つくばFCの2016年シーズンが終わりました (1/3)

2016.12.21 Wednesday

つくばFCの男女トップチーム「ジョイフル本田つくばFC」と「つくばFCレディース」は、12月6日もって2016年シーズンの公式戦をすべて終了しました。4月3日の開幕から、中断もありながらのまる8ヶ月。長丁場のシーズンがようやく終わり、落ち着いたオフシーズンに入ります。

昨年に続いて、個人的な視点からつくばFCの2016年を振り返り、来年に向けての展望を紐解いていきます。

勝負どころで力を発揮できなかった【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第50回関東サッカーリーグ1部 5位(勝点27、8勝3分7敗、得失点差+3)
第52回全国社会人サッカー選手権大会 第4位
第19回茨城県サッカー選手権 1回戦敗退
第9回KSL市原カップ ベスト8

上位定着をテーマとして2年目の関東1部に臨んだジョイフルでしたが、序盤戦と終盤戦で低調となってしまい、今シーズンは5位でフィニッシュとなりました。かろうじてトップハーフは維持しましたが、本音を言えば、もう2つは上の順位で終えたかったところですから、残念な結果ではあります。

ホームゲームではわずかに1敗、18試合で37得点と、昨シーズンに続き攻撃力の高さとホームでの強さを見せたものの、対照的にアウェイでは3勝6敗と不振。失点もリーグワースト2の34失点で、守備面では相変わらず課題を残すことになりました。3失点以上の試合という観点では、ホームではゼロなのに対しアウェイで5試合。いずれの傾向も昨年と変わりません。

リーグ戦は高い攻撃力と脆い守備が見られたのに対し、トーナメントゲームでは集中した守備を継続して、ロースコアからの延長戦という試合が多くなりました。特に全国社会人選手権では、試合ごとにガラッと戦術を変えながらしぶとく戦っての第4位。強豪のFC今治をPK戦の末に破るなど、全国に対し大きなインパクトを残しました。最終的に望んだ結果を勝ち取れず悔しい結果に終わりはしましたが、相手に合わせて柔軟にコンセプトを変え、かつそれにしっかり対応していく様は、本当に見事なものでした。選手の入れ替わりや負傷者の続出にも対応してチームを作り上げた副島監督と、監督の意図を着実に汲み取ってピッチで体現した選手たちは素晴らしいと思います。

地域CL出場とJFL昇格はかないませんでしたが、それにあと一歩せまるところまでいくことはできました。「全国4位」という成績はいうまでもなく立派に誇れるもので、来季以降に十分な期待を持たせるものとなりました。

足元をすくわれた【レディース】

つくばFCレディース
2016プレナスチャレンジリーグEAST 5位(勝点16、5勝1分9敗、得失点差-12)
2016プレナスチャレンジリーグ総合 11位(勝点4、1勝1分1敗、得失点差-1)
2016プレナスチャレンジリーグ入替戦 1勝1分 残留決定(2戦合計4-3)
第38回関東女子サッカー選手権 第8位

全国リーグ2年目となったレディースは、昨年に続いて入替戦にまわることになりました。皇后杯予選からのインターバルが約1ヵ月半と、調整の難しいシチュエーションではありましたが、茨城ダービーとなったMITO EIKO FCとの入替戦と1勝1分として、来季のチャレンジリーグ残留を決定。来年も全国リーグに挑戦できることになりました。

レギュラーシーズン・プレーオフともに、ライバルチームの想定外のV字回復に足下をすくわれた格好になったのは否めません。北海道の監督交代後の勢いはものすごかったし、新潟医福大がプレーオフで3連勝するとは誰も予想しなかった。プレーオフに関していえば、つくば(とWEST 5位の名古屋)としては、新潟医福大、JSCLと対戦する最初の2試合で2連勝して、最終戦を待たずに残留を決めるつもりだったはず。それがお互いに新潟医福大からの星を落としてしまい、最終戦で潰しあうことになってしまったのは、ある意味不幸ではありました。

ただ、ライバルチームの成長に対してつくばはシーズン中の上積みが思うように得られなかったのも事実で、最終的には得点力・攻撃力の差が勝敗を分けたんだと思います。プレーオフ最終節の「引き分けでもダメ」というプレッシャーはこのレベルの選手たちには非常に重く、確実に得点を狙うあまり慎重になりすぎて、結局決定機を逸してしまうシーンが多くなってしまいました。

昨シーズンの8得点15失点(15試合)に対して、今シーズンは16得点29失点(18試合)。複数得点も3試合ある一方で、3失点以上の試合が4試合あり、守備力の確定的な安定には至りませんでした。また無得点の試合も7試合、うち6試合で敗戦しています。組織的に一貫したサッカーを展開してゲームを作ることができるようになり、昨シーズンに比べるとチーム力が大きく向上したことは確かですが、数字として現れる"結果"の部分では、攻守両面で上位とはまだ差があった。選手個人としてもチーム全体としても、今後に向けてどう上向けていくかは重要なポイントとなりそうです。
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皇后杯準々決勝 戦えていた、という手応え

2016.12.19 Monday
第38回皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会
準々決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●0 - 1○日テレ・ベレーザ
2016/12/17(Sat.) 11:00 Pikaraスタジアム

U-20女子W杯による1ヶ月あまりの中断が明け、ようやく公式戦が再開しました。今年の皇后杯はフクアリでの決勝開催。"ホーム"に戻って戴冠を果たすために、チーム一丸となって奮闘しましたが、今季6度目の対戦となった最強チームの壁を崩すには至りませんでした。



前半はまるっきりベレーザのペースでした。80%以上ポゼッション取られてたんじゃないかな。コイントスでベレーザがエンドを入れ替えたので前半はジェフが僕ら側に向かって攻めてくる形になりましたが、ほとんどの時間で向こう側、つまりジェフ陣内でプレーが展開されていました。後半はジェフにも攻め手がやや増えて、前半ほど圧倒的にゲームを支配されているという印象はありませんでしたが、それでもリアクションサッカーであることに変わりはなかった。自分たちでビルドアップして積極的に攻めに出るということはできませんでした。

