカーをしているプレイヤーたちがこんなにも身近にいるのだということを実感してもらえたら、どんなに報われるか。

プロとアマチュアでは、こんなにも違いがある。不便なところ、難しいところもたくさんある。それでもピッチの上で一流のサッカーを目指して走り続けている。そういうところを見て知ってくれて、その意味を考えてくれた人が1人でもいたならば、このダブルヘッダー開催は成功だったんじゃないかなと思います。

レディースの試合が終わって横断幕を片付けてスタンドのゴミを拾ったりなんかして、スタジアムを出たのは8時過ぎでした。J2の試合もなでしこリーグの試合も、いたって普通に終わりました。「何が起こるか」なんて身構えていたので、ちょっと拍子抜けしたくらいです。

でも、その「普通」を作るために、いろんな人たちが駆け回ってがんばっていたのだと思います。運営スタッフはJリーグとなでしこリーグの両方の標準をこなすために、普段の2倍以上の神経と集中力を使ったはずです。ボランティアさんやユースの子たちがいつも通りに動けるように、トップ部門とレディース部門で綿密な調整があったと思います。サポーターにしても、トップからレディースへとゴール裏をスムーズに受け渡すために、中心になっている人たちがきちんと話をして段取りを決めて、お互いに気を使って協力しながら"場"を作っていました。そういういろんな人たちの努力があったからこそ、僕はいつも通りに試合を楽しめたんだと思います。

一定の成功を収めて無事に終わった、Jリーグとなでしこリーグのダブルヘッダー。今季はもう同時開催の予定はありませんが、来年以降また実施されることもあるかもしれません。僕は常々「ジェフレディース vs. レッズレディースの試合の後に、ジェフ vs. レッズの試合をやる」みたいなことができたらいいなーと思っている(現状カテゴリ的に可能なのはヴェルディ・ベレーザとの対戦)ので、実績面でひとつ前例ができたのは嬉しい限り。また同じような機会があれば、楽しみにしようと思います。







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