ただこれは十分に想定されていたことで、今季5度の対戦からベレーザ対策としてジェフがあえて選択した形です。中盤と最終ラインをきちんとセットしてベレーザのパスサッカーを待ち受け、ポイントポイントで十分に人数と圧力をかけて守ろうという意図の表れでした。右サイドバックに千野さんが復帰したことで、深い場所でも守備力は中断前より飛躍的に向上したし、ボランチとセンターバックのブロックは守備意識をより高く持って、ベレーザの強力な中盤に自由な仕事をさせなかった。意図は十分にチームに浸透して奏功し、狙い通りにベレーザのストロングポイントを押さえ込んだのです。この1ヶ月間、とてもいい準備ができたのだなと、期待を抱かせるサッカーでした。

守備に重きを置くということは、必然的に攻撃の手段はカウンターが中心になります。チャンスシーンを多くは作れないだろうけれど、その数少ない決定機を菅澤さんと深澤さんのダブルエースに託し、ひとつでもモノにしてくれれば、そうすれば勝機は見えてくる。それが最強チームを倒すための唯一の解でした。それ自体はチーム全員がしっかり共有して体現できていた。放ったシュートはたった3本でしたが、いずれもこの上ない決定的なチャンスでした。

だから、キックの名手である上辻が投入された直後にボックス前の危険な位置でFKを与えてしまったことは不運であったし、決定機を決められなかったのはほんのわずかの差でしかなかった。そのわずかな差が、勝利と敗戦という厳然たる結果になって現れてしまった。「勝負のあや」としか言いようのない、紙一重の試合でした。

ひたちなかでのドローの試合よりも確実にベレーザを追い詰めたし、1ヶ月間のトレーニングが実って彼我の差をここまで詰めたというのは、純粋に選手たちががんばった成果です。残念ながらそれが結果に結びつかず、悔し涙でシーズンを終えることになってしまったけど、遅ればせながら「強いチーム相手にも十分戦える」という手応えを得たことは、来シーズンにつながると思います。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

左サイドバックで先発。終盤はポジションを1列上げて、90分間フル出場しました。今年はシーズン中に大きな負傷もなく、ポジション争いにも勝って定位置を確保して、通算30試合/2653分の出場(チーム内4位)となりました。最後の最後まで、本当に懸命に走りぬきました。



チーム内での徹底した戦術共有のもと、持ち味のオーバーラップを封印して左サイドの守備に尽力しました。前の保坂さんやボランチの瀬戸口さんとのコミュニケーションもスムーズで、ベレーザの右サイドにほとんど仕事させませんでした。清水が負傷欠場でベレーザの右サイドが1枚落ちていたということを差し引いても、守備面で与えられた役割は十二分にやりきったと言っていいんではないかな。

攻撃面で大きなインパクトを与えられなかったのはしょうがない。後半に中央をスルスルと持ち上がって左脚を振りぬきましたが、うまくミートせずブロックされてしまいました。あれシュートにカウントされてないのな。終盤にアタッカーにまわりましたが、ベレーザもポジションチェンジで守備を整理して逃げ切りに入っていましたから、さしたる効果は上げられませんでした。これもしょうがない。

今シーズン最後になってしまったので、出待ちをさせてもらったんですけど、迎えたもののあまりに悔しそうでかける言葉も見つかりませんでした。なんとか「1年間お疲れさまでした、ありがとうございました」と、それだけは伝えたけど、なんかこっちまで余計に悔しくなっちゃってね。予定より少し早いオフ入りになってしまったけど、まずは疲れた体を休めて、痛めているところを癒して、ゆっくりと過ごしてほしいと思います。

これをもって、長かった2016年シーズンも終わりになります。うまくいかないことも多くて、悔しい思いをすることもたくさんあったシーズンでしたが、個人的にはとても充実した1年でした。ホームは全部行ったし、アウェイにもたくさん行ったし、メインスタンドからもゴール裏からも試合を見ました。写真もたくさん撮ったなー。新しく知り合った人も多くて、いろんな人にお世話になりました。みなさん、ありがとうございました。

束の間のオフがあって、年明け1/15にはもう新体制が発表されます。今年も悲喜交々のオフになると思うけど、一緒に戦ったチームに感謝し、新しいチームに期待を持ちながら、来シーズンに向けてまたゆっくり準備をしていこうと思います。

1年間お疲れさまでした。また、来年。

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皇后杯3回戦 疲労困憊

2016.11.08 Tuesday
第38回皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会
3回戦 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース○2 (a.e.t.) 1●ニッパツ横浜FCシーガルズ
2016/11/06(Sun.) 11:00 コカ・コーラウエスト広島スタジアム

リーグ最終戦と皇后杯2回戦をお休みしたので、3週間ぶりの現地観戦。皇后杯は会場が毎年ガラガラポンで地方に飛ばされることも少なくないんですが、今年もなぜか遠いほう遠いほうへ振れてしまいました。そういうわけで、3回戦は昨年に続いての広島遠征。日曜日の昼開催ということで、前泊→当日帰りという強行軍で行ってまいりました。試合前も試合後も帰り際まで、終始バタバタのスクランブル遠征になっちゃいました。

2回戦でアップセットがあって、この日の相手はなでしこ2部の横浜FCシーガルズ。今季は2部8位で、最終節で辛くも残留を決めたというチームです。個人的には、つくばFCレディースのほうで一昨年の関東2部、昨年のチャレンジリーグと戦ってきた相手で、2年間で5試合して1点しか取れず全敗という、苦い印象のある相手でもあります。今回はジェフレディースで戦いますけど、そういう意味では期するものがちょっとはあったんだよね。

主力メンバーをしっかり出場させて「きっちり」勝って終わりたかったところでしたが、期待に反して大ブレーキの前半。試合のリズムは握るものの、細かいパスのズレ、フィニッシュの精度や積極性を欠いて、チャンスを決定機にできないまま時間が過ぎていく悪癖が出てしまいました。バックラインの裏を取ったりサイドからクロスを何本も上げたりしたんですけど、結局シュートは3本どまりというね。逆に鋭いミドルを打たれて肝を冷やしたりしたので、ハーフタイムの応援席は一様に焦りが見えました。ドレッシングルームに引き上げる選手たちも難しい表情をしていて、後半に向けて何か変わらなければという空気。

右サイドでブレーキになってしまっていた安齋さんを下げて保坂さんにスイッチした後半開始早々、それまでまともにシュートが打てずやきもきさせていた菅澤さんが、鴨ちゃんのスルーパスに反応して右脚一閃。ようやく先制点を挙げました。その後も押し気味に試合を進めるもののやはり追加点が取れず、安心できないままの90分。セットプレーでは様々に変化をつけて奇襲を狙っていた横浜の作戦が、最後の最後で結実してしまいました。

延長戦は終始ジェフペースで、横浜にチャンスを与えるどころかほとんどの時間を敵陣でプレーするほどでした。横浜は負傷者が続発して90分までに交代枠を使いきっていたので、とにかく30分耐え抜いてPK戦にかけるつもりだったのかもしれません。90分では6本だったシュートが、延長後半の15分でなんと5本の乱れうち。真ん中をガッチリ固めた相手に攻めあぐねましたが、最後の最後でセットプレーからにっしーが値千金の決勝ゴールをゲットしてくれました。この時点で残りは5分強。割り切って1点を守りに入って、どうにか逃げ切っての勝利でした。疲れた。とにかく疲れました。勝ててよかった。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

左サイドバックでスタメン出場。後半終盤からはポジションを1列あげて、120分走りきりました。ブランクから1ヶ月が経過して、コンディションも回復。延長戦を戦っていつもより運動量は増えたはずですが、ギリギリでも勝利できたとあって試合後の表情は晴れやかでした。




横浜の各選手が比較的中央に寄っていたので、両サイドはスペースが空いていました。右は不調の安齋さんと本職でない櫻本さんだったので停滞してしまいましたが、左サイドはいつものコンビで活き活き。上野ちゃんも積極的にオーバーラップして、高い位置でプレーできていました。クロスも何本かあげましたけど、残念ながらこれはフィニッシュチャンスまでつながらず。逆にドリブルからのカットインと狭いエリアでのコンビネーションはスムーズで、深澤さんや鴨ちゃんと連携してチャンスを演出しました。

延長前半にはバイタルエリアでパスを受けて、切り返しから右脚シュート。流れは良かったんですが、やはりコースが甘くなって出口春奈にがっちりブロックされてしまいました。「右脚のシュートを練習しないとですね」とは本人の談。レフティが左サイドからゴールを狙う場合の宿命(DFをかわす動きで左脚を使ってしまう)ではあるものの、なんとももどかしい感じです。

今月20日が22歳の誕生日。この時期は公式戦が組まれていないので、ちょっと早かったんですがささやかにお祝いさせてもらいました。ホント勝ってお祝いできてよかったわー。帰りは新幹線ですか、と訊かれたので、そうです、ゆっくり帰りますと返すと、「あ、じゃあお先でーす♪」(チームは空路移動)とにこやかにからかわれてしまいました。ちょーしのってるね!まぁかわいいから全部許します(笑)

U-20女子W杯の影響で、このあとは約1ヵ月半の中断に入ります。丸亀開催の準々決勝では、王者・ベレーザと今季6回目の対戦になります。厳しいことを言いますが、いまの状態ではベレーザにはとても適いません。五分の勝負すらできないと思う。
ただ、主力を始め多くの選手が代表召集でチームを離れているベレーザに対し、ジェフレディースはチーム全員が揃ってみっちりとトレーニングを積むことができます。彼我の差は大きいですが、40日あれば十分に詰められると思う。今度こそ勝ってタイトルに手をかけるために、しっかりといい準備をしてほしいと思います。

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"魂を磨く"激闘の地へ 〜第52回全国社会人サッカー選手権〜

2016.10.27 Thursday

今年一番の大遠征、四国・愛媛で行われた全国社会人サッカー選手権に行ってきました。関東リーグ1部で5位に終わったジョイフル本田つくばFCにとって、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL、旧・地域決勝)の出場権を獲得するための最後のチャンスとなるこの大会。最大で5日間連続の5連戦となる過酷なノックアウトトーナメントに挑む選手たちを少しでも後押ししようと、太鼓を担いで一路松山へ。

リーグ戦終盤は苦しい戦いを強いられ、最終成績もギリギリトップハーフという結果に終わったジョイフル。ですが、この大会を前にけが人も全員が復帰し、20人フルメンバーで愛媛入りしたとのことです。初日が第1試合に組まれてしまったため、当日入りでは間に合わず僕は金曜日に前泊することに。夜にはじゃこカツ食べたり伊予柑ハイボール飲んだりして英気を養い、連戦に備えます。

1日目:ずぶ濡れフットボール【vs. FC Kawasaki】

1回戦 ジョイフル本田つくばFC○6 - 1●FC Kawasaki
2016/10/22(Sat,) 10:00 北条スポーツセンター球技場

もともと雨予報は出ていたものの、試合開始後に本格的に振り出してまさしくヘヴィー・ウェザーとなった1回戦。球技場のすぐ裏にあるフットサル場の屋根付きベンチに荷物を置かせてもらって、濡れるのを防げたのはよかったです。ただ、観戦スタンドは屋根なしのベンチシートなので、人間のほうは全身濡れネズミ。狭い導線にチーム関係者・大会関係者・一般観戦者が入り乱れる妙な光景に苦笑いしつつ、初戦に臨みました。

岐阜県1部から出場のFC Kawasakiが相手となった1回戦は、川村誠也のハットトリックを含む6得点で大勝となりました。格下相手ではありましたが、この結果は出来過ぎじゃないかと思うほど。終始試合を支配してポゼッションを維持し、12本のシュートのうち半分がネットを揺らす安定振りでしたし、他にも決定的なチャンスがあって、まさに圧倒しました。初戦はスカウティングが難しくタフな試合になると思いましたが、みんなしっかりここにコンディションを合わせてきてて、ポテンシャルを十分発揮してくれた。見事な勝利でした。



2日目:激闘100分、会心の勝利【vs. FC今治】

2回戦 ジョイフル本田つくばFC○0(4 PK 1)0●FC今治
2016/10/23(Sun,) 11:00 北条スポーツセンター陸上競技場

2日目にして大一番。いわゆる「Cブロック」の最有力候補であるFC今治は、地元開催ということもあって力の入りようが全然違います。アカデミーや学生を動員した大応援団を擁し、今話題沸騰のチームを一目見ようと競技場の周りにはギャラリーがひしめいていました。宇都宮徹壱さんには「よほどのことがない限り、今治が準決勝に駒を進めることだろう」なんてかかれる始末。


副島監督は今治のサッカーを非常によく研究していました。センターバックとボランチの4枚で真ん中をしっかり固め、周りに小回りの効くアタッカーを配した堅守速攻スタイルを徹底しました。今治がそれまでの4バックではなく3バックにしてきたのは想定外でしたが、驚くべきは選手たちがそれに柔軟に対応し、最後まで自分たちの役割を愚直に全うして集中を保ったことです。延長までで17本ものシュートを浴びましたが、こちらも7本のシュートを放って相手ゴールを脅かし、決定的チャンスもあった。前評判が非常に高かった今治を相手にゴールを守りきったことは、非常に大きな自信と財産をもたらしたはずです。

PK戦は、太鼓をたたき始めてからは初めての経験で、無我夢中でした。川村のキックがネットを揺らした瞬間は、一生忘れられないと思う。いま思い出しても震えます。会心の勝利でした。


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なでしこ1部第17節 "一発"を手にできるチカラ

2016.10.18 Tuesday
2016 プレナスなでしこリーグ1部
第17節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●0 - 1○浦和レッドダイヤモンズレディース
2016/10/15(Sat.) 14:00 フクダ電子アリーナ
6位(勝点20)→6位(勝点20)

早いもので、なでしこリーグも今季のホーム最終戦となりました。マッチデースポンサーがついたこの試合は、招待もあって1800人が観戦。対戦相手の浦和がルヴァン杯の決勝と重なったことで動員が減ってしまったのは残念でしたが、フクアリでの試合を多くの人に楽しんでもらえたのは何よりです。



レッズレディースには、今季はアウェイゲームで0-1の惜敗。拮抗した試合展開から柴田華絵の"一発"に沈んでしまった格好でしたが、果たして今回も同じような試合になりました。足下の技術が確かなボランチ2枚を擁して中盤センターを制圧する浦和と、運動量を強みとするダイナモを配置して両サイドで主導権を握るジェフ。それぞれの長所を発揮してお互いにリズムのよいサッカーを展開しますが、フィニッシュの部分、ストライカーとセンターバックの勝負では互いの守備陣がしっかりと踏ん張って相手に仕事をさせず、引き締まったゲーム展開になりました。今季は残留争いに巻き込まれ、下位同士の対戦となった両チームですが、一進一退でエキサイティングな攻防が繰り返されて、集まった観客を十分に魅了したと思います。もちろんゴールがもっと決まればもっと楽しかったと思うけど、ジェフレディースとレッズレディースの「サッカーの魅力」は、十分に伝わったんじゃないかな。

前半をゴールレスで折り返して、やはり今回も"一発待ち"に。そしてその一発を手にしたのはまたしても浦和で、今度もコーナーキックからでした。1発、2発としぶとく守っていたジェフでしたが、最後は長船のハイジャンプに屈して失点。セットプレーの崩れでマンマークがアンバランスになると、やはりキックの精度と高さがモノをいいますね。それを発揮できる選手が多く揃っている、活かせているというのが、このところの浦和の好調の要因のひとつなんでしょう。開幕7試合勝ちなしって、ホント一体なんだったんですかね(笑)

ジェフは今まさしく満身創痍です。前節負傷欠場した磯金さんは思っていたよりも軽傷でスタメン復帰しましたが、今度は千野さんが離脱。鳥取で途中出場して切れのあるプレーを見せた"みっつー"こと三橋明香もケガをしてしまったようで、右サイドの活力が一気に失われてしまいました。今回は櫻本さんが右サイドバックにまわりましたが、引いた守備はさすがに相当巧いんですけど、敵陣では安齋さんが孤立してしまってかなり苦しい展開を強いられてしまった。あんちゃん1人で塩越と北川の2人を相手にするのはムチャってもんですよ。
他にもケガを抱えながらプレーを続けている選手は多いし、苦しい時期が続いています。次のリーグ最終節とその後の皇后杯2試合を終えれば、1ヵ月半の中断期間。なんとかそこまで持ちこたえて、11月を心身ともにリフレッシュする時期としてほしいところです。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

左サイドバックでスタメン出場。後半のラスト20分間はポジションを上げて左サイドハーフでプレーし、90分間フル出場しました。そしてこの試合の出場で、リーグ戦・リーグカップ・皇后杯を含めたジェフレディースでの公式戦出場が、100試合に到達。試合後には若林美里さんのリーグ戦100試合出場のお祝いがありましたが、上野ちゃんもひっそりと大台を達成していたのでした。おめでとう!


右サイドの活力が停滞する中で、攻撃の起点は次第に左に偏っていくことになりました。必然的にボールに触る機会も増えていくんですが、浦和もこちらサイドをしっかり引き締めてケアしていたので、余裕を持って思うようにプレーできたかというとそうではなかったですね。前半にバイタルのスペースを見つけてスルスルと上がって待ち構えたのが、この日最大のチャンスだったかな。終盤はポジションを上げたものの、マッチアップが本職センターバックの栗島になった上に長船と常に2人でカバーされてしまったので、得意のドリブルを披露できる場面もありませんでした。この試合は、チームとしても全体的に苦しかったね。

浦和の右サイドバックに栗島がラインナップされていたので、個人的には塩越と上野ちゃんのマッチアップを見られるかと期待したんですけど、塩越が左にまわってしまったので、残念ながらかなわず。駒場でどえらいインパクト植えつけられて以来注目してる選手なんですけど、塩越の左サイドってどうだったのかな、やれてたんだろうか。駒場のときほどゴリゴリ感は感じなかったなーというのが率直なところなんですけど、どうなんですかね。

試合後にはゲート下での見送りに並びましたが、ずいぶんと疲れた表情をしてました。気温の変動もあったし、2週のブランクからコンディションを戻すのも大変だっただろうし、この日もかなりタフなプレーを要求されていたので、さもありなんかな。それでも力強くバチッ!とハイタッチしてくれたので、皇后杯には万全のコンディションで臨んでくれると思います。

2016年のなでしこリーグも、次の伊賀戦で最後になります。早いなあ。お互いに1部残留は決まっていますが、負けると順位が入れ替わってしまうので、きちんと勝って6位でフィニッシュしたい。リーグ戦の最終順位は来年のリーグカップの組み合わせにも影響するしね。その後の皇后杯に向けて、弾みをつけていきたいところです。がんばりましょう!

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なでしこ1部第16節 西川彩華の活きる場所

2016.10.11 Tuesday
2016 プレナスなでしこリーグ1部
第16節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース○3 - 0●岡山湯郷Belle
2016/10/09(Sun.) 13:00 とりぎんバードスタジアム
7位(勝点17)→6位(勝点20)

普段は美作で開催されている湯郷のホームゲームですが、この日は山陰・鳥取での開催。バードスタジアムに行くのは3年ぶりくらいですかね。鳥取市サッカー協会50周年記念事業ということで誘致したそうですが、動員は700人余りと振るいませんでした。当日に雨予報が出ていたのも影響してしまいましたかね。4月に秋津で開催された習志野市サッカー協会50周年記念試合と比べると、イベントも少ないしちょっとさびしい感じになってしまいました。

この試合、ジェフレディースにとってはアクシデントの連続でした。当初スターターにラインナップされていた磯金さんが、アップ中に負傷してしまい急遽欠場。代わって入った小澤寛ちゃんも、前半のうちに相手の激しいチャージを受けて交代となり、采配を振るう三上監督にとっては選択肢の少ない難しいゲームになってしまいました。そんな中でも、しっかりとボールを保持してリズムをつくり、終始安定した試合運びをして見せたジェフレディースの面々は、実に素晴らしかったと思います。シュート数16:5、コーナーキック数5:1という数字がそれを裏付けていますね。

急遽出場した寛ちゃんは、前半のうちに2ゴールの大活躍。浅野の後ろのスペースをスコスコと取って、狙い済ましたグラウンダーのシュートで1点。2点目は30mくらいはあろうかという超ロングシュート。わりとテキトーに前に蹴ったように見えましたが、うまいこと三田の伸ばした手とクロスバーの間にすっぽりハマりました。自分でもビックリして呆然としてましたね。あれは横から見たかったなー。寛ちゃんがあれだけ躍動したのもひさしぶりな気がします。相手DFに勢いよくぶつかっていけない気の弱さが見え隠れすることもありますけど、U-18でもエースを務める有望株。経験を積んで、いずれジェフのエースとして攻撃陣を引っ張ってほしいと思います。

磯金さんに変わってセンターバックに入ったのは、ボランチが本職の西川彩華でした。ここ数試合はそのボランチでプレーしながらも、ポテンシャルを発揮できずに苦しいプレーが続いていたにっしー。ところが、最終ラインでのプレーとなった今回は、見違えたように安定したプレーを見せてくれました。もともと視野が広くてワイドへの展開力には長ける上、ボランチに比べてプレッシャーが幾分減ることで余裕を持ったプレーができて、ジェフレディースのバイタルエリアをがっちりと守りきりました。ゴール裏から見ていてまったく不安なかった。後ろと隣からサポートを受けながらやるほうがいいのかもしれません。

にっしーの高さ、足下の技術、視野の広さが、ボランチの位置にあることは大きな魅力です。ですが、現状のジェフレディースのサッカーには思うようにフィットできていないのも事実。それなら、その能力が活かせる場所でのびのびとプレーするほうが、チームにもにっしー自身にもいいのかもしれません。CBは層が厚くて出場機会を得るのは大変なんだけどね。何度も書いていますが、僕はにっしーには本当に期待していて、ジェフでその能力がフルに発揮されるのを楽しみにしているのです。"No.10"としてのにっしーの能力が必要になるときは必ず来るはず。そのときのために、今は一歩ずつ階段を上る時期ということかもしれません。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

左サイドバックでスタメンに復帰。小澤寛ちゃんが負傷交代した43分からは左サイドハーフとしてプレーし、86分に途中交代となりました。あの交代は何が理由だったんだろうか。みっつーが左にまわってきたのを考えると、右サイドの守備をてこ入れしたかったんですかね。うーん。。。




前半に寛ちゃんが大きなインパクトを示していたことと、ジェフの攻撃が全体的に左サイド偏重だったことで、湯郷もこちら側にはしっかりと網を張る形に。裏を取られまくった浅野もさすがに後半は警戒して後ろ重心でがっぷりと組み合ってきまして、ボールに関わる機会は多くても思うようにチャンスを作れたわけではありませんでした。ただ、その中でも切れのあるドリブルやスペースへのランニングで積極性は見せましたし、ボックス内にも入ってアタッカーらしい動きも十分にできました。なにより、鋭い切り返しからのひさびさの左脚シュートが見られた。足の先に当たってしまって枠外になりましたが、湯郷相手に十分な存在感を示したと思います。ゴールを期待して鳥取まで行ったので、それが見られなかったのは残念だけどね。

早いうちに2点のリードがあったし、後ろが守備力に定評のある美里さんで安心して任せられたというのも大きい。このところ攻撃面の停滞感が漂っていて、1列前をやるたびに「最初から上野を前に使えればなー」という声が上がる中で、下位相手とはいえひとつオプションのパターンを示せたのではないかと思います。あとは、三上監督の考え次第ですね。

この試合の勝利と翌日の高槻の敗戦で、来季もなでしこ1部で戦えることが決まりました。まずはひと安心。開幕から躓いてなかなか調子が上がらずに苦しいシーズンでしたが、ひとつプレッシャーから開放されます。残り2試合、生き生きとのびのびとプレーして、笑って終わりたい。

次は、いよいよ今シーズンのホーム最終ゲームになります。8月は試合がなかったとはいえ、ホームでは7/18以来、実に3ヶ月も勝利がありません。夏以降調子を上げている浦和は簡単な相手ではありませんが、駒場のリベンジも果たしたいし、絶対に勝って終わりたい。この日はイベントも盛りだくさんなので、ぜひたくさんの人にフクアリに来てもらって、ジェフレディースのサッカーを楽しんでほしいと思います。

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なでしこ1部第15節 いっぱいいっぱい

2016.10.04 Tuesday
2016 プレナスなでしこリーグ1部
第15節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●1 - 3○INAC神戸レオネッサ
2016/10/01(Sat.) 13:00 フクダ電子アリーナ
7位(勝点17)→7位(勝点17)

残り2試合のホームゲームはいずれもフクアリ開催。動員も期待されたこの日のINAC戦は、残念ながらあいにくの雨模様になってしまいましたが、それでも最終的に1200人が来場して盛り上がってくれました。9月の親子フェスタでからのつながりで見にきてくれた人もいたかな。勝ち試合を見せたいところでしたが、残念ながら叶いませんでした。



横から見ていて、中盤のボールの落ち着きと両サイドの押し上げの速さの2点で、明らかにINACが上回っていました。軽快なテンポと距離感でパスをまわして中盤を支配し、その間にサイドバックがポジションを上げて、攻撃の選択肢を増やす。CB甲斐の的確なコントロールが光り、ボランチのチョ・ソヒョンがバックラインと中盤の間に入って中央のファーストディフェンスをカバーし、攻守のバランスが絶妙に取れていました。個の技術や能力では明らかにINACのほうが上なわけで、そこに組織的な連携が加われば、試合がほとんどワンサイドになるのもやむなしでした。

中島のFKはスーパーだったし、クロスバーからの跳ね返りが当たってゴールに転がってしまったOGは確かに不運ではあるんですけど、先制点は左サイドのギャップを見事に切り裂かれてのものだし、中央のディフェンスではとにかく必死に跳ね返すので精一杯だった。全体的に押し込まれてポジションが下がり、最前線の菅澤さんは常に孤立してしまっていました。それでも飛んできたボールをしっかり足下に収めるのは流石でした。それを活かせなかったことが悔やまれる。

この日はサポーター仲間のチビーズ長男くん(もう中学生なので全然"チビーズ"ではないんですけどw)が来てくれて、一緒にメインスタンドから見ていました。彼はかなりひさしぶりにレディースの試合を見にきたんですけど、「ジェフレディースって、もっと強いサッカーをやるイメージだったんだけど・・・・」と大変率直な感想。思うようにボールを持てず攻め手も作り出せない様子が、少なからずショックだったようです。最後に菅澤さんの意地の一発を見られたのが、せめてもの救いという感じでした。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

前節のスタメン落ちに続いて、この日はメンバー外。全試合出場も途切れてしまいました。残念。ただ、ケガなどをしてしまったわけではないそうで、次節には復帰できそうとのことでひと安心。コンコースで会う人みんなに「どうしたの!?」と驚かれていて、そのたびに苦笑いしていました。




左サイドバックには引き続き美里さんが入りましたが、左利きで前線への推進力を持つ上野ちゃんと、右利きで局所的な対人守備に力を発揮する美里さんではサイドバックとしてのプレースタイルが大きく違います。これまでずっと上野ちゃんがやってたポジションに美里さんを無理やりはめようとすれば、チームのサッカーが変わってしまってアンバランスになるのはしょうがないです。

シーズン前にポジション争いのライバルと見ていた林香奈絵さんがなかなかチームにフィットできない中で、上野ちゃんだけが事実上この位置でプレーを続けられている。試合後に「上野がいないのキッツイなー」という声も聞こえたように、上野ちゃんに課せられている役割というのは、予想外に大きくなっているわけです。ファンとしては嬉しいですが、そのプレッシャーたるや相当のもの。反面、それを成長の糧にできている部分も大いにあるので、選手としての階段を上がるために、プレッシャーすらもしっかりと受け止めて、力に変えてほしいと思います。

なでしこリーグははいよいよ残り3試合になりました。早いねー。このあとは湯郷、浦和、伊賀と、順位の近いところとの対戦になります。まず次の湯郷戦にちゃんと勝って、(他試合の結果次第ですが)残留をきちんと決めたい。次こそ笑って終わりたいね。

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なでしこ1部第14節 腰を据えねば

2016.09.26 Monday
2016 プレナスなでしこリーグ1部
第14節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●0 - 1○アルビレックス新潟レディース
2016/09/25(Sun.) 13:00 デンカビッグスワンスタジアム
7位(勝点17)→7位(勝点17)

個人的には今年3度目の新潟遠征となりました。ベストピッチに何度も選出されているビッグスワンでなでしこリーグを見られるのは、大変に素晴らしいことです。この日はJリーグとのダブルヘッダー開催で、公式では8800人を超える人たちに女子サッカーを見てもらうことができました。女子チームを持っていない鹿島のサポーターもたくさん見ていましたし、ほんの何人かでも興味を持ってもらえていたらいいなと思います。

後半戦に入っていまひとつ調子の上がっていない新潟が相手でしたが、しかしジェフのチーム状態も良好とはいえません。カップ戦で好調を維持した勢いはどこへいってしまったのか、チーム全体の連動性やフットワークがずいぶんと落ち込んでしまっています。この日も上尾野辺と斉藤有里を中心に絶妙の距離感でワイドなサッカーを展開する新潟に、試合の主導権を握られリズムを作られ続けてしまいました。特に前半はほとんどポゼッションをとれず、シュートはわずか1本。はっきりと「残留争いをしているチーム」のサッカーになってしまっています。

中でもボランチの西川彩華のパフォーマンスの低さが、本当に気になります。リーグ戦再開以降スタメン出場が続いているものの、セントラルMFとしての役割を果たせているとはとても言い難い。高さがあるのでハイボールの跳ね返しには貢献できていますが、平面でのファーストディフェンスやクリアランス、スプリント勝負では常に後手にまわってしまっています。とりわけ、味方のパスを受けてから次のプレーへの判断スピードが致命的に遅くて、ここにプレスをかけられてボールを失う場面が多すぎる。チームの"心臓"の位置がこうなってしまうと、攻守両面で大きな影響が出てしまうのです。

にっしー自身のポテンシャルは高いはずなんです。高校時代の活躍は言わずもがな、ジェフレディースに入団してからも随所に技術の高さやセンスの良さを見せていますから、決してできないということではないはず。ポジション適性なのか戦術との相性なのかはわかりませんが、見ているほうとしてもなんとも歯がゆい思いなんですよ。僕はにっしーには本当に期待していて、このチームでそのポテンシャルを遺憾なく発揮してほしいと思っているので、復活してくれる日を心待ちにしています。

試合を通じて圧倒的に攻められつづけ、最後にはやはり持ちこたえられずに押し切られての失点。あの展開ですから、ネットを揺らされるのは時間の問題ではありました。苦しい試合で結果も伴わず、選手たちは一様に沈痛な面持ちでロッカールームに引き上げました。なんとか浮上のきっかけをつかんでほしい。そう願うしかありません。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

今シーズン初めてベンチからのスタートになりました。73分に左サイドバックで途中出場して全試合の出場はキープしましたが、残念ながらシーズンフルタイム出場はならず。今季は大きなケガもなくずっと好調を維持してきていたので、残り5試合というところで記録が途切れてしまったのは惜しいことです。



古巣対決でレフトバックに入っていた美里さんに代わって、残り20分の推進力増強を任された上野ちゃん。ですが、すでに中盤を制圧されてチーム全体の運動量が相当消費していた中では、連携からアタッキングサードに飛び出すこともままならず、効果的な仕事はできませんでした。もう1列前だったらなーと思わなくはないですが、同点の場面では深澤さんも菅澤さんも必要でしたし、あんちゃんを下げるなら入れるのは鶴ちゃんだったと思うので、結果的にこの辺の采配も上手くいかなかったという印象です。専門職っていうのは難しいよね。あるポジションを極めていけば唯一無二の存在感を発揮できる一方で、今回のように「使い勝手がよくない」という一面も出てしまう。それはもう仕方ないことで、自分の強みとコンディションと、そのときのチームのリズムや戦術をいかにマッチさせていけるかってことだと思います。

あ、そういえば、この日はめずらしく髪をお団子にしてました。髪型は気分で決めてるそうなんですけど、ひさしぶりのデーゲームで、気温も予想外に上がって暑かったし、いつものポニーじゃしんどかったかもですね。上野ちゃんのお団子はなかなか見られないレアものなので、ちょっと得した気分でした(笑)

リーグ戦は残り4試合。INACや浦和といった地力のあるチーム、湯郷に伊賀という残留争いの直接のライバルがそろっています。気は抜けないし、皇后杯につなげるためにいい試合をしてほしいけど、なによりひとつでも多くの試合を、笑って終わりたいなって思います。がんばりましょう。

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なでしこ1部第13節 女神さまがそっぽを向いた

2016.09.20 Tuesday
2016 プレナスなでしこリーグ1部
第13節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース△1 - 1△コノミヤ・スペランツァ大阪高槻
2016/09/17(Sat.) 17:00 フロンティアサッカーフィールド
7位(勝点16)→7位(勝点17)

激戦のリーグカップも終わり、なでしこリーグが再開しました。再開初戦を逆転で制してのホームゲームは、下位で残留を争っている高槻が相手。リーグカップではダブルを取りましたし、きっちり勝ち星を取ってポイント差を広げ、残留を磐石のものにしたいところでした。




相変わらず苦戦している高槻に対して、リーグカップで大きくチーム状態を上げたジェフレディースは、勢いでも実力でも分があるはず。高槻との試合は、特に前半はいつも泥仕合になりがちなので、うまく攻め手を作って試合のペースを握りつつも、失点せずに後半につなげるというのがセオリーです。果たしてこの日もその通りの試合展開で、決定機をなかなかモノに出来ないながらも、相手にチャンスをほとんど作らせない守備が出来ていました。運動量で勝るジェフレディースが後半からエンジンをかければ、勝ちきることはできると思いました。

後半も完全にジェフのペース。両サイドからの展開を中心に、数多くのシュートチャンス、決定機をつくりました。試合を通じて放ったシュートは、実に18本。半分は決定的なチャンスです。なのに、1点しか取れなかった。

「決定機を多く作った」ということは、逆説的にいえば「決めなければならないシュートをはずしまくった」ということでもあります。パワーの乗ったミドル、ドンピシャのクロス、フリーでのシュートにボックス内でのワンチャンス。どれもこれも、GKの正面だったりクロスバーにヒットしたり上にフカしたり空振ったりばっかりでした。落ち着いて冷静に枠を狙えば仕留められるはずなんですが、この日のジェフレディースは何かがおかしかった。妙な焦りみたいなものがだんだんチーム全体に伝染していって、みんな普通じゃなくなってました。どうしちゃったんだ一体。

それだけのチャンスをフイにすれば、勝機が相手に転がるのは当然のことで。ひとつのミスから失点して、残り15分というところで大きな逆境に立たされることになってしまいました。それがサッカー、それがスポーツというものです。終了間際に深澤さんが意地の1点をもぎ取って辛くもドローに持ち込みましたが、勝ち星を計算していた相手にギリギリ引き分けというのは、なんとも物足りない。順位を一気に上げるチャンスでもあっただけに、非常に残念な試合結果になってしまいました。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

左サイドバックでフル出場。リーグ再開後もフル出場を続け、コンディションも好調を維持しているようです。この日はチーム全体が前がかりで、上野ちゃんもいつもより積極的にバイタルエリアに進入していきました。深澤さんや瀬戸口さんとの連携も、実にスムーズでしたね。




バイタルエリアというのは、相手陣ペナルティアーク付近、最終ラインとボランチとの間のエリアを指しますが、攻撃を意識してここを狙うとなると、普段のポジショニングからしていつもと若干変わってきます。この日の上野ちゃんは、いつもよりもやや中に絞った位置にいるように見えました。ビルドアップの際、速いテンポでパスがまわる中にコミットして一気にオーバーラップしていくのには、サイドバックとしては効果的なポジションです。ただ、守備になるとそうでもなくて、たとえば成宮や佐藤楓から長いボールが展開された際、空いているタッチライン際のスペースをサラ・グレゴリアスに明け渡してしまって、縦への推進力を発揮されるというシーンが目立ちました。単騎突破になることが多くてピンチになることはそうありませんでしたが、ちょっと気になったのは事実。いつもと違うバランスでの守備になって、GK含めた最終ラインが後手に回ることもなかったわけではありません。

そうして守備を多少犠牲にしても攻撃に力を注いで、後半には絶好の得点チャンスを迎えたのです。左サイドから菅澤さんに縦パスを入れると、ピッチ内の意識がジェフのエースに向く中でスルスルとボックス内まで進入。菅澤さんの意表をつくマイナスのグラウンダーの先で完全フリーで待ち構えましたが、狙い済ましたはずの左脚シュートは、無情にもクロスバーをヒットして枠の外へ流れてしまいました。

これには思わずアタマを抱えてしまいました。待望の初ゴールのはずだったのに、ちょっとの狂いでお預けになってしまった。上野ちゃん自身もショックだったようで、ボールが外に飛んでいった瞬間にガックリと膝から崩れ落ちてました。ほんの少しだけ、気負ってしまったかもしれない。大変にもったいないシーンでした。この悔しさは、次の新潟戦で晴らしてもらうことにしよう。

試合後にはリーグカップ準優勝の報告がありました。三上監督は「準優勝で満足している選手はいない」とキッパリ。リーグ戦の優勝は厳しいですが、今年はまだ皇后杯もありますからね。今年の皇后杯は決勝戦がフクアリ開催ということで、"ホームチーム"としては是が非でも帰ってきたいところです。そのためにも、残るリーグ戦5試合をしっかり戦いきって、チーム状態を上向かせていきましょう。

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なでしこL杯1部決勝 2個目の銀メダル

2016.09.06 Tuesday
2016 プレナスなでしこリーグカップ1部
決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●0 - 4○日テレ・ベレーザ
2016/09/03(Sat.) 19:30 味の素フィールド西が丘

いくつもの強豪チームに打ち勝って、辿り着いた決勝戦の舞台。4年ぶりにめぐってきたタイトル獲得のチャンスを逃すまいと、気合を入れて西が丘に向かいました。お昼に明治神宮で必勝祈願までして自分に発破をかけて。そうして全力をかけて臨んだ一発勝負のファイナルでしたが、やはり最強チームの壁は厚かった。



前半は互角の展開に見えました。お互いに大きなチャンスがありましたが、集中した守りで最後のフィニッシュは自由にさせなかった。ジェフは中盤の運動量でベレーザに起点に常に圧力をかけ、プレーの自由を奪うとともに、高い位置でボールを奪ってショートカウンター気味にベレーザのゴールを強襲することも多かった。記録上シュートは2本しか打てていませんでしたが、ゴールに迫っている感じはしていた。だから、このまま押し込んでいけば点は取れると、タイトルに近づけると思ってました。

ところが、前半のベレーザは、ギアをまるで上げていなかったのです。55分に先制点を奪われると、そこから怒涛のゴールラッシュ。両サイドからの流れるようなピンポイントクロスとボックス内の「点の勝負強さ」に屈して、10分間で3失点。この時間帯のジェフの選手はとにかく気が落ちてしまって、プレスにいく一歩が出ず、自陣で仕掛けてくるボールホルダについていけず、山根さんも飛び出しを躊躇してしまい、自陣の危険なエリアを完全に制圧されてしまっていました。最初の失点がミス絡みだったというのも影響したかもしれない。ここでグッと我慢できれば趨勢も変わったでしょうが、ギアをトップに入れたベレーザの威力はすさまじく、一気に畳み掛けられてしまいました。

その後、システムを3-5-2、さらに3-4-3に変更して、攻撃にかける人数を増やしてゴールを目指しましたが、パスやボールタッチ、フィニッシュの精度がわずかに足りず、最後までネットを揺らすことは出来ませんでした。山根さんも、田中美南に激しいチャージを受けながらも立ち上がって最後まで懸命にプレーしましたが、劣勢を跳ね返すことは出来ず。4年ぶりのタイトル挑戦は、またも準優勝という結果になりました。

悔しさしかありませんでした。レディースの試合に多く通うようになってからはじめてのタイトルへの挑戦権。ホームでもアウェイでも、タイトルを目指して選手たちが必死に走る姿を見てきましたから、どうしても勝ちたかった。試合後、喚起に沸くベレーザの脇で、涙もなく呆然と見つめる櫻本さんの後姿が強烈に焼きついています。準優勝、日本のNo.2という結果は立派なものに違いありませんが、最後の最後、ジェフレディースのみんなに笑ってほしかったなって、みんなで思いっきり喜んで締めくくりたかったなって思います。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

決勝戦も90分間フル出場。スタートは定位置の左サイドバックでプレー、システムがスリーバックに変わってからは左サイドハーフにポジションを上げて、ゴールを強く意識して走り続けました。運動量そのものは終盤まで落ちず、タイトルを目指して奮闘しましたが、届かず。




まず守備の形をしっかりセットして相手にリズムをつかませず、耐える中からチャンスを作って攻めにいこうというスタンスは、この試合でも変わりませんでした。バックラインとして左サイドの守備を安定させることからスタート。深澤さんとの連携から前をうかがいつつ、攻撃のチャンスを待っていました。劣勢の終盤にはポジションを上げて、得意のドリブルから何度もバイタルエリアに侵入。アタッカーとして非常に大きな存在感を示したことは確かです。

劣勢の終盤、ボールを持ってペナルティボックスに上がっていくと、鋭い切り返しで清水を振り切り、ニアサイドを狙って右脚を思いっきり振りぬきました。パワーも十分に乗った良いシュートでしたが、わずかにコースが甘くなって山下に弾かれてしまった。ドリブルからシュートまでの流れも完璧で、ゴール裏からでもゴールへのイメージがきれいに見えたくらいです。間違いなく今季最もゴールに近づいた瞬間でした。

左サイドバックのスペシャリストとして守備に磨きがかかり、なおかつアタッカーとしての存在感も発揮できている。今季の成長曲線は、想像をはるかに超えています。願わくば、これは近いうちに結果として結実してほしい。そのときを楽しみに、これからもスタジアムに駆けつけようと思います。

早いもので、今週末にはもうリーグ戦が再開します。リーグでは現在7位、入替戦圏まで6ポイントと、予断を許さない状況です。カップ戦での勢いと成長を足がかりに、残り1ヵ月半のリーグ戦を、右肩上がりで戦っていきましょう。僕も、微力ながら精いっぱい後押ししたいと思います。

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